「奥さん」が欲しい女たちの"恋愛観の矛盾"
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現在30代前半の彼女たちは、みな外資系の大手企業で要職につき、前途洋々。海外留学も視野に入れて、バリバリと働いています。年収も平均的な男性の1.5倍~2倍はあるでしょう。
そんな彼女たちの結婚観を聞いてみると「家に帰って癒されたい」「気を遣わずに何でも言える家族が欲しい」というのが多く、いわば「古き良き奥さん」を求めている様子なのです。
確かに男性と肩を並べて(あるいはそれ以上に)働くことで、ストレスは溜まるばかり。家に帰ったら、グチの一つもいいながら、出てくるご飯を食べたい。気持ちはわからなくはありません。実家暮らしをやめられない高収入女子が多いのもそのせいでしょう。
では彼女たちが、そういったかいがいしく身の回りの世話をしてくれる、サポーティブな男性で満足するかというと、そうでもないのが頭の痛いところ。
むしろ「尊敬できる人」「自分以上に仕事に打ち込んでいる人」でないと、恋愛対象にならないと語ります。いわゆる家庭的な草食系男子は、それはそれで物足りないというわけです。
これが男性であれば「よく稼ぐ」=「家庭を支えてくれる奥さんと結婚」という図式は、若干時代遅れながらも一応成り立ちます。若い女性たちの保守化も指摘されているので、意外とうまくいくかもしれません。
ところが彼女たちのように、「トップクラスの年収を稼いでいる」=「癒やしてくれる奥さんみたいな男性がいい」=「けれども、男性としても魅力的・肉食的であってほしい」というのは、何重にも矛盾をはらんだ難しい構図。
「女性がバリバリ働いて高収入を得る」という価値観が浸透する過渡期にある(=浸透しきってはいない)日本にあって、潮流の最先端を行く彼女たちが感じるジレンマもまた、最も激しいものということが言えそうです。
[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:aussiegall]
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