"褒めて伸ばす"が得策も…「褒めるのは苦手」6割
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近年、世界の多種多様な現場で広がりを見せる研究分野のひとつに「ポジティブ心理学」がある。定義には「個人や社会を繁栄させるような強み、長所を研究する心理学の一領域」…となっているが、つまりは「賞賛や感謝でやる気を出させることはできても、批判ではほとんどやる気は出ない」という事実を、指導や躾に活かすべきだという考え方を指して使われることが多いようだ。
褒めて伸ばすのが得策…とはいえ、シャイで知られる日本人に"褒め上手"を自負する人は少ないのではないだろうか。NewsCafeのアリナシコーナーでは「褒めるのが苦手?」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…60.5%】
■あんまり褒められずに育ったから。
■褒めるのも褒められるのも苦手。
■褒められて嬉しいツボって人によって違うし、不快感を与える事も。
■多分、社交辞令で褒めてるってバレてる(笑)。
■美点があれば事実を述べる。なければ無理に取り繕わない。
■相手次第、褒めて伸びるか叱って伸びるか。
■友達に「イヤミ?」と言われた事があってから言葉選びも一苦労…。
■人には苦手だけど…犬猫になら褒め上手かもね。
■何か媚び売ってるみたいに思われたくないから。
■日本人とはそういうもの。
【ナシ…39.5%】
■良いところがあれば素直に褒める。自分も褒められれば嬉しいし。
■いいな、素敵だなって思う部分を見たら、自然と口に出る。
■褒められるほうが苦手。
■心にもないことは言えない質ですが、長所を見つけて本心で。
■かつてはまず欠点を見ていたが今は長所を見るようにしている。
■そんな得意って訳じゃないけどね。普通に褒めるときは褒めるよ。
■上手よお~! 嘘も方便ってね。おだてとけばうまくいく。
■持ち上げておけば気分いい人っているよね。
■褒めまくってる。なんか嫌になる。
結果は【アリ派】6割…「褒めるのが苦手」だと思っている人が多数派となった。寄せられたコメントで最も多かったのは「褒められずに育ったから」「褒めるのも褒められるのも苦手」…という内容だ。確かに、叱責することが即ち"厳しい教育"だという考えが一般的だったのも、ほんの最近の話だ。
一方で【ナシ派】も約4割と少なくはない。意識して褒めると言うよりも「相手に良いところがあれば、それを言葉にする」という感覚だという声が多かった。
こうした感覚を急に身につけるのは難しいかもしれない。それでも、持ち上げたりおだてたりするのではなく、本人も気づいていないかもしれない"良いところ"を自然に指摘できる…そんな大人になりたいものだ。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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