史実において秀吉は100人以上の女子どもを串刺し・磔にした!? 本作では大幅に脚色し、命を重んじる優しい秀吉に【NHK大河『豊臣兄弟!』22話】 | NewsCafe

史実において秀吉は100人以上の女子どもを串刺し・磔にした!? 本作では大幅に脚色し、命を重んじる優しい秀吉に【NHK大河『豊臣兄弟!』22話】

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
史実において秀吉は100人以上の女子どもを串刺し・磔にした!? 本作では大幅に脚色し、命を重んじる優しい秀吉に【NHK大河『豊臣兄弟!』22話】
史実において秀吉は100人以上の女子どもを串刺し・磔にした!? 本作では大幅に脚色し、命を重んじる優しい秀吉に【NHK大河『豊臣兄弟!』22話】 全 1 枚 拡大写真
  

*TOP画像/秀吉(池松壮亮) 大河ドラマ『豊臣兄弟!』22話(6月7日放送)より(C)NHK

戦国時代のど真ん中を舞台にした『豊臣兄弟!』(NHK総合ほか)の主人公は仲野太賀が演じる豊臣秀長。兄弟の絆で“天下統一”という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描いた大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合ほか)の第22話が6月7日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。

母・なかが過去に言ったように、秀吉は“人を殺せない男”だった?

先週の放送回は磔にされた女子どもを前に、秀吉(池松壮亮)が立ち尽くすシーンで幕を閉じました。

秀吉(池松壮亮)ほか 大河ドラマ『豊臣兄弟!』21話(5月31日放送)より(C)NHK

秀吉のこの姿を見て、乱世においては生き抜くにはこうするしかないと思った視聴者や、豊臣秀吉の残酷な一面もついに描かれるのかと思った視聴者も多いのではないでしょうか。小一郎(仲野太賀)は、秀吉が女子どもにいたるまで磔、串刺しにしたという報告を前野長康(渋谷謙人)から受けると、戸惑いと悲しみが表情に滲み出ていました。命の尊さを深く理解し、当時における武士の死生観に抗ってでも生きるべきと考えている小一郎。生き残り、勝ち進むためとはいえ、多くの人を殺すことを許すはずがありません。

秀吉は「これが わしの真の姿じゃ」「どうじゃ 恐ろしいか」と、この件について真相を確かめてきた小一郎をおちょくります。

小一郎(仲野太賀) 秀吉(池松壮亮) 大河ドラマ『豊臣兄弟!』22話(6月7日放送)より(C)NHK

荒木村重(トータス松本)は「羽柴殿はな おとなしゅう 降伏してくれたら 皆の命は助けると 持ちかけとったんじゃ。 じゃが…城内のもんは皆 自害しておった」と、小一郎に真実を明かしました。

秀吉(池松壮亮)ほか 大河ドラマ『豊臣兄弟!』22話(6月7日放送)より(C)NHK

秀吉は彼らを殺したわけではなく、むしろ自害した者たちに胸を痛め、彼らを丁寧に葬るよう命じていたのです。そうした中で、竹中半兵衛(菅田将暉)は「いや この者たちは 我らが殺したことにいたしましょう」と提案しました。半兵衛はこれらの死体を使って、秀吉に逆らった者はこうなると見せしめにすべきだと考えたのです。秀吉は半兵衛のこの提案に動揺したものの、西国攻めを一日も早く終わらせるため、その提案を受け入れることにしました。

ちなみに、史実でも、豊臣秀吉にとって上月城をめぐる攻防は苦しいものでした。尼子勝久を救出しようと試みたものの叶わず、秀吉はこのことを気にしていたと伝わっています。しかし、本作との大きな違いは、この攻防で、秀吉が多くの人を殺したということです。秀吉は田んぼで働く女子どもを捕らえ、串刺しにして殺し、死体は田んぼに吊るしたともいわれています。

秀吉役が池松壮亮と発表されたとき、筆者は彼の演技の幅の広さに期待しつつも、清潔感のある好青年なイメージが強い彼と秀吉が重なりませんでした。正直なところ、物語が3分の1ほど進んだ今でも、池松と秀吉が重なりません。そうした中でふと思ったのは、本作では秀吉の残虐な逸話を脚色し、新たな人物像を創出しようとしているのか……ということです。秀吉といえば、朝鮮出兵における残虐性が指摘されることも多くあります。過去の大河ドラマでは、なかが息子の不特定多数の者たちへの非情な仕打ちを嘆き、母として罪悪感を抱える場面もありました。本作では、秀吉は出世する中で変わってしまうのか、それとも変わらないのか目が離せません。

秀吉は罪悪感のあまり記憶喪失に?

