JO1白岩瑠姫、アドリブ採用されたシーンとは 「プライドは全然ない」初映画で迎えた転機と成長<「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」インタビュー>
芸能
モデルプレス/ent/wide/show3
JO1白岩瑠姫、おしゃべりに付き合ってくれるメンバーは?
◆白岩瑠姫&久間田琳加W主演『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
原作は、多くのヒット小説を生み出してきた小説サイト「野いちご」で連載され、第1回野いちご大賞を受賞した、汐見夏衛の「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版刊)。シリーズ累計発行部数55万部を超え、丁寧に描かれた登場人物の心情と、表現豊かな風景描写で圧倒的共感と感動を呼び、「10代女子が選ぶ文芸小説No.1」にも選ばれた(出展:日販W+)珠玉のラブストーリーを映画化した。
白岩が演じるのは、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪の高校生・深川青磁。学校では「マスク」が手放せず、本当の自分と周囲からのイメージのギャップに思い悩む優等生の丹羽茜(久間田)に、「大嫌い」と正面から告げるようなはっきりとした性格ながら、謎めいた一面もある複雑な役柄に挑戦している。
デビュー当初から実写化作品への憧れを話していた白岩は、自身のトレードマークでもあるハイトーンの髪色と透明感あふれる儚いビジュアルで、まるで物語から飛び出してきたかのように作品の世界観をリアルに体現。また、JO1が映画では初となる書き下ろし主題歌「Gradation」を担当し、タイトルさながら徐々に惹かれ合い、やがてひとつの「色」を織り成していく青磁と茜の関係を、瑞々しさあふれる11人の魅力的なボーカルとサウンドでエモーショナルに表現した。
◆白岩瑠姫、映画初出演・初主演に感じたプレッシャー
― 今回初の映画出演かつ初主演ということで、決まったときの心境を教えて下さい。
白岩:元々学園を舞台とした作品に出演してみたかったので、びっくりしたのと運命的だと思って嬉しかったです。でもそれよりも演技経験の少ない中で自分がJO1を背負って挑むというのはグループにプラスに働くこともあれば、迷惑をかけてしまう場合もあるんじゃないかというプレッシャーや責任感も感じていました。
― JO1メンバーの皆さんから応援の言葉なども掛けられましたか?
白岩:ちょうどこの撮影の時期に他のメンバーも一気にドラマや映画の撮影に稼働していたので、お互いにそういう言葉はなくてスケジュールを見て「あ、皆こんなに頑張っているんだな」というのを感じ合っていたと思います。
― 率直にできあがった作品を観た感想を教えて下さい。
白岩:試写を観終えるまではずっと不安があって、自分にとっては全部が初めての経験だったので、どうやって仕上がっていくんだろうと思いながら撮影していたのでまずはホッとした気持ちが大きかったです。嬉しかったし楽しかったし、良い作品だなと思ったのと、一緒に観てくれた事務所の方や映画のスタッフさんも沢山褒めて下さって嬉しかったです。
◆白岩瑠姫「プライドは全然ない」初映画に臨む姿勢
― 青磁は、絵を描くことを愛し、その銀髪と自由奔放な性格で学校でも目立つ存在という設定です。プレッシャーもあったということでしたが、演技面で特に苦労したことは?
白岩:シーンを時系列に撮っていくわけじゃないので、その前後の青磁の感情の繋がりを理解して毎回表現しなければいけないということが大変でした。青磁が目立っている人気のあるキャラクターなのでそれを表現するのも難しかったし、常にかっこよくなきゃいけないのでできたのだろうかと不安でした。
― 苦労したときはどうやって乗り越えていきましたか?誰かに相談したのか、自分で方法を模索したのか。
白岩:今回プライドは全然なくて、僕の周りには演技を経験されている方しかいなかったので、全て学んで吸収するぐらいの気持ちでやっていました。だから分からないことは素直に全部聞いていましたし、その都度自分で台本を読み返すんですけど、それでも分からないときは監督に「このシーンはどういう感情でしたっけ?分からないです」と正直に聞きに行っていましたね。
◆白岩瑠姫、転機になった酒井麻衣監督のアドバイス
― 酒井監督のアドバイスで特に印象に残っている言葉は?
白岩:沢山あるんですけど、一番僕が背中を押されたのは監督からの言葉です。久間田さんも僕もお互いに人見知りだったのでどうやって接して良いか分からなかったときに、「(僕が)座長だからこの映画の雰囲気を作ったり良い作品に変えていく責任もあるし、やったことが全部結果に繋がるよ」と言ってくださったんです。その日から演者の方だけじゃなくスタッフさんとも積極的にコミュニケーションを取るようになってそれからすごく現場がやりやすくなりました。そのきっかけがなかったらどうなっていたんだろうと今は思うくらい自分の中では転機だったと思います。
― コミュニケーションを取ったことが、お芝居にプラスに働きましたか?
