クロちゃん役の野村周平、オファーを受けた理由は「訳が分からなさすぎて面白い」 心境を赤裸々告白<「クロちゃんずラブ」インタビュー> | NewsCafe

クロちゃん役の野村周平、オファーを受けた理由は「訳が分からなさすぎて面白い」 心境を赤裸々告白<「クロちゃんずラブ」インタビュー>

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野村周平(C)Paravi
野村周平(C)Paravi 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2023/04/05】お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん(黒川明人)の人生をドラマ化したParaviオリジナル・人生ドラマ劇場『クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~』(動画配信サービス・Paraviで独占配信中※第1話は無料配信)で主演のクロちゃん役を演じる俳優の野村周平にインタビュー。

熱演ぶりが話題になっている野村が演じるクロちゃんはどのようにして作られたのか。前編では、オファーを受けた時の心境や役作りなど、野村がクロちゃんになるまでに迫った。

野村周平、クロちゃん役で主演 過去の恋愛&驚愕エピソードに「もはやコメントすることはないくらい面白い」

◆野村周平主演「クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~」

これまで数々のテレビ企画などでモンスター芸人と取り沙汰されてきたクロちゃん。そんなクロちゃんだが、彼のこれまでの過去を深く知っている人は少ない。

今作ではクロちゃんを丸裸にするべく、本人ほか歴代マネージャー、仲の良い芸能人、さらには元カノまで、周辺者に合計30時間超えのインタビューを決行。彼のこれまでの恋愛を中心に、生まれてからこれまでのすべてを余すことなく調査した結果、驚愕なエピソードの数々が…。フィクションのようでノンフィクションなクロちゃんこと黒川明人のすべてが描かれる。

◆野村周平、オファーを受けた理由

― はじめに、オファーが来たときの心境を教えて下さい。

野村:率直の意見だと嬉しかったのですが、でもなんで俺?って思いました(笑)。

― 自分じゃないだろうという気持ちがあったのでしょうか?

野村:第1候補で色んな俳優にあたって、最終的に受けてくれそうな僕に言いに来たんだろうなと疑いの目で見ていました(笑)。

― それでも、オファーを受けた理由は?

野村:クロちゃんが好きだったからかな〜。元々クロちゃんが好きだったのと、台本も訳が分からなさすぎて面白いなと思いました。こんなちゃんとしてないことある?って。衣装合わせの時も、いろんな衣装を着て出ていく度にスタッフの皆さんから「クロちゃんっぽいね〜」みたいなことを言われたのですが、ただそれが嬉しかったのと、しっかり演じたらめちゃくちゃ面白い作品になるとも思っていたので、受けて良かったと思いました。

◆野村周平「愛が詰まった」撮影回顧

― 役作りでこだわった部分はありますか?

野村:衣装合わせの時に、どこまで本物のクロちゃんに寄せるか寄せないかで迷っていて、1日目の撮影になっても「どうしようか?」と悩んでいて監督とも相談していたんです。でも、やっぱり「声は高い方がいいんじゃない?」という話になって、そこから声の変化だったりとか口の動きだったりとか、ぶりっ子をすれば大体クロちゃんになれたので、頑張ってぶりっ子になりました(笑)。

― 撮影中は自ら意見を出されていたんですか?

野村:「カメラワークこうがいいんじゃない?」とかクリント・イーストウッドばりに言っていましたね。楽しく意見交換しながら演じられたので、今回はすごく愛が詰まった撮影だなと思いました。皆さんが撮りたいものを撮る、僕も映してほしいものをやる、という感じだったので、毎回こんな撮影ができたらいいのになって思います(笑)。

◆野村周平、自由な“初仕事”に「ずっとこれがいい」

― 実在する人物を演じることに、難しさは感じましたか?

野村:現実に存在する方なので、とにかくクロちゃんが出ているテレビを見て勉強しました。クロちゃんは明石家さんまさんとかビートたけしさんのようなレジェンドではないので、逆にやりやすかったです(笑)。クロちゃんの方が年上ですけど、ああいうキャラクターの芸人さんなので、なんでもできるというのはありました。

― 役にはすんなり入れたのでしょうか?

野村:まずはビジュアルを似せにいきましたね。声を寄せるなら、体重も増やしていこうかなという感じで。今回の役作りは、食べたいものを食べて、ビールをずっと飲んでいれば良かったんです(笑)。テレビに映って太っていても、「この人すごいな」って言われるんですよ(笑)!こんな自由にやらせていただける仕事も初めてでした。

― 体重はどのぐらい増えましたか?

