「マジ歌ライブ」3年半ぶり開催で約1万5千人動員 予想外のサプライズゲスト&豪華演出に歓声止まず
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モデルプレス/ent/music
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◆「ゴッドタン」人気企画をライブ化「マジ歌ライブ」とは
「マジ歌ライブ」は、2009年7月に東京・日本青年館で初開催。以降、Zepp Tokyo、メルパルクホール、渋谷公会堂、中野サンプラザ、東京国際フォーラム、日本武道館、横浜アリーナと規模を拡大。そして2020年2月に過去最大会場となるさいたまスーパーアリーナ公演を行い、迫力のある生バンドの演奏も話題を集めた。
しかし、さいたまスーパーアリーナ公演の数週後には、新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発令。2021年、2022年と開催を目指してきたがキャンセルが続いていたが、記念すべき10回目となった今回、3年半ぶりに前回と同じ会場・さいたまスーパーアリーナでの公演が実現した。
◆「マジ歌ライブ」“恒例”ユニークな前説で盛り上がる
毎回、開演前の個性溢れる前説も恒例となっている「マジ歌ライブ」。今回も開演の約15分前には、同公演のプロデューサー・演出を務めている佐久間宣行氏による「佐久間宣行の前説ナイトニッポン」が流れ、コロナ禍を経て「マジ歌ライブ」を復活することへの思いなどを熱く語った。
5分前の前説VTRでは、番組でもお馴染みのカカロニ・栗谷とつばさ舞のペアが登場し、公演中の注意事項をセクシーにアナウンス。「ヒム子(バナナマン・日村勇紀扮するキャラクター)は今年で51歳で息切れが激しいと思いますが、大目に見てください」「3年半ぶりのライブということで、後藤さんのドヤ顔が止まらないと思います」といったユニークな注意も読み上げられると、会場からは笑いが起こった。
そしてオープニングのVTRでは、おぎやはぎ、劇団ひとり、バナナマン、東京03、バカリズムらが「ゴッドタン」そして「マジ歌ライブ」への思いを告白。矢作兼は「『ゴッドタン』は接触が多い番組なので、コロナのときはキツかった」と3年半を回顧。同番組は、コロナ禍で今まででやってきた企画の半分以上ができないなど大きなダメージを受けたといい、ハライチの岩井勇気も「『マジ歌』は必要のないエンターテインメントだった。やらなくても世の中は変わらない。でも、必要のないことを全力でやる、これが『マジ歌』なんで、やり続けるだけ」、劇団ひとりも「これで終わったんじゃなくて、やっと始まると思っています」と熱く語り「奇祭復活」「芸人のマジはすごいぞ」という文字とともに華やかに幕を開けた。
◆バナナマン日村“ヒム子”・東京03角田・ハライチらがオープニングから熱量高い「マジ歌」
VTRが終わるとステージにおぎやはぎ、バナナマン・設楽統、東京03・飯塚悟志と豊本明長、朝日奈央、松丸友紀アナウンサーが登場し、日村による“ヒム子”のパフォーマンスからスタート。ヒム子がメインステージから花道、そしてサブステージまで広く使いながら「盛り上がってる~?」と煽ると会場からは大きな歓声が上がり、オープニングから銀テープが飛ぶ演出に設楽、おぎやはぎらも「かっこいい!」「派手だなぁ~!」と絶賛した。
続く東京03・角田晃広と“大竹マネージャー”ペアによるパフォーマンスでは、大竹マネージャーが芸能プロダクション「ASH&Dコーポレーション」の社長に就任したことを報告。そして角田は今年「第76回カンヌ国際映画祭」脚本賞を受賞した映画「怪物」に出演したことを振り返り、是枝裕和氏、坂元裕二氏といった監督陣にハマったのは、日曜劇場「半沢直樹」(TBS/2020年)に出演したことがきっかけだと回顧。自身が演じた三木重行の決め台詞「本当にありませんでした」を歌唱中に連発すると、大きな拍手が送られた。
ハライチ・岩井勇気による「テレビが生んだ化け物」をテーマにした「マジ歌」では、「『ゴッドタン』が生んだ本当のテレビの化け物」として歌唱を見守っていた朝日が途中参加。指名された朝日は「え、私…?ちょっと待って急に…?待って、本当に聞いていないんですけど…?」とリアクションしたが、岩井と歌唱していた澤部佑からは「朝8時にリハやってますからね」というツッコミが。その後、センターステージでハライチと朝日の3人による“テレビのお決まりパターン”をテーマにしたトリオ漫才が繰り広げられると、ワイプや食リポを全力で再現する朝日の姿に大きな歓声が上がった。
