<萩原利久&FANTASTICS八木勇征「劇場版 美しい彼~eternal~」インタビュー>自然と出たアドリブ・平良&清居が“羨ましくなる瞬間”とは
芸能
モデルプレス/ent/wide/show3
【写真】萩原利久&八木勇征の美麗ショット
◆萩原利久&八木勇征「美しい彼」
2021年11月からMBSドラマ特区枠にて、全6話で放送されたドラマ「美しい彼」。原作は、本屋大賞2020受賞、作家・凪良ゆう氏のBL代表作で、シリーズ累計70万部を突破した人気シリーズ。“陰と陽”正反対な2人の男子高校生を萩原と八木が演じ、すれ違う恋心に“沼ハマり”する人々が続出した。
そして2023年2月から、MBS/TBSドラマイズム枠でシーズン2が放送。劇場版では、大学卒業を控え、人気カメラマンのアシスタントとして働きはじめた平良一成(萩原)と俳優としての活躍の場を拡げる清居奏(八木)の“その後”の物語が描かれる。
◆萩原利久&八木勇征のアドリブシーン
― ドラマのシーズン1を思い出させるようなシーンが随所にありましたが、もう一度同じ場所やシチュエーションで演技をしてみて、当時との違いは感じましたか?
八木:2人とも、もう完全に心境から違いました。
萩原:そうですね。制服を着たのもあり、懐かしさはやっぱりありました。でも水を掛け合うシーンは当時と違って寒すぎたので、ちょっと意識が違う部分に向いていたかもしれないです(笑)。
八木:ほんっとうに寒かったよね(笑)!そのシーンの3日後くらいに、利久は滝でも撮影しているんです。よく風邪引かなかったよね…!
― 撮影中、アドリブなどはありましたか?
萩原:色々な場面でありました。どこまでアドリブと言うかわからないのですが、自然なやりとりの中で生まれてくる受け方やちょっとした間は、その場の空気で生まれるものだったのかなと思います。事前に「こういうアドリブをしよう」と決めていた部分は多くないですが、ごく自然に生まれるやりとりでは、当初の台本に書いてあることとは違う部分がちょこちょこありました。
八木:クランクインが2人で新居を見に行くシーンだったんですけど、そこは明確にセリフがあるところではなかったんです。いきなりそういう撮影からのスタートではありましたが、自然なやりとりや、その空気感で生まれたことがあったので印象に残っています。
― そういう撮影の中で、ご自身で「今、無意識に平良になっていたな」「清居になっていたな」と感じる瞬間はあるのでしょうか?
萩原:正直、無意識に平良になっていた部分はないかもしれないです。
― スイッチを入れて臨んでいた?
萩原:そうですね。「平良になるぞ」というスイッチを入れていました。
八木:僕は平良がスイッチを入れてくれるからこそ清居でいれると思います。どこか一つは引きながら、でも「(平良のことを)めっちゃ好き」と思っていると、自然と清居になれていたかもしれないです。
◆萩原利久&八木勇征、平良&清居が「羨ましくなる瞬間」とは
― 平良と清居を羨ましく感じたり、「こういうことは自分にはできないな」「自分にはないところだな」と感じたポイントはありますか?
萩原:平良はあんなにもブレずに、変わらずにいて、それで周りから愛されるってすごいなと思います。誰にも曲げられない信念がより説得力となって、清居や周りが信じてくれる。なろうと思ってなれるものでもないですし、平良だからそうなるんだろうとも思うんですけど…良くも悪くも時々それが羨ましいというか、そこまで振り切ってみたいなと思ったりします。でも平良になりたいかって言われたらなんとも言えないですけど(笑)。
八木:ははは(笑)。
萩原:ところどころそうやってすごく羨ましくなる瞬間はあったなと思います。
― 萩原さんは平良とは違って周りの意見に左右されてしまうタイプですか?
萩原:う~ん…というよりも、やっぱりシチュエーションによっては我慢するべき瞬間みたいなものがあるじゃないですか。それを曲げないのがいいかと言われるとなんとも言えないですが、平良からはそれがいいのか悪いのかは置いといて「曲がらない」という強い意志を感じます。それでいて愛されているので、そのワガママを貫き通しても成り立つのか、という羨ましさはありますね。
― 八木さんはいかがですか?
八木:シーズン2では、平良を「俺の彼氏だよ」「こんなにかっこいいんだ」と周りに見せびらかしたくなる…という清居のシーンがありました。それなのにちゃちゃ入れられそうになったり、自分の平良が取られそうになるとめちゃくちゃ嫉妬しちゃうピュアなところがあって、そこはシンプルに羨ましい感情だなと思います。自分の心の中で思っているころがぽんぽん正直に出てくるというのはすごく素敵ですね。
僕は例えば「好き」とかポジティブな気持ちは結構言えるタイプなのですが、言いにくいことはなかなか言えないタイプなんです。なのでそれも言っちゃう清居のピュアなところがすごく羨ましいです。
◆萩原利久、八木勇征の影響で2キロ増?
― 「ここも注目してほしい!」という細かな見どころを教えてください。
八木:(ひらめいたように萩原を見て)あるじゃないか!!
