小関裕太“初ストーカー役”狂気的な演技の裏側 台本になかった行動も明かす「気持ち悪いと思ってもらえたら」<「癒やしのお隣さんには秘密がある」インタビュー>
芸能
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“小関裕太かSnow Man佐久間大介か”そっくりすぎて小関本人が見間違える
◆田辺桃子&小関裕太W主演「癒やしのお隣さんには秘密がある」
電子書籍サイト「めちゃコミック」で累計800万ダウンロードを突破した人気漫画『癒やしのお隣さんには秘密がある』の実写ドラマ化した今作。
“苦労性マジメ女子”のヒロイン・蓬田藤子を田辺、“超ハイスペックイケメン”仁科蒼真を小関が演じる。
◆小関裕太、ストーカー役初挑戦 “台本になかった”シーンとは
― 今作で小関さんは、ストーカー役に初挑戦しています。出演が決定した際「台本を開いた時にドラマ版のインパクトも強烈で最高でした」とコメントされていましたが、改めて初めて台本を読んだ時の感想を教えてください。
小関:原作では、仁科がストーカーであることを隠した状態で物語が展開されていくのですが、ドラマ版は「仁科はストーカーです」と視聴者へ伝えた状態でスタートしていたので、台本を読んだ時にすごく驚きました。でも、それが面白みの1つでもあるなと感じました。
― 小関さんの熱演ぶりは第1話から話題を呼んでおり、TVerのランキングでは常に上位を獲得していますね。
小関:思った以上に反響が大きくて「こんなに観てくれている人がいるんだ」と実感しています。深夜ドラマが多い中、ほかの作品と「戦う」というよりは、「色々な方に観てもらえている深夜ドラマの一員になれた」という感覚があって、すごく嬉しかったです。
― ご自身では予想していなかったような声もありましたか?
小関:「視聴者の方にはこのシーンが刺さるんだ」みたいな発見はありましたね。第1話では仁科がネクタイを口にくわえて叫ぶシーンがあったのですが、そこがインパクトに残ったという人が多くて驚きました!実は、“ネクタイをくわえる”というのは台本になかったので、皆さんが面白がってくれたことが嬉しかったです。
― 特に印象的なシーンだったので、“台本にはなかった”というのは驚きです。
小関:元々は「ハンカチをくわえて叫びを殺す」という予定でした。でも、仁科の抑えられない思いをぶつけるには、「玄関に入ってハンカチをわざわざ出す」というよりも、「目の前にあるネクタイをくわえる」という方が衝動的な感じが伝わるんじゃないかと思って、スタッフさんに話したら採用してもらえたんです。
僕は“気持ちが抑えられない仁科”を「気持ち悪い」と思ってもらえたら、という気持ちで演じていたのですが、「ネクタイをくわえている姿が良かった」「面白かった」という声を聞いた時は少し驚きましたし、色々な反応を知ることも楽しかったです(笑)。
◆小関裕太、田辺桃子からの印象的な言葉明かす
― 藤子を演じる田辺さんとすり合わせた部分はありましたか?
小関:田辺さんとしっかりお話したのは、クランクイン1週間前の取材会が初めてだったのですが、その時に「(演技をする中で)『違う』と思うことがあったら、遠慮せずに言って欲しいです!」と言ってくださったんです。
もちろん、田辺さんはすごく素敵な役者さんなので「もっとこうして欲しい」と思うことはありませんが、クランクイン前にその言葉をいただけたからこそ「こうしたら作品がより良くなるんじゃないか」といった話し合いをすることができました。
◆小関裕太、役作りで意識していることとは
― 藤子と2人でいる時の仁科は優しくてとても爽やかな印象がありますが、家で1人でいる時の仁科はとても狂気的で、近寄りがたい雰囲気があります。演じ分ける上で意識していることはありますか?
