定年引き上げ続々も…「早く退職したい」約半数
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また、流れに合わせ定年を引き上げる企業が増えるなか、大手・野村証券が「今年4月から国内営業を担当する正社員の定年を60歳から65歳に延長し、65歳以後も最長70歳まで再雇用する新制度を設ける」と発表し、証券業界に衝撃を与えたのも記憶に新しい。
働くことは生きること…とはいえ、ここにきて人生設計の見直しを余儀なくされたという人も多いのではないだろうか。NewsCafeのアリナシコーナーでは「早く定年退職したい、アリかナシか」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…45.2%】
■ただし、蓄えがあれば…の話。
■早く、のんびりしたいね。
■退職しても悠々自適とはいかないだろうけど、体が限界。
■国民年金の自営だから死ぬまで働かなきゃ。退職したい。
■まだ20年あるよ。長いなぁ
■会社に一生捧げて早死にしてる先輩の多いこと。
■十分稼いだらやりたいことを死ぬまでにやりきりたい。
■収入も年金も不安だし、定年前にお迎え願いたい…(疲)。
■あと6カ月で61歳、その後は気分次第で決めます!
■現実的には無理ですけど。
【ナシ…54.8%】
■私の仕事に定年はありません。引き際は人により様々です。
■元気な内は働いてたいなぁ。
■早くとか? そんな早く歳取りたかないわ(呆)。
■専業主婦なので。
■辞めたくないのに、40歳以上の早期退社に追い込まれ辞めた。
■経済的余裕もないのに『晴耕雨読』は夢の話です。
■もう定年になった!!
■その前に人生を終わらせたい。
■定年退職=ホームレスなので死ぬまで働かないと生けていけない。
■セレブですか?
数字は辛うじて【ナシ派】優勢だが、「働ける限り働きたい」「自由業です。生涯現役」といった前向きなコメントは、そのうちの半数程度だろうか。「金銭的に働かざるを得ないからナシ」という意見が最多であり、一昔前には当然のように人々の間で語られていた"悠々自適のセカンドライフ"を思わせるようなコメントは、ないに等しかった。
「それよりも早くポックリ死ぬのを希望」「その前に会社が倒産して悲惨な目にあった」…。"寿命が延びる"ことと"健康を維持しながら働ける時間が延びる"こと…これらが必ずしもイコールでない点が問題なのは、誰もわかりきったことだ。
国民年金の開始は1961年、当時の平均寿命は男性66.03歳・女性70.79歳。年金制度を作った当時の人も、まさかこれほど急激に寿命が延びて"もらう人"の数が増えるとは思いも寄らなかったのかもしれないが…。払うばかりの世代が感じている理不尽は、この先どうにもならないのだろうか。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》