フジ佐久間みなみアナ、入社後にぶつかった壁と救われた言葉 努力を裏付ける資料も特別公開<モデルプレスインタビュー>
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フジテレビアナウンサー50人以上への取材から1位に輝いたのは、佐久間みなみ(さくま・みなみ/25)アナ。インタビューでは、多忙なスケジュールの中での弛まぬ努力、入社後にぶつかった壁と救われた言葉について語ってもらった。
【写真】佐久間みなみアナ、貴重な手書き資料を特別公開
◆フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんランキング」
テレビには映らないフジアナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」、第2弾「“素”っぴんトーク」に続く第3弾「“素”っぴんランキング」では、フジアナ50人以上に取材し、その結果をもとにしたランキングを発表する。
記念すべき初回のテーマ「陰の努力家」1位の佐久間アナは、2020年に入社。現在は「S-PARK」のメインキャスターを務め、フジテレビのスポーツの顔として活躍している。
◆1位・佐久間みなみアナが選んだ“陰の努力家”は?
― この度は“陰の努力家”1位おめでとうございます!選ばれたお気持ちはいかがですか?
佐久間:ありがとうございます!本当にありがたい気持ちと驚きでいっぱいです。アナウンス室は全員1位というくらい、それぞれがひたすら準備をして、自分の担当番組をチェックして…と日々努力しているので、その中で多くの人に選んでもらえたことがすごく嬉しいです。
― そんな佐久間アナが“陰の努力家”に選んでいたのが藤本万梨乃アナでした。具体的にどのような部分を見てそう感じられたのでしょうか?
佐久間:万梨乃さんには私が入社してからずっと色々教わっていました。どのように準備するか知るために入社後すぐにノートも見せてもらって、色々な資料を貼ったり自分が気になったところをメモしたりするのを見ていたので「こういうふうにアナウンサーは準備しているんだ…!」と思いました。
また万梨乃さんがスポーツ選手にインタビューするところを見学させてもらったことがあるのですが、選手がインタビュー中に「あれってなんだったっけ?」と考えていたら、万梨乃さんが「これのことですか?」とパッと手元の資料を出して。選手も「そうです!これです!」となって、スムーズに話が進んでいったのを間近で見て「なるほど。準備の量はもちろん、質にもすごくこだわっているんだな」と感じました。その記憶もあり、今回1番に思い浮かんだのが藤本アナでした。
◆佐久間みなみアナ、貴重な手書きノートを公開
― 佐久間アナに投票された方々のコメントには、取材やオンエアに向けた事前準備を理由に挙げる声が多かったです。実際にどのような準備をされているのか教えてください。
佐久間:スポーツでは競技ごとに1から準備する感覚です。「S-PARK」のメインキャスターになって1年経ちますが、それでもやっと色々な競技の表面に触れられるくらいだと思っています。まだまだ奥深くまでは知ることができていないので、どんな競技においても「1から勉強しよう」という気持ちで始めています。
まずはバインダーやノートを新しく買って、そこから注目選手や競技の基本的なルールを調べて書いていきます。わかりきっていることであっても、とっさに説明をしなくてはならない時のために、お守りのような感覚で書いています。選手の情報については、どのような選手なのか、強みがどこなのかというのはもちろんですが、過去のインタビューを聞いたり読んだりして、印象に残った言葉は付箋に書いて貼っておきます。自分が見てパッとわかるようにして、あとは自分が気になったところや「なんでこう言ったのだろう」と思ったことをスタジオで話したり、選手にインタビューする機会をいただいた時に聞けるようにしています。
小さなノートは現場用のメモとして自分の感想を書き、バインダーなど大きなものは資料用です。
― ご自宅にある資料の量もすごそうですね…!
佐久間:本当にそうなんです…(笑)。今結構それで悩んでいるんですよね(笑)。もう使わないものだとしてもここまで蓄積してきたので捨てるのもなぁと思い、箱を買ってズドンと置いてあります。
― 後輩の皆さんの中には読みたいと思う方がいっぱいいそうです。
佐久間:いやいや、本当に読んでもためにならないことしか書いてないんです…(笑)。自分が読みやすいようにしか書いていないので、後輩の参考にはならないと思います(笑)。
◆佐久間みなみ、多忙スケジュールでの勉強法語る
― 多忙なスケジュールの中で、どのように勉強のための時間を確保しているのでしょうか?
佐久間:土日に番組を担当しているので、逆に平日は取材に行き情報収集したり、資料作りをしています。高校3年生の時は図書室にずっとこもって勉強していて、集中力が切れたらカフェに行ったりしていたのですが、今もカフェ巡りしています(笑)。最近では24時間やっているところはないかなと探し始めるようになってしまって(笑)。資料作りは家にいたら絶対に集中できないので会社に行ったり、1日の業務が終わった後にカフェに行って2~3時間バーっと集中してやったりします。なのでカフェ巡りと聞くとオシャレな感じがしますが、資料を作るために行っているんです(笑)。
― より集中できる環境のカフェを探しているんですね(笑)。
佐久間:はい(笑)。申し訳なくて長居はできないので、2時間経ったら運動がてらまた違うお店まで歩いていくような感じです。「休みの日、何しているの?」と聞かれたら「カフェ巡りしています」と答えますが「カフェ巡り(資料作り)」です(笑)。
― このような事前準備は、スポーツ以外の現場や番組でもやっていたんですか?
