「教場0」出演中・堀田真由が撮影現場で大切にしていること 「鎌倉殿の13人」「大奥」経て得たものとは<「MY」インタビュー> | NewsCafe

「教場0」出演中・堀田真由が撮影現場で大切にしていること 「鎌倉殿の13人」「大奥」経て得たものとは<「MY」インタビュー>

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モデルプレスのインタビューに応じた堀田真由(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた堀田真由(C)モデルプレス 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2023/05/22】3月29日に初の写真集「MY(読み方:マイ)」を発売した女優の堀田真由(ほった・まゆ/25)。2022年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、2023年はNHK総合ドラマ10「大奥」と時代劇での好演が続き、現在は、フジテレビ系月9ドラマ「風間公親-教場0-」(毎週月曜よる9時~)に出演中だ。モデルプレスは元日に発表した「2023年ヒット予測」女優部門の一人にも選出し、さらなるブレイクを期待する彼女にインタビューを実施。演技力で高い評価を得ている堀田が現場で大切にしていることとは?そして、出演作が絶えない堀田にもオーディションに落ち続けた過去があった。デビュー当初と今、変わったことと変わらないことを紐解くと、変わらない芯の強さや、芝居への熱い想いが垣間見えた。

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◆堀田真由「鎌倉殿の13人」「大奥」で実感した反響の大きさ

デビュー以来出演作が絶えず、あらゆる役を演じてきた堀田。「鎌倉殿の13人」では繊細な演技と表情の使い分けで芯の強さが光る主人公・北条義時(小四郎/小栗旬)の正室・比奈(姫の前)を演じ切り、お茶の間にその実力を示した。

さらに「大奥」では3代将軍・徳川家光を熱演。若手ながら時代劇を始め重厚な作品での抜擢が続き、「風間公親-教場0-」でも木村拓哉演じる風間の指導官室のデスクを担当する伊上幸葉役でストーリー全体に安定感と癒やしをもたらしている。

自身でも「鎌倉殿の13人」「大奥」の影響力を強く実感しているといい、転機になった作品として名前をあげた。

「大河ドラマの役で知って下さった方も多かったですし、本当に素敵な役柄で、三谷さんの作品にまた出演させて頂いたことも嬉しかったです。『大奥』も時代劇という繋がりでファンミーティングができるくらい多くの方に観て頂けた作品になって。普段ドラマをやっていても目に見えて観客の方と接することができる舞台挨拶がある映画と違って、なかなか多くの方に観て頂いているなと実感が届いてくることがないので、ファンミーティングをすることによって、こんなにも沢山の方が観て下さっているんだなというのをすごく感じることができました」

雑誌「non-no(ノンノ)」専属モデルとしても活躍しており、同世代からはすでに支持を集めていたが、NHKドラマへの出演をきっかけに声をかけられる年齢層が大きく広がった。

「やっぱりどこに行っても『大奥観ました!』と言われて、年配の方にも飲食店で『将軍でしょ』と声をかけて頂いたり、そうやって言ってもらえるのは時代劇の醍醐味というか、年代を越えて観てもらえている作品なんだなと思いました。私は結構(役柄によって)メイクで見た目が変わるタイプで、今まであんまり気づいてもらうことがなかったので嬉しかったです」

◆堀田真由、現場で大切にしていること

役によってガラリと印象を変える演技の裏にはストイックな役作りが潜んでいるのではないか、と思い「演じる上で一番大切にしていることは?」と質問すると、意外な答えが返ってきた。周りのスタッフも、いつも笑顔を絶やさず、柔和なオーラで現場を癒やしていると堀田について語る。

「作品ごとに取り組み方が変わったりもするんですけど、基本的に変わらないと思っているのは現場で楽しく過ごすこと。演技力とは全然繋がっていないんですけど、私自身皆さんとコミュニケーションを取って自分を出せる環境でいる方が良いなと思っていて。関係性を作るところから現場は始まるので『この組は静かだな』とか変なストレスを感じたくなくてお芝居だけに集中したいと思うので、現場で自分の居場所を作ることをすごく大事にしています。もちろん相手や役柄によっては距離を取るんですけど、基本的には分け隔てなく誰とでも喋って毎日行く現場を楽しくすることが、『お芝居が楽しい』に繋がって集中できます」

様々な現場を経験し、芝居への取り組みも柔軟な考え方になっていったといい、「もちろんお家でセリフを覚えるとか前提の役作りはあるんですけど、ここはこうしよう、とかあんまり計算せずに現場に行くようになりました。昔は決まったことをちゃんとしなきゃとか、『…』の間とか脚本に書いてあることを忠実に、と思っていたんですけど、実際に生きていてそこまで間を意識することはないと思うので、セリフだけ覚えて現場の雰囲気で作っていけたらという感じになりました」と話す。

考え方が変化したきっかけは、映画「殺さない彼と死なない彼女」(2019)。

「小林啓一監督がすごくテイクを重ねる方で、オッケーが出るまで20回、もしかしたら30回とか同じシーンを撮り続けていたんです。そのときに100点を狙うお芝居ばかりしていると違うんだな、その場で感じることをちゃんと伝えなきゃいけないんだと気づいて鍛えられた作品だったのかなと思います」

