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システム論

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コパアメリカ出場を辞退した日本代表にとってW杯予選前の貴重な強化試合となったキリンカップ2011。従来の4-2-3-1からザッケローニ監督が好む3-4-3の布陣で2試合を実践したことがメディアでも多く騒がれた。

ペルー戦後、本田はシステム論ばかりを報道するメディアに苦言を呈していた。確かに選手側からしたらそうかも知れない。3バックだろうが4バックだろうが勝たなければ意味がないしシステムばかりが騒がれる現状に疑問を抱いたのだろう。ただし、選手と違い見ている側からすればシステム論は楽しいものだ。

3バックには攻撃的なものもあれば守備的なものもある。トルシエ監督時代のフラット3と呼ばれる3-5-2のシステムは守備を重視したもの。トルシエは両サイドのどちらかには明神、服部など守備力のある選手を置いていたこと特徴的だった。

ザッケローニ監督が目指す3バックはそれとは違い3-4-3の攻撃的なシステム。ここで一番重要な役割を占めるのは両サイドの選手。ラインを上げ相手陣内でいかに数的有利を作れるかが鍵になる。

ペルー戦では安田、西とザッケローニ監督が就任してから初召集となる選手が先発した。しかし、ポジショニングが安定せず5バックの状態が続く時間帯もあればそこから崩される場面もあった。チェコ戦では長友、内田が先発し形としてはペルー戦のそれよりも格段に上回っていた。

ザッケローニ自身もあくまでテストとして試した布陣でワールドカップ予選では従来の4-2-3-1をベースに戦うことになる。韓国、オーストラリアなどを除くアジア勢は日本が相手の場合かなり守備的な布陣で挑んでくる事が多く、点を取りにいくためには3-4-3にシフトする時間帯も出てくるだろう。その意味では固い守りのチェコ相手に3-4-3を試せたのは収穫だった。

今回のキリンカップではサポーターが期待した試合は見せられなかったかも知れない。いつの時代も勝てば称賛。負ければ批判されるのが代表監督。ただし冷静に考えてみて欲しい。ザッケローニはまだ代表で負けたことがない。キリンカップで少し不甲斐ない試合をしたからと言って騒ぐのはまだ早いだろう。本当の戦いは9月から始まるのだから。

《NewsCafeコラム》

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