萩原:これはもう色んなところで話しちゃってるんですが、僕が撮影期間中に髪を切りすぎてしまったということがありまして…。僕的には撮影初日くらいの長さに戻ったつもりでいたんですけど、どうやらだいぶ短くなってしまったらしく、「あれ?やったな?」みたいな感じで見られてました(笑)。なので、たまにちょっと髪が短い平良がいるかもしれないです。もし何回も観てくださるという方がいれば探してみてください…(笑)。
あと、撮影中に2キロほど太りました。お菓子をいっぱい食べ続けた結果、若干フェイスラインがふんわり変わってるんじゃないか…みたいのもあるかもしれないので、「もう本当に何回も観て、もうこれ以上新たに観るポイントないです」という人がいればそんなところを探しながら観ていただけたらなと(笑)。
― お菓子をたくさん食べちゃったのは、八木さんの影響だとお伺いしました(笑)。
萩原:はい!(即答)
八木:あはは(笑)。僕は結構食べるので撮影中もちまちまつまんでたんですけど、利久にも「ほらほら」って分けてたんですよ。そしたらハマったのか、次の日に自分でグミとチョコを買ってきて…。
萩原:そうなんです。毎朝買うように習慣づけられちゃったんです。
八木:いつもは本当に食べないもんね。
萩原:うん、普段は食べないです。
― それは「美しい彼」の撮影が終わったらやめられたんですか?
萩原:すぐやめました!
八木:(笑)。撮影中、ぶっちゃけかなり頭を使ったんです。1ヶ月半でドラマのシーズン2と映画を同時進行で撮っていたので、1日に撮影するボリュームも結構多かったんです。平良の家のシーンは10日間くらいで撮りましたが、ほとんど2人のやりとりのシーンなので、セリフ量も多いですし、大事な場面ももちろんあって…。だからこそ脳のエネルギーの消費量が激しいんです。そこで僕が甘いものを与えてしまったものだから、利久の脳が喜んじゃって、ハマってくれたみたいです(笑)。
◆八木勇征、萩原利久の影響で玉置浩二にハマる
― 逆に八木さんは撮影中、萩原さんの影響を受けて変わったことなどありますか?
八木:僕はやっぱり玉置浩二さんですね!たくさん聴くようになりました。(※萩原は玉置の大ファン)玉置さんがすごい方というのは歌をやっている身としてもちろん知っていたのですが、まだ知らない曲や「こんなに良い曲あるんだ」っていうのは利久から教えてもらいました。というか、朝の支度場からずっと流れているのでほぼ洗脳状態ですね…(笑)。
萩原:そうですね。
八木:ほぼ玉置さんとおでんでしたね。
― おでんというのは?
八木:「ONE PIECE」のキャラクターなんですけど、すっごい重要なキャラクターなんだよね?
萩原:はい。光月おでんというキャラクターがいまして、 すごく好きなんです。「ONE PIECE」の中で1番好きなキャラクターなんですけど、ちょうど「美しい彼」の撮影中に、僕の中で光月おでん大ブームが来まして(笑)。
八木:本当に大ブームだったよね(笑)。
萩原:毎朝観てましたね。おでんのシーンを観て玉置さんを聴いて現場が始まるみたいな感じでした。
八木:本当にそう!毎朝ずっとそう!!
― ずっと同じシーンを観ているんですか(笑)?
萩原:そうです。だからこれまで1秒も「ONE PIECE」観たことなかったスタッフさんが、撮影終わる頃にはちょっと覚えてました。
八木:覚えてたよね!?それの影響で「ONE PIECE」観始めましたっていうスタッフさんもいたぐらいでした(笑)。
萩原:「撮休の日ずっと『ONE PIECE』観てました!」みたいな(笑)。
八木:完全にハマっちゃってんだよね(笑)。
◆劇場版「美しい彼」を待ち望んでいたファンへ
― 最後に、劇場版を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
八木:劇場に足を運んでくださる方の中にはシーズン1・2とドラマを観てくださった方はもちろん、今回初めて観るという方もいらっしゃるかもしれないですが、本当にこの作品の世界観に浸って観ていただきたいです。また何度観ても新しい発見ができる作品になっていると思うので、色々な角度からこの作品を楽しんでいただければと思っています。
萩原:ドラマを観てくださっていた方、お待たせしました。まだ観ていらっしゃらない方は劇場版の前にドラマを観ていただけるとより楽しめるのかなと思いますので、ぜひ両方観てください。また何度も観に行ってくださるという方は先程お話したポイントも探しつつ(笑)、自分なりの楽しみ方を見つけていただけたらすごく嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆萩原利久(はぎわら・りく)プロフィール
1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。子役時代から活躍し、主な出演作に連続テレビ小説「エール」 (NHK/2020)、ドラマ「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」(YTV・NTV/2022)「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(YTV・NTV/2022)、映画「牛首村」(2022)「天間荘の三姉妹」(2022)「左様なら今晩は」(2022)など。4月22日に主演ドラマ「月読くんの禁断お夜食」(EX/毎週土曜よる11時30分~)がスタートするほか、5月12日には映画「おとななじみ」、9月15日には「ミステリと言う勿れ」の公開を控えている。
◆八木勇征(やぎ・ゆうせい)プロフィール
1997年5月6日生まれ、東京都出身。2017年「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~」で約3万名の応募者の中から勝ち上がり、ボーカルとしてFANTASTICSに加入。個人では俳優としても活躍し、主な出演作にドラマ「ばかやろうのキス」(NTV/2022)「沼る。港区女子高生」(NTV/2023)、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(2022)「イチケイのカラス」(2023)など。4月18日スタートのドラマ「ホスト相続しちゃいました」(KTV・CX/毎週火曜よる11時~)にも出演しており、4月26日には1stソロ写真集「CONTACT」が発売予定。FANTASTICSとしては6、7月にアリーナライブ「FANTASTICS ARENA LIVE 2023 “HOP STEP JUMP”」が決定。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》