歌舞伎、狂言、日本舞踊…日本が誇る「伝統芸能」といえば?
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芸術も、広くは芸能であり娯楽。"生きる上で必要欠くべからざるものではないもの"を追い求めるのは人間の特権だ。なかでも日本人は他国に誇れる伝統芸能を多く育んできた。
そこでNewsCafeでは「日本が誇る伝統芸能といえば?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…1059件
【1位】歌舞伎(46.0%)
■狂言、能、文楽も見たことありますが、正直難しい。これらに比べたら歌舞伎は大衆向きだと思う。特に故・中村勘三郎さんの演技はユ-モアがあり、エネルギッシュな演目が多かった。もう永久に見られないのかと思うと悲しいです。[女性/50代/主婦]
■見たことはないけど、幼い頃から芸を学び、血筋や技を守る伝統は凄い。[女性/30代/会社員]
■選択肢の中からひとつとなると、歌舞伎。でも茶道や華道も世界に誇れる文化である。欧米のインテリ層には、日本文化の奥の深さや独特の美に敬意を持たれている。歌舞伎はその華やかさと物語性に共感を。[男性/50代/その他]
【2位】茶道(10.4%)
■自分が習っているからって訳ではないですが、建築から思想まで含んだ総合芸術であり文化ですから。[女性/40代/会社員]
■侘びさびの世界。[女性/40代/会社員]
■古くからある。[男性/40代/自営業]
【3位】落語(9.2%)
■うれしく思ったり、ハハハッ! って感じたり、はたまた「なるほどなっ(泣)」ってな噺がありますから。歌舞伎や文楽より一人芸なために…これにしますよっ。[男性/40代/会社員]
■名人の話芸は聞いて惚れ惚れします。[女性/40代/会社員]
■粋そのもの!![男性/10代/会社員]
【4位】雅楽(5.6%)
■厳かな音色が身体の奥に染み渡っていく感覚に、日本人で良かった~と思う。[女性/40代/専門職]
■全部だけど、皆その道を究めようと頑張っている。[男性/50代/会社員]
■現存する世界最古のオーケストラ。[男性/50代/公務員]
【5位】狂言(4.6%)
■どれも「伝統芸能」ですが、最近は狂言師の野村萬斎さんにハマってます。歌舞伎は獅童さんや海老蔵さんのようにゴシップ先行の後継者が多いですが、萬斎さんは真面目に狂言のことを取り組んでいます。[女性/30代/フリーター]
■解説を聞くと案外面白くて分かりやすいものです。[女性/10代/学生]
■分かりやすいし、ウィットに富んでいて現代でも通じる。[男性/30代/専門職]
そして6位以下は【書道(4.2%)】【日本舞踊(3.3%)】【民謡(1.7%)】【華道(1.7%)】という結果に。
4割超の票を獲得してのトップは「歌舞伎」。昨年末には十八代目・中村勘三郎、今年2月には十二代目・市川團十郎と相次いで大物役者を喪った歌舞伎界だが、東京・歌舞伎座の建て替え工事も完了し、来たる4月にはこけら落とし興行も始まる。若い世代の役者たちの活躍を期待する声も大きい。また2位には、日本らしい"引き算の美"の代表格「茶道」が、3位には演技と話芸の両方を要する"独り舞台"の究極形態「落語」がランクイン。
もちろん、どれも重要な伝統芸能であり比べるのは難しいという意見も多々寄せられたほか、「実は見たことない」というコメントもあった。これを機会に、未体験の伝統芸能に触れてみてはどうだろうか。
[文・能井丸鴻]
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