恋人とのトラブル解決 北風派?太陽派?
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目の前の旅人のマントをどちらが脱がすことができるか、北風と太陽が競争します。先攻は北風。ビュービューと全力で風を吹きつけ、マントをはぎ取ろうとしますが、旅人はかえって寒がって身を縮こまらせてしまいます。後攻は太陽。暖かくやさしい陽光をたっぷりと降り注がせるので、旅人は「暑い!」とすぐにマントを脱いでしまいます。
「ものごとを解決するには、強行手段ではなく穏便に懐柔するのも大事」というこの教訓は、そのまま恋人間のトラブル解決にも役立ちます。
たとえば、彼が不可解な心変わりを起こして連絡をくれなくなったとき。あなたならどうしますか?
「どうして?」「理由だけでも教えて!」「納得できない」「自然消滅なんて卑怯だ」と責め立てても、頑なになってしまった彼の心を溶かすことはできないでしょう。逆に「あなたのことをなにも分かってなかった」「よかったらなにがあったのか話してほしい」「あなたを支えさせてほしい」と伝えることで、彼が「いや実は・・・」と隠された事情(仕事のトラブル、家族の問題)を話し始めてくれる。そんなケースは少なくありません。
「押してダメなら引いてみよ」「飴とムチ」という言葉でもいいでしょう。自分から折れて優しく接することで、相手から優しい反応を引き出せるということは、よくあります。
ここでポイントとなるのは自分のプライド。「悪いのはあっち」「こっちは精いっぱいのことをしてきただんから」と、自分に非がないことをどれだけ主張しても、問題の解決にはなりません(ビジネスの交渉や裁判とは違うのです)。
テンパっているとき、怒っているときほど、人は「分かってほしい」「謝ってほしい」とつい「要求」ばかりしてしまいます。それはもちろんしかたのないこと。ですが一瞬でも冷静になって「分かってあげたい」「私も悪かった」という姿勢を見せられれば、トラブルは解決しよりよい関係を築くことができるはず。
トラブったときほど「北風」ではなく「太陽」。ぜひ心がけてみてください。
[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
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