私たちも悲しい出来事があると、記憶を失うことがあります。記憶喪失は脳の損傷によって起こると思いがちですが、原因は心にあり、耐え難い現実の苦しみから心を守るために起こりえるともいわれています。秀吉は上月城の守備を任せていた尼子勝久(渡邉蒼)と山中幸盛(廣瀬友祐)を救いに行けなかったことへの罪悪感から記憶を失いました。

秀吉が勝久と幸盛を救うために援軍を出せなかった背景には、別所長治(下川恭平)の織田への謀反、信長の援軍の出し渋り、さらには半兵衛の体調不良など不運が重なったためです。

半兵衛(菅田将暉) 大河ドラマ『豊臣兄弟!』22話(6月7日放送)より(C)NHK

結果的に、勝久は切腹し、幸盛は護送中に敵の手で討ち取られました。秀吉は勝久と幸盛と一緒にお粥を食べたこと、彼らが自分を慕ってくれたことを思い出し、自身の決断に罪悪感を抱えて、過ごしていました。そうした中で、秀吉は段を踏み外し、記憶を失い、自分の身分も、小一郎のことも分からなくなりました。

母・なか(坂井真紀)は「いいんじゃないかねぇ このままでも。生まれ変わったと思って また一から思い出を作っていけば いいんだて」「また百姓に戻ればええんだて」と、母親らしいおおらかさで受け止めていました。秀吉が百姓に戻れば、自身の暮らしも以前のように貧しくなるものの、なかはそうしたことなどまったく気にしていないようでした。

ちなみに、史実でも、なかは本作に描かれるとおりの人柄でした。息子が出世し、自分も城に住めるようになっても、偉ぶることはなかったといわれています。

兄のために生きる小一郎

小一郎は自分の名前を書きながら、願かけすればどんな願いも叶うといわれる柱に、我が名前を刻み、秀吉の記憶を取り戻そうと必死になっていました。周囲が「そなたに災いが降りかかるのじゃぞ」と止める中、小一郎は「兄者が思い出せれば それでよい!」と、兄のために一心不乱に名前を彫っていました。

小一郎(仲野太賀) 秀吉(池松壮亮) 大河ドラマ『豊臣兄弟!』22話(6月7日放送)より(C)NHK

秀吉はそんな小一郎の姿を見て、心を動かされ、「おっか様の顔を見た時から 思い出しておったわ」と、記憶が戻っていたことを明かしました。小一郎は秀吉のそんな苦しい思いを受け入れ、「これからも 兄者には 苦しいことが山ほどあるじゃろう。その災いを わしも半分 引き受けてやるわ」と覚悟を口にしました。兄弟の絆は人それぞれですが、小一郎と秀吉を見ていると、兄弟がいれば喜びは二倍、苦しみは半分になると思えてきます。兄弟や夫婦、バディは同じ能力を同程度に持っている人同士よりも、互いに異なる能力を持っている方が互いを支え合い、補え合えるため、大きな成果を上げられることが多いと思います。小一郎と藤吉郎は頭脳明晰という点では共通していますが、性格が異なるからこそ、二人で大きな夢を叶えることができたのでしょう。

本記事では、『豊臣兄弟!』(NHK総合ほか)の第22話を振り返りながら、史実で伝えられる豊臣秀吉と本作で描かれる豊臣秀吉の人間性についてお届けしました。

▶▶竹中半兵衛・黒田官兵衛はなぜ「天才」と呼ばれるのか。戦国合戦で重視されていたのは占い?空から刀を降らせた軍師もいた⁉
では、戦国時代の『軍師』についてお届けします。


《OTONA SALONE》

アクセスランキング

  1. JR東日本の新型夜行特急「ルナ・アズール」2027年度デビュー 品川~青森間結ぶ

    JR東日本の新型夜行特急「ルナ・アズール」2027年度デビュー 品川~青森間結ぶ

  2. 不審な妻の行動を把握するためGPSと盗聴器で監視。しかし帰宅すると妻は姿を消していて…【そのお腹、誰の子? #5】

    不審な妻の行動を把握するためGPSと盗聴器で監視。しかし帰宅すると妻は姿を消していて…【そのお腹、誰の子? #5】

  3. 初海外ライブ出演のaoen、&TEAMの過去ステージで勉強 颯太が“めっちゃ可愛い”とべた褒めしたメンバーは?【囲み取材全文/Weverse Con Festival】

    初海外ライブ出演のaoen、&TEAMの過去ステージで勉強 颯太が“めっちゃ可愛い”とべた褒めしたメンバーは?【囲み取材全文/Weverse Con Festival】

  4. 森香澄、理想の結婚相手告白 アナウンサーならではの恋愛事情も「厳しい目で見られるところが多い」

    森香澄、理想の結婚相手告白 アナウンサーならではの恋愛事情も「厳しい目で見られるところが多い」

  5. 急に残業が増え、どこか様子がおかしい夫。妻が心配しても、何も話してはくれない【その不倫、地獄行きです!2 #2】

    急に残業が増え、どこか様子がおかしい夫。妻が心配しても、何も話してはくれない【その不倫、地獄行きです!2 #2】

ランキングをもっと見る