再燃した「夫婦別姓」問題…国民の見方は?
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夫婦別姓をめぐっては、平成8年に法制審議会が"夫婦別姓を選択できる民法改正案"を答申したが、反対意見が根強かったため法案提出は見送り。導入に意欲的だった民主党政権でも改正案は提出されなかったという経緯がある。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでも「夫婦別姓はアリだと思う?」という調査が実施された。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…49.4%】
■夫婦別姓は他の国にもあるのだし、こだわらなくても良いのでは。
■完全ではなく選択別姓で。嫁いだ先の墓には入りたくない。
■なぜ今までの自分の名前を変えなきゃいけないの?
■いろんな選択肢がありそれを認め合えるのが良い社会。
■私自身はどちらでも良い。何が何でもダメという理由もない。
■日本だけでしょ。男は名前変えられちゃう女の気持ち分かります?
■旦那は好きでも名字気に入らん。名義変更面倒だった。
■慣れた姓の方がいい。
■差別とかいう言い分は自意識過剰。単に「手続きが面倒」なのでアリ。
■当人たちが納得していれば。
【ナシ…50.6%】
■ややこしい。
■それなら同棲でいいんじゃない!?
■夫婦ふたりならいいけど、子供ができたら困る気がする。
■今の法律でも選択できる。別性の意味が分からない。
■いまの制度でいいと思う。
■別姓がイイなら、事実婚にしたら? 代変わりしたら困るヨ!
■そんなに嫌なら結婚しなければ良い。
■よそ様は勝手だけど、親族だったら反対します!!
■子供の事を考えるとナシ。仕事上なら会社に言えばいいだけ。
■日本には日本の文化、伝統ってものがあるわけ。
数あるアリナシテーマのなかでも稀なほどに真っ二つ、という結果になった。しかし寄せられたコメントを見る限り、積極的に「夫婦別姓の選択肢はあるべき!」という考えの人は【アリ派】のなかでも半数程度。残り半数は「どっちでもいい」「単に手続きが面倒なのでアリでもいい」という意見や「結婚相手の名字が変な名字ならやむなし」というコメントだった。実質的に「夫婦別姓に前向き」という人は2~3割程度といったところだろうか。
夫婦別姓のメリットは「職場での周知や各種手続きに面倒がない」こと、もしくはアイデンティティーの問題だろう。民法の規定では結婚に際し「夫または妻の姓を称する」という表現になっているが、9割以上のケースで妻側が改姓していることも、夫婦別姓推進派が挙げる"不平等な点"になっている。
しかし夫婦ふたりに子供がひとり生まれた時「3人家族のうち、母もしくは父のみが違う名字になる」というのはやはり腑に落ちない。"夫婦別姓"は日本の戸籍制度にも関わってくる問題ではないだろうか。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》