なにわ男子・長尾謙杜、出演ラッシュで存在感放つ「嘘のない俳優に」――笑顔が苦手だった少年が目指す場所<「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」インタビュー> | NewsCafe

なにわ男子・長尾謙杜、出演ラッシュで存在感放つ「嘘のない俳優に」――笑顔が苦手だった少年が目指す場所<「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」インタビュー>

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モデルプレスのインタビューに応じた長尾謙杜(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた長尾謙杜(C)モデルプレス 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2023/05/20】映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)に出演するなにわ男子の長尾謙杜(ながお・けんと/20)にモデルプレスがインタビュー。NHK大河ドラマ『どうする家康』(総合テレビ、毎週日曜よる8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜夕方6時~)や、TBS系火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(毎週火曜よる10時~)など立て続けに注目作品に出演し、いま俳優としてのキャリアを着実に積み重ねている長尾が、本作では高橋一生演じる主人公・岸辺露伴の青年期を演じる。「嘘のない俳優になっていきたい」―――長尾が目指す人物像、夢を叶える秘訣などを聞いた。

【写真】なにわ男子・長尾謙杜、高橋一生に挨拶するもスタッフと間違われてしまう

◆映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

本作は、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれた傑作スピンオフ『岸辺露伴は動かない』を実写映画化。

2020年末より高橋一生主演で実写ドラマ化され、「実写化の理想系」「完成度が高すぎる」などそのクオリティを多くの原作ファンが絶賛。一話完結型の構造が功を奏し、人気は原作ファンに留まらずドラマファンにも大きな反響を呼んだ制作チームが、今度はフランスと日本を股にかけ、劇場長編映画に挑む。それは美の殿堂、フランスのルーヴル美術館を舞台に展開される、荒木初となるフルカラーの読切で描かれた人気エピソードにして岸辺露伴最大の事件。最高潮の芸術とエンターテインメントが融合した極上サスペンス、映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。

高橋、長尾のほか、露伴の担当編集・泉京香を飯豊まりえ、青年期の露伴が出会う謎めいた女性・奈々瀬を木村文乃、ルーヴル美術館の調査員であり東洋美術の専門家の辰巳隆之介を安藤政信、ルーヴル美術館の職員として、日本から来た露伴と京香を館内へ案内するエマ・野口を美波がそれぞれ演じる。

◆長尾謙杜、高橋一生と会い「有名人に会った気分に」

― 今回、長尾さんが大ファンである荒木先生の作品に出演ということですが、改めて心境と実際に撮影した感想をお聞かせください。

長尾:出演するというお話を最初に聞いた時は、すごくビックリしました。漫画原作の実写化に出演することが目標のひとつだったので、それが叶ってすごく嬉しいですし、しかもそれが好きな作品ということで、とても光栄に思いました。その分、不安や怖さ、葛藤もあり、自分が岸辺露伴になるということが信じられなかったのですが、監督とお会いして、衣装合わせや読み合わせをしていくにつれて、じわじわと実感が湧いてきました。木村文乃さん演じる奈々瀬さんと一緒に撮影することが多かったので、奈々瀬さんからいろいろな刺激をもらい、僕もしっかりパスを返せるように、楽しく撮影させていただきました。

― 印象に残っているシーンや注目してほしいシーンはどこですか?

長尾:あまり深くは言えないのですが、奈々瀬さんは露伴が惹かれる女性なので、フライヤーに載っているドキドキするようなシーンに注目してもらえたらいいなと思います。奈々瀬さんは露伴からしてもミステリアスな方で、惹かれているからこそ行動に移すシーンも描かれます。木村さんはいつもテレビで観ていた方だったので、すごく緊張しました。少しお話しさせていただいてからもずっと緊張していたのですが、現場では「文乃さん」と呼ばせていただいていました。

― 長尾さんが感じている荒木先生の作品の魅力はどんなところですか?