白岩:(久間田さんと)最初は台本読みなどでしかコミュニケーションを取っていなかったんですけど、話してみたら意外と僕のしょうもない話にすごく笑ってくれたり、お互い少女漫画が好きで共通の話題があったり、JO1の曲を聴いてから現場に来てくれたりして、色々話すことができました。最後の方は撮影前に話していなくても演技についてどう思っているかが分かりやすくなった気がして、そういう何気ないコミュニケーションが現場の雰囲気とか演技のやりやすさに繋がるんだなと改めて感じました。
◆白岩瑠姫、少女漫画好きが活かされたことは?アドリブが採用
― 今回の原作は小説ですが、少女漫画が好きだとこういった作品の世界観にもすんなり入ることができましたか?
白岩:特に僕は高校生のときに周りの友達が少女漫画を沢山読んでいてそれを借りたり、実写化した映画も友達同士で観に行ったりしていたんです。今回の原作を読んでいるときもすんなり世界に入り込めたし、楽しく読み進められました。
― 男子では珍しいですね。
白岩:珍しいですかね。(笑)少女漫画は女性の気持ちがよくわかるものだと思っています。こういうときにこうすると女の子は喜ぶとか、こういうこと言ったら良いという方法が全部書いてあるので今回の演技に役立ちました(笑)。
― 今回の演技ではどんなことが役立ちましたか?
白岩:それこそ予告で使われている自転車に乗って手を握るシーンは元々台本には無かったんです。少女漫画で学んでいたのでリハーサルのときに自然にやったことが監督から「すごく良いね!」と言って頂いて採用されたので、活きましたね。
◆白岩瑠姫、久間田琳加との一番印象に残っているシーン
― そういった胸キュンシーンを含めて久間田さんとの共演シーンが多かったと思うんですが、特に印象に残っていることを教えて下さい。
白岩:遊園地のシーンと屋上でペンキを塗り合うシーンは監督がOKを出すまでずっと長回しで撮っていました。台本には「青磁と茜がペンキを塗り合う」としか書いてなかったのでアドリブやその場の演技がすごく求められていて、自然に演じている姿が映し出されていると思います。
― 映像で観てもとても綺麗でしたが、実際にご覧になっていかがでしたか?
白岩:あの日に一番写真を撮りました。撮影の終盤だったんですけど、僕のスマホにある写真の中で屋上のシーンが一番多いです。ちょうど朝日が登るタイミングまでずっと撮影していたのですごく綺麗でした。
― 茜のマスクに青磁が絵を描くシーンも印象的だったのですが、裏話があったらお聞きしたいです。
白岩:実はあのシーンは2回撮っています。本当は日が沈む前に撮らなきゃいけなかったんですけど他のシーンの撮影に時間がかかってしまって、暗い時間に撮ったんです。そしたら大事なところが撮れていなかったので後日に撮り直して実は2回目というのが裏話です。
◆白岩瑠姫、学校の人気者青磁を演じる上でのこだわり・強く共感した部分
― 常にかっこよくなければいけないという青磁を演じるにあたって、どういった意識をしていましたか?
白岩:本当に難しかったです。監督から教えて頂いたのは、かっこよく堂々としているように見せることも大事だということです。青磁は学校の人気者なのでそれをセリフじゃない何かで表現しなければいけないとなったときは、動作もダイナミックにして大きく見えるようにしたらいいよとアドバイスをもらいました。例えば座り方1つとっても他の人とはちょっと違うオーラを放つような動作を取り入れました。細かいですが、確かにそうすることによって他の生徒との差ができて分かりやすくなりました。
― そもそも青磁というキャラクターには共感できましたか?それとも自分とかけ離れているなと感じましたか?
白岩:僕は原作を読んでいる段階から自分にかなり近いなと思って親近感が沸いていました。外見とか箇条書きで出てくる設定も似ていたんですけど、考え方が僕も割と現実的なところがあって、よくライブのMCのときに「今日このライブが人生最後のパフォーマンスだと思って後悔ないようにやります」と言うんですけど、本当にそれは思っていることなんです。青磁にも「時間は永遠じゃないから、言いたいことを言ってやりたいことをやった方が良い」というセリフがあって僕が思っていることと一緒だったのでそういう部分も似ているなと思いました。だからセリフも言っている感覚というよりも僕自身の想いを込めることができて演じやすかったです。
◆白岩瑠姫、JO1メンバーも真似するお気に入りシーン
― 特に自分の中でお気に入りや好きなシーンは?