◆堀田真由が悲しみを乗り越えた方法

そんな堀田にこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を尋ねると、「昔オーディションに落ち続けていたときは悲しかったですね」と、なかなか思うようにチャンスを掴めなかった時期を振り返ってくれた。

「オーディションで最後の2人まで残って落ちたときは泣きながら母親に電話したり…。怒ったり泣いたりできるのはエネルギーがあるからだと思うので、やっぱり大人になってくるにつれて良い意味で感情を抑えられるようになってポジティブに考えるようになったので、昔のように感覚的に動けた方が良いんだろうなと思うこともあります。落ちた経験も全部今に繋がっているので良かったなと思いますけど、当時は一生懸命でした」

その当時から今も変わってないことは「家族に電話すること」。「今はオーディションに落ちて悲しいと聞いてもらうことよりも『こういう作品が次に決まって嬉しい』という報告になって、それができることがすごく嬉しいです」と笑顔を見せた。

刺激を受ける同世代の存在は、同じ役者仲間ではなく、異ジャンルの友人だといい、モデルでもありコラージュアーティストでもある花梨、元乃木坂46で現在はアパレルブランド「philme」をプロデュースする大園桃子の名前をあげた。

「プライベートではお仕事の話よりも音楽とかアートをやっている友達とか、違うジャンルの話を聞くことが多くて、そこから生まれることとか、『じゃあ今度一緒にこういうことやりたいよね』とかそういう話をしています。(大園とは)ファッションの仕事でご一緒させてもらってから2回ぐらいご飯に行く機会があって、やっぱり元々音楽をやられているアイドルであり、今はブランドの社長でもあり、色んな世界のお話を聞けて楽しいです」

◆堀田真由の夢を叶える秘訣

最後に、夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて「夢を叶える秘訣」を質問。2017年のインタビュー時、「言い切ること」と回答していたと伝えると、「変わらないです」とブレない素顔をのぞかせた。

「やりたいことは口にするようにしているので、当時から紙に書いたりしていました。『non-no』の表紙を何歳までに飾る!とかも書いていたので、やっぱり書いたり口に出すと、そうなっていかなければと行動に繋がるし、それを聞いていた人から繋がっていく人脈とか色々あると思うので。あとは今の時代は1つのことだけでなく、色々なことができるクリエイターが増えてきていて、私も女優をやりながら写真集を出すとか、服をコラボしてみるとかしていて、1つの夢に向かって突き進んでいくことも素晴らしいことだなと思いつつ、そうやって進んでいく中で違うことが見えてくるかもしれないと思っているので、好きなことに向かって挑戦していくことが良いと思います」

◆堀田真由ファースト写真集「MY」

「MY」は奄美大島・加計呂麻島にて5日間の撮り下ろしロケを敢行。自然豊かなロケーションで引き出されたはっとするほど美しい表情、寝起きにすっぴんでくつろぐ姿、島唄にのって踊る無邪気な笑顔など、気鋭の写真家・松岡一哲氏が撮影した写真の数々には、俳優でもモデルでもない、“ありのままの堀田真由”の魅力が凝縮されている。

◆堀田真由、ファースト写真集撮影秘話

― スタイルキープやお肌のケアなど写真集のために準備したことは?

堀田:今回「ありのまま」というテーマなので逆に何もせずに行きました。皆さんスタイルキープのためにジムに通ったとか食事制限したとか、色々あると思うんですけど、それをすると今回のテーマから逸れちゃうなと思ったのであえてそのままで美容室に行って髪の毛をちょっと整えたぐらいです(笑)。

― 今回の衣装はご自身でセレクトから携わりましたか?堀田さんにとって挑戦だった衣装は?

堀田:先にフィッティングして沢山着させていただいた中から選びました。最初のチュール衣装はやっぱり中が水着で、これまでは水着を着ることは全然なかったんですけど、色っぽい感じというよりはヘルシーに見せたかったのでチュールを合せることによってファッションの一部として見せることができたのかなと思います。表紙も中は水着を着ていてちょっと透けていたりします。あとは結構衣装を中で着回しています。旅行中って限られた服で着回すと思うんですけど、1つの旅をしている感じにも見せたかったです。

(modelpress編集部)

◆堀田真由(ほった・まゆ/25)プロフィール

1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。アミューズ主催の「オーディションフェス2014」に応募し、WOWOW賞を獲得。2015年、WOWOWドラマ「テミスの求刑」にてデビューを果たした。NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017)で注目を集め、その後、テレビドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019)や、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」シリーズ(2019・2021)、「ハニーレモンソーダ」(2021)などの話題作に多数出演。待機作にWOWOWドラマ「ああ、ラブホテル 〜秘密〜」(6月2日放送)、主演映画「バカ塗りの娘」(9月1日公開予定)などがある。

【Not Sponsored 記事】

《モデルプレス》

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