長尾:絵のタッチがすごく魅力的だなと思います。『ジョジョの奇妙な冒険』はキャラクターの顔や衣装が独特で、色使いも素敵で、荒木さんならではのものが多いので、最初に好きになったきっかけは絵でした。その後にストーリーも面白くてハマったのですが、日本のカルチャーとして漫画やアニメが盛り上がっていく中で、荒木さんの作品はどこか異様な空気を漂わせているというか、他の作品とは一味違うものを感じたんです。海外の方からの支持も厚いですし、とても魅力あふれる作品だと感じています。

― 岸辺露伴という人物については、どういうふうにとらえながら読んでいましたか?

長尾:たくさん魅力的なキャラクターがいる中でも、なぜ荒木さんはスピンオフを作るほど露伴を気に入ったのだろうと考えた時に、自分と同じ職業だからなのかな、もしかしたら自分を描いているのかなと想像したりしました。僕も、ミステリアスで気になるキャラクターだなと思いながら読んでいました。露伴は作品の中であまり年齢を明かしていないのですが、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』ではそれが明かされているので、すごく珍しいです。そういった露伴の姿はここでしか描かれていないので、その少ないコマ数を辿って役を作っていきました。

― もともと好きな作品ということで、撮影中に「岸辺露伴の世界に入れた」と興奮したシーンや瞬間はありましたか?

長尾:原作と同じような旅館での撮影だったのですが、そこで自分が露伴の衣装を着て、ヘアスタイルをして演じさせていただいたので、世界観に入り込んで撮っているのを実感しました。

― 高橋一生さんとはお会いしたのでしょうか?

長尾:青年期役なので、撮影でご一緒する機会はなかったのですが、顔合わせの時に初めてお会いしました。その後、現場を見学させていただきました。最初にご挨拶させていただいた時は露伴の格好ではなかったので「岸辺露伴だ!」というより、「高橋一生さんだ!」と有名人に会った気分になりました(笑)。もちろん、普段から共演させていただく皆さんに対してもそう思っているのですが、一生さんは特に有名人のオーラがありました!

◆「笑顔が苦手だった」長尾謙杜、経験重ねて得た自信

― 本作では岸辺露伴のデビュー間もない頃の葛藤の部分が描かれますが、長尾さん自身がデビュー間もない頃やお仕事を始めた頃に、悩んだり苦手だと感じたりしたことなどはありますか?

長尾:僕は笑顔がすごく苦手で、自分では頑張っていたつもりなのですが、「笑え、長尾!」「顔が硬い!」とよく怒られていました。経験を重ねていくうちに、今は自然と笑えるようになりました。

― 積み重ねで今の元気いっぱいな長尾さんがいらっしゃるんですね。岸辺露伴の特殊能力“ヘブンズ・ドアー”にちなんで、長尾さんが武器と感じているような能力は何ですか?

長尾:今となっては明るさが自分の武器だなと思います。あとは、グループの衣装を作ったり、絵を描いたり、写真を撮ったり、クリエイティブなことをするのがすごく好きなので、そういう部分には自信を持っています。

露伴は有名漫画家になっても怠けることなく、現場に足を運んで人間の本質を見て漫画を描く、普通の人間ではなかなかできないようなことをやってみせるので、僕もいろいろなことを表現する上でとてもお手本になり、刺激にもなります。「だが断る」と言えるのは、自分を信じているからこそだと思いますし、そういう露伴が輝いて見えます。自信がない岸辺露伴は岸辺露伴ではないので、憧れでもあり、尊敬するキャラクターです。

― 岸辺露伴を演じるうえで、普通ではないキャラクターを演じる難しさはもちろん、高橋さん演じる大人の岸辺露伴という存在がいる中で、長尾さんは同じ役の青年期を演じるという難しさもあったかと思います。ゼロからの役作りではないという演じ方に関してはいかがでしたか?

長尾:原作、アニメ、ドラマ、今回ドラマのスタッフが再集結しての映画、そして一生さんが演じられている露伴と、たくさんの点があり、それを結びつけなければいけないという作業は難しかったです。最初に台本を読んだ時はすごく難しく考えてしまって、一生さんを意識して役作りしたほうがいいのかなと思っていたのですが、監督と初めてお会いした時に、一言目に「『ジョジョ』や『岸辺露伴』を観ているからこそ勝手に意識してしまうかもしれないけど、高橋一生さんを意識しないでほしい」というアドバイスをいただきました。なので自分がもともと抱いていた露伴のイメージと、原作のイメージを混ぜながら、自分が思う岸辺露伴を作っていきました。

