歌って刺殺される夏の惨事
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他国と比べるとその期間が短いのが難点だが、この時期のバカンスをずーっと前から楽しみにしていた人も多いのではないだろうか。
そんな楽しいバカンスだが、ちょっとしたワガママでとんでもない大惨事になることもあるようだ。
日本人にもバカンス先として大人気の「微笑みの国」タイで信じられない事件が起こった。
アメリカ人観光客がレストランバーでミュージシャンたち3人に殺害されてしまったのだ。
殺害されたのはアメリカ人のボビー・レイ・カーターさん(51)だ。
一体店内で何が起こったのだろうか?
ここ、アオ・ナン・ビーチにあるレストランバー、Longhorn Saloonは観光客に人気の店だ。
この店は専属の音楽バンドが演奏してくれる雰囲気のいい店なのだが、バンドが演奏中、ボビーさん、気分が良くなって一緒に歌い出したのだ。
いいのだ、それは。音楽が盛り上がっている証拠なのだ、歌い出す人がいるのは。
しかし問題はここからだ。
「さて、バンドは少し休憩に入ります」とバンドが演奏をストップしたのにも関わらず、ボビーさんが歌うのをやめなかったのだ。
「おい、俺がせっかく気持ちよく歌っているのになぜ演奏をストップする?」
「は?こっちも休憩取らないと」
「ストップするならさっきあげたチップを返せよ」
「…」
一体バンドはボビーさんの歌に合わせていつまで演奏を続けなければならないのか?
きっと最初は少し演奏を延長して歌に合わせていたのだ。
しかしチップを返せと言われた時に限界がやってきたのだろう。「いい加減にしろ」と。
そしてバンドとボビーさんの口論が勃発後、店の外でバンドのメンバー3人がボビーさんをナイフで二回刺し、結果ボビーさんは亡くなってしまったのだ。この時一緒に現場にいた息子のアダムさんも腕に怪我を負った。
楽しい旅行がこのような結末になってしまうなど、誰が予想しただろうか。
ボビーさんはきっと少しハメを外したかったのだけなのだ。
しかしそんな観光客の享楽に義理で付き合っていられないのは地元の人間だ。
なにしろ商売をしなければならない。
実はタイ、ここ最近観光客がこうした一連の犯罪に巻き込まれることが多く、注意喚起がなされている。
「微笑みの国」と言われる裏には、かなり多くの犯罪被害が報告されている。
これから海外に出国する方はぜひ気を抜かないで、緊張感を持って、できれば酒を飲みすぎないようにしていただきたい。
ちなみにこのレストランバー(パブ?)の広告キャッチコピーは
「いい音楽・ウキウキ・フレンドリーなスタッフ」である。
【執筆者・猫紫】
参照:The Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/thailand/10213357/US-tourist-stabbed-by-Thai-musicians-after-he-would-not-stop-singing.html
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