商船三井、洋上LNG生産設備の開発・運営事業を行うDelfin Midstream社への出資を決定

~海洋事業を強化し、更なる社会インフラ企業へ~

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、米国シェールガスを原料とした、浮体式LNG生産設備(Floating LNG、以下「FLNG」、註1)の開発を行うDelfin Midstream, Inc(本社:米国、読み:デルフィン ミッドストリーム、以下「Delfin社」)への出資を決定し、同社と戦略的出資契約(以下「本出資契約」)を締結しました。


「商船三井とのこの戦略的な契約を締結できることを大変嬉しく思っています。商船三井の広範な海運・海洋分野の専門知識は、Delfin社の低コストで洗練されたFLNG事業の更なる実現性の向上に寄与しDelfin社に大きなメリットをもたらします。商船三井による出資は、現在計画中の最初のFLNGの最終投資判断(FID)に活かされます。商船三井は長い歴史を持つLNG業界のリーディングカンパニーであり、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU、註2)などの革新的な事業を積極的に行っています。私たちは、今年後半にFIDを行う過程で商船三井と連携していくことを楽しみにしています。」Delfin社のCEOであるDudley Poston氏は述べています。

本出資契約によって、商船三井はFLNG保有会社へ出資する権利も得ています。商船三井は、これまでに培ってきたLNG船の建造や運航ノウハウを活かして、Delfin社のプロジェクト推進を支援します。

Delfin社のCOOであるWouter Pastoor氏は、「Delfin社には長年、LNG輸送船をFSRUやFLNGへ改造してきた実績があります。それらのスキルを商船三井のノウハウと組み合わせることで、Delfin社は北アメリカからのクリーンで低コストなLNG輸出を促進することができるでしょう。」と述べています。

この出資契約を通して商船三井とDelfin社は相互の協力関係を強固なものとし、FLNGプロジェクトを成功させ、LNG産業をさらに発展させることを目指します。

商船三井の代表取締役社長である橋本剛は次のように述べています。「この度Delfin社とのパートナーシップを発表でき嬉しく思っています。これまで当社が築いたLNG輸送船やFSRUプロジェクトなどで得た豊富な専門知識を活用し、共同でプロジェクトを推進していきます。まずは最初のFLNGの最終投資判断(FID)に向けて共同で取り組んでいきます。」


(註1)FLNGとは、Floating Liquified Natural Gasの略で、浮体式LNG生産設備を指す。天然ガスは運搬するにあたり、体積約600分の1のLNGへ液化することが適しており、陸上、もしくは浮体式のLNG生産設備で液化の後、LNG船で運搬される。


(註2)FSRUとは、Floating Storage and Regasification Unitの略で、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備を指す。洋上でLNGを再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。FLNGは、天然ガスの生産・液化・出荷用途がメインとなる一方で、FSRUはLNGの受入・再ガス化用途がメインとなる。

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