僕はこれまでどちらかと言うと、いじめられる役や気が弱い役が多かったので、それの癖が少し出ていたのか、監督から「もっと堂々としてほしい」というアドバイスもいただきました。これまで演じてきた役どころとは真反対というほど違う役だったので、慣れるまでは難しかったですが、とても良い経験になったので、次に繋がると思っています。

― 今回、監督が渡辺一貴さん、脚本が小林靖子さん、人物デザイン監修・衣裳デザインさんが柘植伊佐夫さん、音楽が菊地成孔さんと、プロフェッショナルな方たちが集まった現場でしたが、刺激を受けたことはありますか?

長尾:気持ちとしては他の作品と同じように一生懸命頑張ったつもりではあるのですが、そういったプロフェッショナルな方々とご一緒させていただけるというのはとても嬉しいことであり、光栄なことだなと思います。これまでたくさんの作品に出させていただいてたどり着いた場所でもあるので、その作品をより自分が良いものにできたらという気持ちで臨ませていただきました。

― ビジュアルの部分で提案したことはありますか?

長尾:自分から提案はしていないです。それはこの作品に限らず、僕が俳優業をやらせていただく時は、髪型のことなどについてはあまり言わずに、全部お任せしています。それが良いのか悪いのかはわからないですが、自分の演技の部分で相談することはあっても、ビジュアルに関しては皆さんがプロデュースしてくださるものに身を委ねています。

◆長尾謙杜「嘘のない俳優になっていきたい」――

― 今回の現場でも監督とディスカッションする場があったと思いますが、お芝居を重ねていく中で、作品のためにこういうふうになればいいな、こうなっていきたいな、というような野心はありますか?

長尾:『HOMESTAY』という映画をやらせていただいた時は、1つ1つのシーンに対して監督とたくさん話し合いを重ねながら作っていったのですが、それが正解なのかは自分ではわかりませんでした。なのでそれからいろいろ試すようになり、自分が思っていることを監督に伝える時もあれば伝えない時もあったり、僕は撮影中にモニターを見ないほうなのですが、見るようにした作品もあったり、今は作品ごとで自分に合ったかたちを見つけ出すようになりました。

『となりのチカラ』で遊川和彦さんとご一緒させていただいた時に、僕は遊川さんが言ってくださることに対して、あまり自分の意見を言うことは多くなかったのですが、遊川さんから「もっと意見を言ったほうがいいよ」「僕の意見がAで、君の意見がBだとしたら、それが混ざってCが生まれるのが1番理想だから」という言葉をいただいて、それがすごく心に残っています。その言葉を信じて、今では監督とより話すようになったので、これからもそうやって皆さんと話し合いを重ねながら、良い作品を作っていけたらと思います。

― 今回の映画出演が発表された後に、大河ドラマや火曜ドラマの出演など、個人仕事が続々と発表されましたが、長尾さん自身はグループから離れて個人仕事が増えている現状をどのようにとらえていますか?

長尾:1ヶ月でこんなにたくさん発表させていただけるお仕事があるというのはとても嬉しいことですし、自分でもすごくビックリしています。この活動がまたグループにも繋がればいいなと思いますし、僕が関わらせていただくことによって、1つ1つの作品がより良いものにできるように頑張っていけたらと思っています。

― 情報解禁されていく中で、ファンの方がネット上で「長尾くんがすごすぎる!」と話題になっていましたが、そういう反応などは見ていましたか?

長尾:はい!皆さんが反応してくださってお声が返ってくるというのは、すごく嬉しいです。今回の作品は去年のなにわ男子のツアーの時に撮影していたので、発表されるまで何ヶ月か空いたのですが、それまですごく楽しみでした。

以前、YouTubeの企画で僕の好きな漫画は何かを当てるクイズがあったのですが、ここで『ジョジョの奇妙な冒険』と書いたら匂わせみたいになって、なんかいやらしいなと思って(笑)、他にも好きな作品がいくつかあるので、その時は違う作品を答えました(笑)。そういうことも気にしながら待っている日々はすごく楽しかったですし、実際に情報が解禁された時はたくさん反応をいただけたので嬉しかったです。

― ドラマや映画、大河ドラマも含め、今お芝居としてのジャンルを広げている段階だと思いますが、長尾さんは俳優業においてどのように考えていますか?

