「義理チョコ」文化…できればなくなってほしい!?
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本場ヨーロッパでは「男女問わず、恋人や親しい人に花やケーキ、カードなど様々な物を贈る日」であり、日本に"文化輸入"されたのは1960年頃とされている。ただし、その内容は流通業界や製菓業界の販促のために歪められ、1970年代後半にはすっかり現在の「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのだという。
なかでも"日本独自"の極みとも言えるのが"義理チョコ"文化である。女の子が好きな男子に「義理だからね!」と言いながら本命チョコを渡す…というのなら微笑ましいものだ。しかし、どちらかといえばクラスやオフィスで儀礼的にチョコが飛び交うイメージのほうが強い。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「義理チョコを廃止したい…アリかナシか?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…79.9%】
■会社の義理チョコとかお互い大変でしょ? 意味ないと思うな。
■何故こんな事が始まったのか!? 企業の戦略にはのらない!!
■あげても喜ばれないし面倒だし無駄な支出が増えるだけ。
■お返しに困る。
■私の中では既に廃止してます(笑)!
■そうは言っても、女子の中には必ずぬけがけする人、いるよ。
■それでもあげないと角が立つ人がいるんだよなぁ…面倒…。
■旦那はメタボ…自分は糖尿。本当に要らない。毒だから。
■お中元、お歳暮、お年賀も全て廃止したい。
■バレンタイン自体なくなって欲しい。
【ナシ…20.1%】
■やりたくなかったら、やらなきゃいいだけの事。
■とっくに廃止しました。
■イベントとしてやりたい人がやればいい。否定も肯定もしない。
■なくなるのも淋しい気が…。
■「廃止したい」と思うほどの憎しみはない。
■チョコだけを変えた方がいい、煎餅とか。アリナシとずれてるかな?
■選ぶのが楽しい…。
■ほとんどあげないが、ちょっとしたお礼には便利な習慣。
■本命をもらえない人々に救いの手を。
■安く広く。気持ちを込めてありがとうを言うよ。
【アリ派】が約8割近くと、かなり圧倒的な結果になった。残り2割の【ナシ派】も「やりたい人だけやれば」「自分はもう廃止してるからナシ」など、冷めた意見が多いようだ。【アリ派】コメントにもあるように、バレンタインはすでに中元や歳暮といった年中行事と変わらない扱いになっている。日本古来の習慣だけでも大変なのに、欧米のイベントまで輸入されては、手間やしがらみが増えるだけ…と疎ましく思う大人は多いようだ。
とはいえ子供や若者にとっては「好きな人に気持ちを伝えやすい日」であることに変わりはないし、【ナシ派】からは「ちょっとしたお礼に便利な日」「選ぶ楽しさはある」という前向きな意見も寄せられている。
「義理」とは、この場合もちろん"つきあい上しかたなしにする行為"という意味で用いられており、日本人は"義理堅さ"には定評がある。しかし本来"バレンタインデー"は楽しいイベントであるはずなのだから、こんなときは"義理"だ何だと気を使わないですむ風潮になればいいのだが…。
[文・能井丸鴻]
[写・roparedes]
《NewsCafeアリナシ》