佐久間:はい。入社1年目は報道でフィールドキャスターを担当していたのですが、どの現場に取材に行くかは、当日に決まるんです。なので、行く現場が決まったらすぐにメモを出して、例えば事件現場であればその事件に関する情報などを、できる限り行く前に調べて書き込んでいました。書きながら「現場から最も伝えるべきことは何だろう」とオンエアで伝える内容を考えて、その情報を頼りに現場でディレクターと話し合いながら決めていました。
◆「S-PARK」メインキャスター就任から1年…成長を感じる瞬間
― 前回インタビューさせていただいたのがちょうど約1年前、「S-PARK」のメインキャスターに抜擢されてすぐの頃でした。1年やってみて「成長したな」と感じたことを教えてください。
佐久間:日々課題ばかり見つかるような1年でした。ですがごく稀に、最初の頃だったら慌てていただろうなということが起きてもあまり動じなくなったなと思う時はあります。他の人から見て成長したと感じられるかはわからないですが、自分にとっては、その落ち着きは1年やったからなんだろうなと感じますね。
― その落ち着きは、経験を重ねたからこそ得られたものなのでしょうか?それとも1年間で蓄積した知識が安心材料となっているのでしょうか?
佐久間: 知識はいくら頑張っても全て得ることはできないので、そこに対しての不安はずっとあります。ですが知識が足りない分、経験で補おうと思えるようになって、それが安心に繋がっているのかもしれないです。「こういう時はこういうふうにすれば解決できる」「こういう流れになると思うから、こういう話をしよう」などと、経験で培われてきたものがぱっと思い浮かぶので、それが大きいのだと思います。
◆佐久間みなみアナの悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスには今壁にぶつかってる読者の方もたくさんいます。そんな方々に向けて佐久間アナが入社後に“悲しみを乗り越えた方法”を教えてください。
佐久間:入社1~2年目の時に「個性を出しなさい」とよく言われていたんです。でも自分がどういうふうに振る舞えばいいかわからず、答えが見つからなかったのでひたすら悶々としていました。当時は先輩にも相談していたのですが、その中で言われてすごく救われたなと思ったのが「自分が思うようにやってありのままで続けたら、それがきっと個性になるから大丈夫だよ」という言葉でした。それを聞いて「じゃあ一旦迷うのをやめよう」「自分が今与えられたものを精一杯やろう」というマインドに切り替わりました。
― 素敵な言葉ですね。ちなみにそれを言ってくれたのはどなただったのでしょうか?
佐久間:(井上)清華さんです。細かなニュアンスは違うかもしれないですが、「私も実は最初の方同じようなことを言われていて…」と話を聞いてくれて、「とにかく頑張っていれば大丈夫だから」と。それが私の中では大きかったかもしれないです。色々な先輩に助けてもらったのですが、それからも清華さんはよく気にかけてくれて「みなみちゃん大丈夫~?」と話しかけてくれます。
― 今、将来出していきたい個性は見つけられましたか?
佐久間:未だに見つかっていないです。答えがなくて、毎年毎年ふとした瞬間に「自分の個性ってなんなんだろう」と思っていて、そこでまた清華さんの言葉を思い出すんです。意図的に個性を作り出していくのはすごく大切だと思いますが、私はそれができるタイプじゃないんだろうなと思うので、今は自分ができることをできる範囲でやっていけば、見てくださる方もいるんじゃないかなと信じてやり続けている感じです。
◆佐久間みなみアナの夢を叶える秘訣
― モデルプレス恒例の“夢を叶える秘訣”もお伺いしたいです。ちなみに入社した2020年には「ありきたりですが、やはり『努力』です。そして何より、『努力』を『継続』すること」と答えていらっしゃいました。そこから数年が経ち、これも大事だなと感じたことはありますか?
佐久間:こんな私が言えることではないかもしれないのですが、言葉にしていくことはすごく大事なんだなと思いました。努力を継続させないと叶えられないとは思いますが、まず1番簡単にできるのはそれを人に話すこと。話していくことで、周りが「あ、この子はこういうことがやりたいんだ」「こういう展望があるんだ」と気付いてくれますし、それで必ずどこかで助けてくれる人も出てくると思います。また言葉にすることで、自分自身でも「あ、自分って意外とこういう意思があったんだ」と気付ける気がします。
― 佐久間アナは距離の近い人だけではなく、誰にでも夢を話せるタイプですか?
佐久間:そうですね。言い方は変えるかもしれないですが、色々な人に言います。「こういうことやりたいんですよね。まだ漠然としているんですけど…」みたいな感じでさらっと伝えます。意外と言ってみたら「ここからこう繋がるんだ」ということも起きると思うので、 「夢だから」と自分で勝手にハードルを上げすぎる必要はないのかなと感じています。
― 実際に「言葉にしていたら夢が叶った」という経験があったんですか?
佐久間:大学時代、ミスコンに出場した時のアンケートをふと見返してみたら「仕事で世界を飛び回れるようになりたい」と書いてあって。「今めちゃくちゃ世界飛び回ってる!」と思いました(笑)。自分でもちょうど「言葉にしていくってすごく大事だな」と実感していたところでした。
入社してからは「世界を飛び回りたい」とは言っていなかったのですが、「英語を使って色々な仕事がしたいです。海外にも行けたら行きたいです」と周りに話していたので、それが今まさに叶っているという感じです。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆佐久間みなみ(さくま・みなみ)プロフィール
生年月日:1997年11月18日
出身地:愛知県
出身校:上智大学国際教養学部
入社年:2020年
担当番組:S-PARK(メインキャスター)
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》