白岩:自惚れているわけじゃないんですけど本当に好きなシーンがいっぱいあって、選べないんですよね。メンバーとか周りのJO1のスタッフさんが予告を観て真似してくれたり褒めてくれたりするのはイヤホンで耳をトントンするところ(青磁が教室で離れた席に座っている茜にBluetoothで音楽を共有し、Airdrop機能でメッセージを共有するシーン)。台本を読んだときから絶対かっこいいなと思ったシーンなのでこだわったし、あそこで音楽がちょうどかかるのでお気に入りのシーンの1つです。メンバーが真似をしてくれたとき、最初は恥ずかしかったのですが、何度も見返してくれているみたいなので今は嬉しいし、早くメンバーに本編の感想を聞きたいなと思っています。
― アドリブも多かったということですが、胸キュンシーンを演じる際、照れや戸惑いはなかったですか?
白岩:なかったです。マスクに落書きするシーンも結構距離が近かったんですけど特に照れはなかったです。グループ活動で沢山(胸キュンセリフなど)言っているからかもしれないですね。
― 今回の経験が、普段の活動に活かされていると感じることは?
白岩:具体的に「この演技をしたからこのパフォーマンスに活きました」ということはないんですけど、これをやり遂げたという事実がすごく自信に繋がっていて、それはパフォーマンスにおいてすごく大事な部分だと思うし、主題歌の「Gradation」を担当できたということがJO1にとってもすごく意味のあることではないかと思います。
◆白岩瑠姫が一番綺麗だと思った景色とは
― では、作中で青磁が綺麗だと思う景色を語る場面がありますが、白岩さんが今まで見た中で一番綺麗だと思った景色を教えて下さい。
白岩:ジャンルごとにいっぱいあるんですけど、一番を聞かれたらやっぱり僕たちしか見ることができないステージからのお客さんやペンライトの景色です。大きい会場になるほど感動するものだし、限られた人しか立てないその場所に自分がいることは改めてありがたいことだなと思います。
― それは毎回更新されていきますか?
白岩:その土地や国によっても全然違うし、どれが一番ということはないんですけど、自分たちを好きで集まってくれる方がこんなにいることや自分たちが何かをすることによって誰かの心を動かしたり幸せになってくれたりすることが目に見えて分かる状況は当たり前じゃないし、すごい景色だなと毎回思います。
― 今作で俳優としての成長をご自身でも感じたと思いますが、今後挑戦してみたい役柄はありますか?
白岩:これが公開されて皆さんが「こういう役見たい」とか「学生役をまた見たい」と思ってもらえるのであれば学生役もやらせて頂きたいし、まだ演技経験が浅いので色々な要望に応えて全部挑戦したいという気持ちです。今回とは真逆のヒール役とかも演じる楽しさが絶対あると思うので、興味があります。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』あらすじ
マスクが手放せず、周囲の空気ばかり読んでしまう「優等生」の茜。自由奔放で絵を描くことを愛する、銀髪のクラスメイト・青磁。何もかもが自分とは正反対の青磁のことが苦手な茜だったが、彼が描く絵と、まっすぐな性格に惹かれ、茜の世界はカラフルに色づきはじめる。
次第に距離を縮めていくふたりの過去はやがて重なりあい、初めて誰にも言えなかった想いがあふれ出す――。
◆映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
出演:白岩瑠姫(JO1) 久間田琳加
箭内夢菜 吉田ウーロン太 今井隆文 / 上杉柊平 鶴田真由
監督:酒井麻衣
原作:汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版 刊)
脚本:イ・ナウォン 酒井麻衣
音楽:横山克 濱田菜月 主題歌:JO1「Gradation」(LAPONE Entertainment)
製作:『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント、アスミック・エース
配給:アスミック・エース
(C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会
9月1日(金)全国ロードショー
◆白岩瑠姫(しろいわ・るき/25)プロフィール
1997年11月19日、東京都出身。2019年、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」において、“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者による国民投票で、101人の練習生から勝ち抜いた11人で結成されたグローバルボーイズグループ・JO1として2020年3月にデビュー、2022年には「NHK紅白歌合戦」にも初出場を果たした。本作のための書き下ろし曲「Gradation」で、初めて劇映画の主題歌を担当する。
俳優としては、Amazon Prime Video配信ドラマ『ショート・プログラム』より『ショート・プログラム』で主演。個人でニッポン放送ラジオ「JO1のオールナイトニッポンX(クロス)」のメインパーソナリティーを担当中。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》