ふたご座流星群、12/13夜に見頃…気になる天気は?
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ふたご座流星群は、三大流星群の1つとして知られ、毎年安定して多くの流星が観測される。今年は15日に満月を迎えるため、月明かりの影響で観測条件は良くないが、観測環境の良い場所では1時間に最大40個前後の流星が見られる可能性がある。ウェザーニュースでは、13日午後9時からふたご座流星群のようすを生中継する特別番組をYouTubeなどで配信予定だ。
ふたご座流星群は、北半球で年間最多クラスの流星が見られる流星群だ。流星群の流星は「放射点」が地平線上に昇っている時間帯に流れるが、ふたご座流星群の放射点は夜の早い時間帯に地平線上に昇ってくるため、ほぼ一晩中が観測のチャンスとなる。特に放射点が天頂近くまで昇る深夜に最も数が多くなる。今年の活動の極大は日本時間の14日午前10時ごろと予想されており、12日から14日の3夜は多くの流星が期待できる。
観測の際の天気は、13日夜から14日明け方にかけて、日本付近を複数の低気圧が通過したのち、西高東低の冬型の気圧配置へと移行する。太平洋側は晴れてくるところが多く、関東や東海では深夜以降に見られる可能性が高い。一方、日本海側や沖縄は雲が広がりやすく、流星観測は難しい見込みだという。
流星を見る際のポイントとして、ふたご座流星群は放射点付近だけでなく、空のあちこちに流れるため、広い範囲をぼんやり見渡すことが勧められる。また、明るい月が昇っているため、月を視界に入れないように観測することが重要。観測場所は、街明かりの影響を受けないように都市部から離れたところが理想で、空全体が見える場所が望ましい。
観測時には、空が暗く条件の良い環境では最大で40個前後の流星が出現するため、2分に1個ほどの流星が見られる可能性がある。空の明るい都会でも15分程度待てば見られるかもしれない。ただし、目が明るさに慣れるまで少なくとも15分程度は暗い空を眺め続ける必要がある。
観測時の注意点として、夜間の屋外での観測は寒さが辛くなるため、暖かい格好で臨みたい。冬の夜空は複数の一等星が輝き、オリオン座や冬の大三角などの見つけやすい星たちが並ぶため、流星が見えない時も星図アプリなどを活用すると楽しい観測ができる。
ふたご座流星群の後も、1月3日夜にはしぶんぎ座流星群の出現がピークを迎える。次回の2025年1月3日夜は月明かりの影響がないため、例年以上に好条件での観測が期待される。
《佐藤愛》
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