野村:測ってはいないですけど、だんだん太っているなとは感じました。この役作りが許されるなら、ずっとこれがいいなと思っています(笑)。

― クロちゃんさんの特徴を捉えた声も印象的ですが、どのように声質を寄せにいきましたか?

野村:まずは口元です。アヒル口をしてから、ぶりっ子を演じました。要はぶりっ子ができれば、クロちゃんになれます(笑)!

◆野村周平、クロちゃんは「3大欲求の1つ」

― 今作では衝撃的なエピソードが多数盛り込まれていますが、共感できた部分はありますか?

野村:オスの部分を我慢して生きていくのが人間の男だと思っているんですけど、クロちゃんはそこの部分が欠如しているんですよね。逆に欠如すれば、クロちゃんのようになれるので、男性は心なしかみんな共感するんじゃないかなと思います。

― クロちゃんさんは男性の欲望の象徴のような感じなんですね。

野村:3大欲求の1つはクロちゃんですからね(笑)。

― 1番印象に残っているセリフはありますか?

野村:気持ちいいなと思ったセリフは「(クロちゃんの声を真似て)あーん、アグネスチャンさんみたいに言わないで」です。それだけは唯一ずっと気持ち良かったです(笑)。

― では印象に残っているシーンは?

野村:全部残っているんですけど、電車の中で欲が襲うシーンは昨日クロちゃんに「あんなにやってくれていいんですか?」と言われたくらいしっかり演じたので、クロちゃんにそう言われて、すごく誇らしいなと思いました。

― そのシーンを演じてみていかがしたか?

野村:撮影初日の夜だったんですけど、「そこまでやる?」とさすがに言いましたね。ダメなシーンだなと思いながらやってました(笑)。でも、昔から「日々ロック」(2014年)とかで、尖った役をやってきているので、そんなに抵抗はなかったです。全部スラっと入れた感じはしましたね。

― 特に注目してほしいという場面はありますか?

野村:1話から2話にかけての髪型の変化です。そこだけはちゃんと考えていて、本来は最初からオールバックなんですけど、「高校の時は髪を下ろしていた方が面白いんじゃない?」となって(劇中では)大学デビューみたいな感じでオールバックにしているんです。

◆野村周平、ヒロイン役に同情

― 演じられてクロちゃんさんと黒川明人(本名)の違いはありましたか?

野村:クロちゃんと黒川明人は同じです。昨日も会いましたけど、プライベートも同じような感じだったので、まだ(違う一面を)見せてくれてないのかなとも思っています。今度また一緒にご飯とか行って、色んな一面が見られたら面白いなと思います。

― クロちゃんさんに野村さんが演じられることを伝えたら「すごい配役だね」と少し上から言っていたそうですが、そのコメントについて思うことはありますか?

野村:その方が面白いから言っているだけで、僕が会った時は「本当に受けてくれてありがとうございます」「よく逆に受けてくれましたね」と言ってくれました。「僕もなんで受けたか分からないです」って返したら、「(クロちゃんの声を真似て)あー、もうそんなこと言わないで!」と言っていました(笑)。

それと、僕からしたら今回オファーを受けたヒロインの方々がすごいなと思います。しっかりと内容を見て、受けてくださったわけじゃないですか。すごいことやらされているし…。

★前編はここまで。後編ではクロちゃん本人と交わした言葉や撮影中のエピソード、演技に対する世間の評価への本音などを語ってもらった。(modelpress編集部)

◆野村周平(のむら・しゅうへい)プロフィール

1993年11月14日生まれ、兵庫県出身。2009年、アミューズ全国オーディションで、グランプリを受賞。2012年に連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(NHK)で注目を浴びる。

主な出演作は、フジテレビ系「恋仲」(2015年)、フジテレビ系「好きな人がいること」(2016年)、映画「ちはやふる」シリーズ、映画「帝一の國」(2017年)、テレビ朝日系「僕の初恋をキミに捧ぐ」(2019年)、映画「ALIVEHOON(アライブフーン)」(2022年)、テレビ東京系「夫を社会的に抹殺する5つの方法」(2023年)、映画「そして僕は途方に暮れる」(2023年)など。2024年に公開される映画も多数待機中。

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《モデルプレス》

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