ツイッター民、少女の自殺を全力で阻止
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アメリカ・ワシントンD.C.在住のジャーナリスト、クリストファー・ウィギンスさんは偶然こんなツイートを目にした。
「今夜自殺しようと思う。みんな、バイバイ」
どうやらカナダ人の17歳の少女のものらしい。
最近はやたらと変なツイッターユーザーが多いので、クリストファーさんはこのツイートが真剣な気持ちから出たものかどうか疑った。
ためしにツイートの主の過去のツイートを見てみると、とても落ち込んだツイートが羅列していた。
「これは本気かもしれない」。そう感じたクリストファーさんは同じくツイッターで語りかけた。
人生、一度は消えてしまいたくなる時もあるだろう。何かしらに悩み、葛藤しながら生きているのはクリストファーさんも同じだ。
このまま無視してはだめだ。
まずは「大丈夫?」という簡単は語りかけから始めた。
そこから少しずつ会話のようなやり取りになり、信頼を得られたところで「話を聞くから電話番号を教えてくれないかな?」と問いかけた。
この少女の電話番号をカナダの警察に教え、その上で保護してもらおうとしているのだ。
「警察が君の様子を見にくるよ。わかっていると思うけど、みんな心配しているんだ。本当に多くの人が心配しているんだ」。
この時点で二人のやり取りを見ていた多くのユーザーが心配し、クリストファーさんと同じく励ましの声や警察に連絡するなどの行動を取っていたのだ。
「もしこのツイートが本気なら、とにかく誰かに電話して話をきいてもらって」
「何かできることがあれば言って」
「もう手遅れなんじゃ…」
「手遅れじゃない!」
「一体何があったの?」
ツイッターユーザーのあたたかい行動のおかげか、現地警察によると、この少女の無事は確認できたようだ。
偶然広がった輪とはいえ、冷酷なネットの世界でもこういったあたたかい実話はあるのだ。
要は使いようなのだ。
この話題に対し、ネット上では
「ツイッターなんてどうしようもない話題しかないと思ってたけど・・・涙」
「ソーシャルメディアにもできることがあるんだよな」
「心あたたまる話だよね」
・・・など、感動のコメントが寄せられる一方、
「この娘、運よく気づいてもらえてよかったよな。あくまでも他のユーザーに気づいてもらえたら、のことだよな?」
「感動話にならないだろ。ネットの裏には何があるかわからないんだから、こんなたまたまの話に涙してんじゃないよ」
・・・等、厳しい意見も寄せられた。
確かに厳しい意見をしっかり頭に入れなければならない。
現実は残酷だ。
悩みがありそうな少女をネット上で発見し、アクセス。その子と交換した諸々の情報を元に脅したり、勝手にネットに晒したり、あるいは実際に会った挙句危害を加える…といった事件の方が多いのだ。
本当に人生に疲れた時、ソーシャルに気持ちを吐露するのも手かもしれないが、まずは周りを見渡してみようではないか。
【執筆者:猫紫】
参照:Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2397939/Twitter-users-come-prevent-Canadian-womans-suicide-posts-killing-herself.html
(※PCサイトです)
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