昔話「ねずみの嫁入り」から学ぶこと | NewsCafe

昔話「ねずみの嫁入り」から学ぶこと

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昔話「ねずみの嫁入り」を知ってますか。
なんとなく小さいころに読んだ記憶があるような、という人も多いかもしれません。

簡単なあらすじは、次の通りです。

あるねずみの夫婦がかわいい娘のためにお婿さんを探そうとします。大事な大事なかわいい娘ですので、そこらのねずみなんかでは釣り合わない、世界一偉いひとにもらってもらおうと意気込みます。

まずは太陽に話をもちかけます。ところが太陽は自分より雲のほうが偉いといいます。で、雲は自分より風のほうが偉いといいます。そうしたら、風は壁のほうが偉いといいます。そして当の壁は「自分を食い破るねずみがいちばん偉い!」というのです。

そこでついに夫婦ねずみは納得し、隣に住んでいた青年ネズミと娘を結婚させ、二人は仲良く暮らしました、めでたし、めでたし、というお話です。

いかがでしょう? このお話が教えてくれることはいくつかあります。

もちろんいちばんの教訓は「結局、人は身の丈に合った人と結ばれる運命だ」ということ。上ばかりを見あげて、もっとすごい人、もっと価値の高い人と思ってみても、結局隣にいた普通の相手がいちばんしっくりくる結婚相手ということもままあるのです。

玉の輿に乗ろうだとか、もっと偉い人(収入、ステータス、人格)とでないと結婚しても意味がないだとか、ついそう思ってしまいがちな婚活女子にとって、ねずみたちの姿はどのように映るでしょうか。

そしてもう一つの示唆が「親」です。

現在、ここまで娘のために奔走してくれる親はいないでしょう。お見合い文化もすたれて、女子たちはこのお話のような試行錯誤・相手探しを、自分でしなくてはいけません。

それに疲れてしまった現代女子は「許嫁(いいなずけ)が欲しかった」と嘆いたりします。曰く「そうすれば、結婚相手は確保されているし、それは親も納得している相手だし、仮にあまりイケてない相手だったとしても、親が決めたんだからと言い訳ができる」というもの。

「いい人いないの?」とおせっかいを焼いてくる親は邪険にあしらわず、「じゃあ、誰か紹介してよ」と頼んでみてもいいかもしれませんね。

古くから伝わる寓話は、なかなか馬鹿にできません。みなさんもぜひ、探して読んでみてください。

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

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