「たった一度、誕生日を忘れられたくらいで」10年つき合った彼と、別れるのはもったいない? | NewsCafe

「たった一度、誕生日を忘れられたくらいで」10年つき合った彼と、別れるのはもったいない?

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「たった一度、誕生日を忘れられたくらいで」10年つき合った彼と、別れるのはもったいない?
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25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。

今回は、あることがきっかけで婚約を破棄した30歳女性のエピソードを紹介します。

※プライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しております。

【働く女性の婚活百景 #27】 前編

サークルで出会った年上の彼と

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M花さんは、化粧品メーカーに勤務する30歳。誰に対しても親切で、気遣いができる性格のM花さんは、職場の人や友達からよく「いい人がいるから紹介したい」と声をかけられます。けれど、その誘いに乗ったことはありません。M花さんには、大学生の頃から10年以上交際している相手がいます。

彼との出会いは、大学のサークルでした。M花さんが1年生のとき、彼は4年生。つき合い始めたとき、彼はすでに就職先が決まっていました。彼が社会人になると、生活リズムが合わなくてなかなか会えなくなってしまいます。そんなとき、彼は「M花には、自分よりももっといい相手がいるのかもしれないな」などと言って、M花さんを不安にさせることがありました。

そこでM花さんは、こまめにLINEでメッセージを送るようにしました。デートのときは、彼が「行ってみたい」と言っていたライブのチケットや、「おいしそう」と言っていたスイーツを用意して、サプライズでプレゼントすることもありました。照れ屋の彼は、M花さんに直接伝えることはしませんが、共通の友人に「M花は誰よりも自分のことを理解して、大事にしてくれる」とのろけていたそうです。

結婚の話は彼の転勤をきっかけに保留に

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やがて、M花さんが就職して社会人になってからも、彼との交際は変わらずに続きました。お互いに仕事が忙しくて頻繁に会うことはできませんが、M花さんは毎日メッセージを送り、小さなサプライズをしかけて、会えない間もお互いのことを思い出す時間を作るようにしていました。

結婚の話が具体的になったのは、それから5年ほどが過ぎた頃です。ロマンティックなプロポーズがあったわけではありませんが、彼が「親が会いたいと言っているんだけど…」と切り出したことがきっかけで、結婚に向けて舵を切ったふたり。お互いの両親に結婚の意思を伝えると、どちらも喜んで祝福してくれました。

ところが、結婚の話はいったん保留になります。彼が札幌へ転勤することになったためです。彼には、M花さんがついてきてくれることを期待する気持ちがあったようで、「一緒に来る?」と何度か言われたのですが、M花さんは踏み切れませんでした。札幌へ行くとなれば、今の会社は退職することになります。仕事が楽しくなっていた頃でしたし、職場の人間関係にも恵まれていて、会社を辞めることは考えられませんでした。

遠距離恋愛から結婚へ

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遠距離恋愛になってもM子さんは、毎日のようにメッセージを送りましたし、ときどきは手紙を書きました。連休には札幌へ会いに行きましたし、彼が東京に戻ってくることもありました。

ふたりの関係は変わらないように思えましたが、変化の兆しがなかったわけではありません。札幌に赴任して2年が過ぎた頃、彼の母親に病気が見つかったのです。彼の母親は、ふたりの結婚を心待ちにしていました。「母親が動けるうちに結婚して、安心させてあげたい」という彼の気持ちを汲んで、ふたりは結婚の準備を始めることにしました。

両家の顔合わせの日取りを調整し、結婚式場のリサーチをしながら、M花さんはふと不安になったそうです。10年間つき合っている大好きな人と結婚するのに、どこか冷静な自分に気づいたせいです。「いざ結婚が現実になると、こんなものなのかな」とM花さんは自分に言い聞かせていました。

誕生日に同僚がくれた小さなブーケ

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その日は、突然やってきました。それは、M花さんの30歳の誕生日でした。お互いに仕事があるので会えないことはわかっていましたし、2週間後の週末に彼が東京に戻ってくることになっていたので、そのときゆっくりお祝いしてもらえばいいと、M花さんは納得していたはずでした。

会えなくても、「誕生日おめでとう」という電話はくれるだろうとM花さんは期待していました。M花さんは、毎朝送っている「おはよう」のメッセージをその日は送りませんでした。誕生日くらいは、彼のほうから連絡してほしいという思いがあったからです。

仕事を終えて会社を出るとき、M花さんはひとりの男性に声をかけられました。同じフロアに勤務する同僚で、ときどきみんなで飲みに行ったり、休みの日にはバーベキューをしたりする仲間のひとりです。「今日、お誕生日だと聞いたから」と手渡された紙袋の中には、小さなブーケが入っていました。

心のシャッターが下りた誕生日の夜

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一方、札幌にいる彼からは、夜になっても電話もLINEも届きません。M花さんの心のなかは次第にモヤモヤした気持ちでいっぱいになってきました。「いっそ自分から電話しようかな」と思いましたが、「いや、0時まで待とう」と思い直して、待つことにしました。

日付が変わった0時になっても、とうとう電話はかかってきませんでした。M花さんが電話をかけると、彼は出ません。「まだ仕事かな」と思っていると、コールバックがあり、彼は悪びれることなくこう言ったのです。「ごめん、ゴミ捨てに行ってた」その瞬間、M花さんの心の中でシャッターがガラガラと音を立てて下りていきました。

▶つづきの【後編】を読む▶結局、M花さんの誕生日に何の連絡をよこさなかった彼。その後、彼から何度も電話がかかってきますが、M花さんはどう対応するのでしょうか?……についてお届けします。 __▶▶▶▶▶

《OTONA SALONE》

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