長尾:いろいろなジャンルの作品に関わらせていただけてとても嬉しいです。自分としても俳優業をもっとやっていきたいと思っていますし、たくさんの経験をして実力をもっと伸ばしていきたいので、こうして次のお仕事に繋がっているのはすごく嬉しいなと思います。作品を観てくださる方に喜んでもらいたいです。

― 長尾さんはクリエイティブなことにも挑戦していますが、“表現すること”に対して迷うことはありませんか?

長尾:皆さんに見せている部分と見せていない部分はもちろんありますが、俳優業にしろ、グループの衣装作りにしろ、僕は何か1つの作品を作り上げることが好きなので、やっていて苦ではないんです。自分の好きなことがようやく繋がってきているので、これからより精進して頑張っていかないとと思っています。

― 長尾さんが俳優として憧れている人物像をお聞かせください。

長尾:嘘のない俳優になっていきたいなと思います。ドラマだからこうしよう、映画だからこうしよう、というのではなくて、その時の気持ちを大切に、その瞬間を生き生きと楽しみながら嘘なく演じていきたいです。そのためにも、僕は少年らしさを大切にしているので、好奇心や、露伴のようなフットワークの軽さを持って生きていけたらと思います。

◆長尾謙杜の夢を叶える秘訣

― 今回大ファンの荒木先生の作品に出演し、夢が1つ叶った長尾さんですが、モデルプレス読者に向けて“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお願いします。

長尾:僕は自分の好きなことが夢に繋がっていくことが多いので、より多くのものを好きになることですかね。何かを好きになると、より自分の気持ちが見えてくるのかなと思います。もちろん運やタイミング、いろいろなものが積み重なって叶えられていると思うのですが、毎日楽しく生きることが大切だと思います。

― 最後に、映画を通して、作品のメッセージなどで長尾さんの心に残ったことを教えてください。

長尾:刺激になったことはたくさんありましたが、露伴から得たものとして、今でも印象に残っている言葉があるんです。「指摘されたからには意見を受け入れる必要がある」という言葉なのですが、こんなにもプライドが高くて自分を信じている人でも、周りの意見をきちんと受け入れるということに驚きました。僕自身、自分を信じすぎて、「いや、それはちゃうやろ」と思うことがあるのですが、露伴がそう言っているならそうなんだと思うようになりました。

― ありがとうございました。

「毎日楽しく生きることが大切」と秘訣を語ってくれた長尾に、「楽しく生きているのがとても伝わります」と伝えると、「ありがとうございます!」と爽やかな笑顔が返ってきた。日々、なにわ男子の最年少メンバーとして明るくグループを盛り上げる一方、クリエイティブで多彩な一面もある長尾。俳優として駆け出した“長尾謙杜”は、まだまだ希望で満ち溢れている。(modelpress編集部)

◆ストーリー

特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の噂を聞く。それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。

しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…

◆長尾謙杜(ながお・けんと)プロフィール

2002年8月15日生まれ、大阪府出身。2014年11月23日にジャニーズ事務所に入所。2018年10月より結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たす。2019年4月期の日本テレビ系ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』で連続ドラマ初出演。2022年2月より配信されたAmazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』で映画初主演。以降、テレビ朝日系ドラマ『となりのチカラ』や、TBS系ドラマ『パパとムスメの7日間』に出演。現在放送中のTBS系火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(毎週火曜よる10時~)、NHK大河ドラマ『どうする家康』(総合、毎週日曜よる8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜夕方6時~)に出演中。

◆スタッフクレジット

ヘアメイク: yuka(JOUER)
スタイリスト: 小林美月

◆衣裳クレジット

・ジャケット ¥198,000
・パンツ ¥106,700
・シャツ ¥45,100
・靴 ¥182,600/ヨウジヤマモト(ヨウジヤマモト プレスルーム)

※他スタイリスト私物

<問い合わせ先>
・ヨウジヤマモト プレスルーム
Tel:03-5463-1540

【Not Sponsored 記事】

《モデルプレス》

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