若者に伝えたいこと…「言っても無駄」!?
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実は、この「時が過ぎるのが早くなったと感じる現象」にも、きちんと名前があるのをご存知だろうか。19世紀、フランスの哲学者ポール・ジャネが発案したとされる"ジャネーの法則"だ。「生涯のうち、ある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例する」…。つまり、60歳の人間にとって"1年の長さ"は人生の60分の1だが、6歳の人間にとっては6分の1。60歳の人間にとっての10年間は6歳の人間にとっての1年間。年を取れば取るほど分母は大きくなり、生涯における「その日、その時の比重」は軽くなる。そう考えると気持ちは焦るが、過ぎ去った日は戻らない…。
あの日の自分に戻れないなら、せめて若者に「自分が果たせず後悔していること」を伝えたい!? NewsCafeのアリナシコーナーでは「若者に伝えたいことはありますか?」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…55.4%】
■学問は決して無駄にならないよ。
■先人を敬おう! 今の安気な暮らしは先人が作ってくれたんだよ?
■冷めてないで、がむしゃらに何かに取り組んでみよ。
■因果応報はあるということ。
■「うまい話には裏がある」、騙されるな!
■時はアッという間に過ぎる。自分も歳をとる事を忘れるな。
■政治に関心をもって欲しい。
■せめて一般常識くらいは勉強しようよ。屁理屈は上級者なのに…。
■親はいずれ先に逝く。自分ひとりで生きる力をつけろよ。
■人生は短い。
【ナシ…44.6%】
■そりゃ言いたい事はあるけど、言われても理解できなきゃね。
■いつの時代も、若者は聞く耳持たない。
■伝えたいことを履き違えてます。愚痴ばかりでは何も伝わらない。
■経験して学ぶしかないから。
■特にない。自分の頭で考えて生きれば…。
■最初から聞く気がない者に伝えることなどあるのか?
■過去の自分を思えば…何を言っても無駄だと思います。
■年寄りも若者も大差無いからね。
結果は【アリ派】優勢だが、数字的にも内容的にも両派に大差はない。【アリ派】【ナシ派】どちらの意見にも頷かざるを得ないという、なかなか面白いテーマとなった。若き日の自分に、現在の心の教訓をたれたとしても…確かに、おそらく無駄だろう。
「公衆道徳を守れ!!」「いずれ皆さんも歳をとる。年長者は皆若い頃を経験済み。この2点」「大人を信用するな!!」「海外旅行すべし。日本の素晴らしさがわかる」「早く親を亡くし親孝行できず。私みたいになったら駄目よ」「頑張れ!!」「若いうちの恥は許される。どんどん恥かけ」「少し怒られたぐらいで仕事辞めんな!!」「命と心を大切にしてください」「お勉強しないと私みたいになるよ」「お金の有り難さを知り、自分の将来を考えてください」「普通のことを普通にできるようになってください」…。書き切れないほどの"名言"が寄せられていた。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》