許嫁(いいなずけ)が欲しい女性たち
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ストーリーは、あらゆる感情、欲望、心理傾向がすべて数値化されている近未来社会。そこではその数値により、人生がほとんどあらかじめ決められています。職業から地位、はては、将来犯罪者になるかどうかまで、その数値が左右。そのため人々は「メンタルケア」に余念がありません。
こうした「管理された社会」「未来が決まっている社会」という世界観は、SFだけでなく多くのカルチャーでたびたび描かれてきました。人は自由になればなるほど、制約や縛り、運命に対して関心を持つようになるのかもしれません。
さて、現代において「決まっておいてほしい」ものといえば、ずばりパートナー。
結婚してもいいし、しなくてもいい。変な人と結婚させられることもないかわりに、相手も時期も自分で考える必要がある。みんながそれぞれの道を歩むから、みんなから称賛されることもない・・・。こうしたストレスに嫌気がさして「ああ、許嫁(いいなずけ)が欲しかった」と嘆く独身女性は珍しくありません。
曰く、あらかじめ結婚相手は決まっていてほしい。仮にイマイチな人でも「親が決めたのだ」と思えば納得もできるし、周囲への言い訳もできる。保険としてその人でおさえておいて、別の人と秘密の恋が燃え上がったり、といったファンタジーも心にちらつくことでしょう。
一昔前はお見合い結婚が当たり前でしたし、もう少し前には相手を自由に選ぶなんて考えられなかったわけです。それに比べて、現代はなんと自由なことでしょう。いわば「なんでもあり」です。
だけれども、選べるようで選べない。自由だけれど放っておかれる。すべての責任を自分で負わなくてはいけない。
そんな現代人にとって、「PSYCHO-PASS サイコパス」のような「あらかじめ決められた社会」は、窮屈なようでいて、どこか魅惑的に見えるのかもしれません。
みなさんは、許嫁(いいなずけ)が欲しかったですか。それとも、自分で選んだ結婚に満足していますか。
[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:demi-brooke]
《NewsCafeコラム》
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