小関:実は、演じ分けてはいないんです。
人は誰しも色々な表情を持っていると思っていて、例えば「好きな人」や「推し」に関しても、誰かと気持ちを共有している時と、1人でその人のことを考えている時って、表情から何まで全く違うと思うんです。僕自身も、大好きな『ハリー・ポッター』の話を誰かとする時は、「その人が自分と同じくらいの熱量なのか」を探りながら話してしまいます(笑)。
“好き”の気持ちにブレーキがかかっていない状態って、同じ思いを分かち合えた相手といる時か、1人でいる時だと思うんですよね。だから、今作の狂気的なシーンも「家で1人でいる仁科の表情をしている」というだけで、「演じ分けている」という感覚はありませんでした。
― 仁科という役に入り込んでいるからこその感覚ですよね。とはいえ、「人間の狂気的な怖さ」を表現するというのは、すごく難しそうです。
小関:今思い返すと、最初は役に入る上で「自分がこんな人に会ったら怖いと感じるランキング」を浮かべて、その「1位」「2位」「3位」に入る仕草を考えて役に取り入れていた気がします。「さっきまで笑っていたのに、急に真顔になる」とか(笑)。
― 普段からよく人間観察をしているのでしょうか?
小関:役者なので、どうしても目に留まってしまうんですよね。先日『ハリー・ポッター』の舞台を1人で観に行った時も、笑顔で自撮りをした直後に真顔になっている2人組を目撃して、「人間の表情が切り替わる瞬間ってめちゃくちゃ怖いんだな…」と感じたり…(笑)、普段からアンテナは張っている方なのかなと思います。狂気的な役は、そういった過去の記憶と「こんな人がいたら嫌だな」という想像を元に演じています。
◆小関裕太、今後挑戦したい役は“完全に突き放されるストーカー”
― 今回の役柄は小関さんにとって大きな挑戦であったと思いますが、今後挑戦していきたい役があれば教えてください。
小関:またストーカー役に挑戦してみたいです!今作では仁科の苦悩も描かれているので、どこか人間味も感じられる作りになっているのですが、今度は視聴者の方に完全に突き放されるような“どうしようもないストーカー役”をやってみたい(笑)。今作で森永悠希さんが演じている上村浩平みたいな、ただただ怖いストーカー役に挑戦してみたいです。
― 小関さんの新たな一面が見られそうです!お芝居以外でも、挑戦してみたいことはありますか?
小関:声優のお仕事には、もっと挑戦していきたいなと思っています!今年、アニメ映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』の吹き替えをやらせていただいたのですが、慣れない現場に戸惑いながらも、すごく勉強になったんです。出来上がった時の感動も大きかったですし、試写室で完成した作品を観た時に「自分ってこういう声もあるんだ」みたいな発見ができてとてもワクワクしました。
最近では梶裕貴さんなどの声優の方と関わる機会も増えたのですが、声優の方の考え方や作品への向き合い方からもたくさん刺激を受けたので、もっと色々な現場に行って勉強できたらなと思っています。
◆小関裕太の夢を叶える秘訣
― 最後に、夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、新たな挑戦をし続ける小関さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。2022年にお聞きした際は「地に足をつけて冷静に進んでいくこと」とお話されていました。
小関:(2022年の回答を聞いて)へ~!そんなことを言ってたんだ~!
(その後、悩みながら)今思うのは…「立ち戻る場所をちゃんと作ること」が大事なのかなと思います。「地に足をつけて冷静に進むこと」にも繋がりますが、何事も最後までやり遂げるためには、1番大変な時期を乗り越える必要があると思うんです。その時、周りを見ないで突っ走ることも大事ですが、どこかで振り返るタイミングを作ることで、“自分が頑張る理由”を改めて思い出せると思います。
「夢への思い」を忘れずに持っておくことはモチベーションに繋がりますし、1度立ち戻ることで、気持ちを新たに再スタートすることができる。そういったことを積み重ねていけば悩んだり後悔したりする回数も減りますし、立ち止まる回数も減っていくのかなと思います。
― 前回の“夢を叶える秘訣”にも繋がっていますね。素敵なお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆小関裕太(こせき・ゆうた)プロフィール
1995年6月8日生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。
最近の出演作はドラマ『来世ではちゃんとします』、ミュージカル『四月は君の嘘』、舞台『キングダム』、現在はドラマ『癒しのお隣さんには秘密がある』W主演、U-NEXT『賭けからはじまるサヨナラの恋』に出演中。今後、舞台『ジャンヌ・ダルク』が、11月28日より東京・大阪にて上演される。
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《モデルプレス》