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寂しいトレンド「ナシ婚」

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厳しい社会状況の中で就活・婚活は若者の多くに大きなプレッシャーになり、幾つかの機会をゲットできないと「私はダメだ」と欝っぽくなる人も多いと聞く。サイトの女性編集者も「結婚問題はデリケートで…」と言っていた。

今回のテーマは結婚そのものではなく「年内には結婚をするのだが」と考えている人への話である。

ここ20年余りで結婚式のスタイルも大きく変って来た。ホテルからレストランへ、都心からリゾート、更には海外へ。また仲人有りから司会者へ、友人や上司の大人数から親族だけのものへ、お祝い持参から会費制へ…。まさに「結婚式は世に連れ」である。

最近発表された厚生労働省の人口動態総覧によると2011年に結婚した夫婦の数は"約67万組"とのこと。一方、経産省の特定サービス産業実態調査では、同期間の結婚式(挙式・披露宴)は約35万件となっている。

婚姻した年に必ずしも結婚式を挙げるとは限らないが、結婚する夫婦の約半分が「結婚式を挙げない=ナシ婚」ではないだろうか。結婚式場の口コミサイトの、昨年結婚したが結婚式は挙げていない女性300人を対象にしたアンケートでは33%が「費用が高そうだから」。31%が「挙式や披露宴以外のことにお金を使いたいから式を挙げなかった」と回答している。結婚式を挙げない主因は経済問題の様である。またお決まりのパターンに終始する結婚式への嫌悪感があるようだ、という声もある。

最近出席した結婚式は、もてなしの心が感じられるよい結婚式であったが「似たようなもの」と言う感じは否めない。限られた費用と2~3時間と言う時間を考えると「結婚式にオリジナリティを出すのは簡単ではない」と同情するのだ。

「ウェディングプランナー」と言う職種も存在するように、結婚式場業界もプランニングに力を入れている。これで「似たようなもの」と言う事は解消できるが、問題は「結婚式の費用」である。

結婚情報誌の調査では、首都圏の結婚式の平均費用は、2005年の291万円から、2011年は350万円にまで上っている、とのこと。もちろん「お祝い」はあるから過半の費用は補えるが、かなりの支出である事は確かである。

確かに経済的な合理性で考えると「ナシ婚」と言う結論になりがちだ。しかし「結婚の意味と披露の意味」を考えると、古いようだが「結婚式はキチンと挙げるべき」と思うのは私だけだろうか。結婚の前提は二人の合意だが「最小の社会単位である家庭を作る事」でもある。

初めてユニットとして社会に認知され、それなりの責任を負うことになるのである。最近では、結婚した5組に2組が5年以内に離婚していると言う恐るべきデータも…。結婚する事は易く、続けることは難しいのが現実なのだろうか。

その為にも豪華である必要は無いが「続けるための覚悟を示す結婚式、そして披露は必要」だと、密かに思うのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

《NewsCafeコラム》

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