ダンス界の巨匠・夏まゆみさん、死去　モー娘。AKB48ら育ての親

【モデルプレス＝2023/07/06】モーニング娘。やAKB48らを育てたダンスプロデューサー・夏まゆみさんが、6月21日にがんのため亡くなったことがわかった。享年61歳。

【写真】夏まゆみさん死去…モー娘。やAKB48ら300組以上のアイドル手掛ける

◆ダンス界の巨匠・夏まゆみさん、死去

夏さんは治療と並行して書き上げ、今年3月に出版された著書『人はいつでも、誰だって「エース」になれる！心とからだが輝く72の言葉』（ビジネス社）が遺作となった。ご遺族の意向により、葬儀に関しては茶毘に付す会のみ執り行われたという。8月下旬、お別れの会を都内にて開催予定。

夏さんは1993年、ニューヨークのアポロシアターにて日本人初のソロダンサーとして出演。1998年、冬季長野オリンピック閉会式で老若男女数万人が一度に踊るための振り付けを考案・指揮する。1999年、モーニング娘。の「LOVEマシーン」では老若男女誰もが楽しめる振り付けが話題を呼ぶと、国民的ヒットソングに。真似をする人が続出して社会現象にまでなる。ダンス未経験者の多いモーニング娘。、AKB48の「育ての親」として知られ、現在のアイドル文化の基礎を作った。

吉本印天然素材、ジャニーズ、宝塚歌劇団、マッスルミュージカルなど手がけたアーティストは300組以上、ダンス指導は延べ200万人以上におよぶ。「NHK紅白歌合戦」では20年以上にわたりステージングを歴任し、ジャンルを超えたアーティスト同士のコラボを演出しつづけてきた。

また2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』（サンマーク出版）はベストセラーとなりビジネス界からも指導者としての手腕に注目が集まる。近年は、テレビのダンス企画やダンス大会の審査員も積極的に務める一方、「自身の体験等を一人でも多くの人に伝えることで日本を元気にしたい」との特別な思いから、治療と並行して原稿執筆をつづけていた。（modelpress編集部）

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