◆「マジ歌ライブ」サプライズゲストに会場沸く
さらに、今回の「マジ歌ライブ」では、サプライズゲストも多数。バカリズムは、今年の正月に放送された同番組の特番で披露し、女優の夏帆が出演するVTRも話題を呼んだ新曲「秋桜(コスモス)」を歌唱。さいたまスーパーアリーナの大画面に夏帆が出演するVTRが流れると、会場のおぎやはぎも思わず「なんで夏帆ちゃん、これやってくれるんだろう(笑)」と微笑んだ。
続くバカリズムの2曲目には、スチャダラパーのBoseがサプライズで会場に登場し、曲の途中では「今夜はブギー・バック」のラップも披露。歌唱後に矢作から「よく出てくれましたね」と言われたBoseは「これ(『マジ歌ライブ』)なんなんですか?どうかしてるよ、みんな(笑)。お客も演者も(笑)」と“奇祭”にツッコミつつ、笑顔で「ありがとうございました!」と挨拶をした。
また、ロバート・秋山竜次率いるバンド「Healing COBRA」では、秋山が慕う“怪しい先生”・淡邦人と、謎の商品「オメガ」を信じる人物としてTKOの木下隆行が現れ、「4年前、ペットボトルが原因で30年間務めた会社、クビになりました」などと自虐ネタを披露。秋山節が炸裂するステージによって、会場が異様な雰囲気に包まれると、矢作がすかさず「皆さんくれぐれも詐欺には気をつけて(笑)」と観客へ呼びかけ、「このライブの運営はテレビ東京ですからね!『オメガ』関係ありませんから!」と笑いを誘った。
錦鯉のステージでは、渡辺隆が憧れるVTuberとして兎田ぺこらがVTR出演。「会場の渡辺が“幽体離脱”し、VTuberとしてモニターに登場する」という場面もあり、ステージ上の相方・長谷川雅紀とVTuberの渡辺がコラボするという演出も行われた。
公演終盤に行われた角田率いる“角田バンド”によるパフォーマンスでは、ドラムを務めていた風間カメラマンが怪我で出られないことが伝えられ、角田が会場でドラムができる人を探すところからスタート。会場から手が挙がりカメラが近づくと、ロックバンド・凛として時雨のドラマー・ピエール中野であることが判明し、会場からはこの日1番の歓声が起こった。
そして、“たまたま会場に来ていた”と紹介された中野だったが、迫力のあるドラムパフォーマンスを披露すると、MC陣も「すごい人出た」「あの人、日本一のドラマーでしょ?」と絶賛。オファーを受けた理由を聞かれた中野は、昔から同番組の“大ファン”だったことを明かし「やっと出れた!嬉しい!(オファーを受けたとき)1回『本当に僕で良いんですか?』ってLINEした」と、“好きすぎる”あまり躊躇していたことも明かし、会場からは笑いが起こっていた。
◆紙吹雪・特効…豪華演出も
同公演ではオープニングと終盤の銀テープに加えて、豪華な演出も目を引いた。観客には自動制御ライト付きのリストバンドが配布されたほか、歌唱やエンディングの挨拶でバカリズム、おぎやはぎ、バナナマン、東京03らがトロッコで1周する場面も。メインステージ・花道・サブステージに加えて会場後方に設置されたリフターも活用し、上の階のファンまで置いていくことなく楽しませた。
”ロックンロール”をテーマにしたフット・後藤のステージでは、炎などのダイナミックな演出も。後藤は光るギターを用いたクールなパフォーマンスと、個性溢れるコールアンドレスポンスで盛り上げたが、おぎやはぎからは「ここ(さいたまスーパーアリーナ)に立った人の中で1番ダサい」とツッコミが飛んでいた。
そして、フィナーレでは出演者全員がステージ上に登場し、楽曲「さくら」に合わせて桜型の紙吹雪が幻想的に舞い上がった。紙吹雪には、1枚1枚出演者からのメッセージも書かれているなど、最後までファンへの感謝溢れる演出で、3年半ぶりの歌唱祭は幕を閉じた。(modelpress編集部)
◆「ゴッドタン マジ歌ライブ2023」配信
アーカイブ配信期間:2023年10月10日(火)23時59分まで
配信:https://l-tike.zaiko.io/e/god2023
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《モデルプレス》