年内引退の東山紀之、ラストステージでファンに感謝「どうかお元気で」全24曲完走<セットリスト>
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モデルプレス/ent/music
【写真】東山紀之、パワフルなステージで観客魅了
◆東山紀之、21年ぶりディナーショー開催
2002年12月に実施されたソロでのディナーショー以来、実に21年ぶりの開催となった「東山紀之 DINNER SHOW 2023」。大阪では、帝国ホテル大阪(孔雀の間)にて12月21日~12月22日、東京ではANAインターコンチネンタルホテル東京(ボールルーム・プロミネンス)にて12月25日~12月26日の計6公演を駆け抜けた。
ショータイムの開幕を告げる鐘がなるや、場内からは、早くも歓声と手拍子が。鈴の音が響くなかバンドメンバーが入場し期待感が高まる中、純白のマイクを手にした白燕尾服姿の東山が客席サイドから登場。
大歓声と手拍子を全身で浴びながら客席通路を練り歩いてステージに上がると、1曲目「FUNKY FLUSHIN’」を。続けて、「皆様ようこそ!ANAインターコンチネンタルホテル東京へ!元気だった?今日は21年ぶりのディナーショーです!久しぶりに思いっきりやります!最後までゆっくりと席についてお楽しみください!」と挨拶を挟みつつ、「ABC」をキレのあるステップとターン、ダンサーとの華麗な群舞で披露した。
激しいダンスナンバーから一転、「愛の手紙」ではバラードナンバーをしっとりと。そのシックな雰囲気のまま、ディナーショーならではの演出であるキャンドルサービスへ。各テーブルの蠟燭に炎がともり、場内はより一層華やかな雰囲気に包まれると客席から温かい拍手が沸き起こった。
◆東山紀之「最後となると皆さんのリアクションも素晴らしい(笑)」
続く「The longest night」ではゴージャスな深紅のベロアジャケットスタイルでミュージカルのワンシーンのようなダンサーとの群舞でステージを右へ左へステップを踏みながら激しいダンスを繰り広げたあとはMCタイムへ。
「皆さん、ようこそ!スゴイねやっぱり。最後となると皆さんのリアクションも素晴らしい(笑)。ポーズを取るたびに『ヒー!』とか『フー!』とか『アー』とかいろんな声が聞こえて(笑)」と、その盛り上がりに驚きの表情。せっかくだからと客席とQ&Aコーナーを楽しむひとときも挟みつつ、そして「ダンスナンバーが多い中、こういった曲もたまに歌うといいんじゃないかと」と告げると、ミディアムバラード「キッチン!」「HEARTS」など穏やかなナンバーを温かい歌声で届ける。客席サイドのミニステージや後方ステージからの移動中にはファンの皆さんとの交流を楽しみながら歌い上げた。
◆東山紀之「君だけに」「まいったネ 今夜」など有名曲を歌唱
続いて色とりどりの青いライトが場内に浮かび上がると、指を鳴らす音と印象的な旋律から「君だけに」をメインステージから伸びやかな歌声で情感たっぷりに。
ジャジーなナンバー「まいったネ 今夜」では、ジャケットの裾を払うクールな振付や顔の位置まで長い脚を高々と上げるポーズも。軽快にステップを踏みながらダンサーと圧巻のパフォーマンスで場内のボルテージを一層上げていく。
さらに「ふたり」を歌い上げると、スクリーンには現在の姿とデビュー当時の初々しい東山の写真がオーバーラップするように映し出され、「1985年にデビューして38年。よきときも大変なときも、常に励まし、支えてくれて本当にありがとう。皆さんの笑顔に何度救われたか…数え切れません。今日ここで、様々な場面を皆さんとともに振り返り、感謝を伝えたいと思います。ご覧ください!」と言葉に。
スクリーンには、少年隊のメンバー・植草克秀と錦織一清のデビュー当時の写真が浮かび上がり、次いで少年隊の数々のコンサート、ミュージカルPLAYZON、映画の撮影現場…など懐かしい映像が。加えて3人の当時の歌声が間断なく響き渡ると、「NORIYUKI HIGASHIYAMA HISTORY MEDLEY」の文字が掲げられ、黒燕尾服に身を包んだ東山が「What’s your name?」から「Baby Baby Baby」まで怒涛のダンスを中心に畳みかけるノンストップメドレー。リリース当時のオリジナル・ダンスをベースに繰り広げられるのは他の追随を許さない圧倒的なステージとなった。
◆東山紀之、ステージで深々と一礼「どうかお元気で」
フロアに膝をついたダンスで魅せる「STRIPE BLUE」、東山本人も印象深いと語っていたマイケル・ピータース氏の細やかなステップが魅力的な振付の「ダイヤモンド・アイズ」、冒頭のポージングからめくるめくグラインドダンスまで息をつかせぬ「仮面舞踏会」、しなやかな腕のポーズも当時のままの「バラードのように眠れ」、それらの圧倒的な運動量をものともしないパワフルな歌声と共に繰り広げた。
客席通路からの曲披露もはさみつつ、場内の手拍子を全身に浴びながら「Baby Baby Baby」まで歌い上げたあとは「皆さん!今まで本当にどうもありがとう!皆さんのお陰で素敵な青春を作ることが出来ました。最後にこの曲を皆さんにお届けします」と「星屑のスパンコール」を。ミラーボールが星空のように場内を照らすなか、ありったけの想いをこめて歌い上げたあとは、「皆さんありがとう!どうかお元気で!」と、メインステージから三方へそれぞれ深々と一礼しステージを後にした。
◆東山紀之、最後までファンに感謝
しかし、すぐさまアンコールをもとめる客席からの拍手がボリュームを上げると、場内にギターの旋律が響き、アンコールナンバー「アンダルシアに憧れて」へ。フラメンコダンサーのようなポーズから、中折れ帽を斜に被るや歌詞の物語を再現するようなダンスを全身全霊をかけ叙情的な歌声とともに繰り広げる東山。勢いよくハットを飛ばしジャケットをマタドールのように激しく翻し振り落とすダンスを圧倒的な表現力で魅せ、ハイスピードなターンでは、その速度から汗が垂直に迸るほどだった。
アンコールナンバーを終えてなおも鳴りやまない拍手とヒガシコールに応え、場内に姿を現した東山は「皆さんの熱い声援が…来ましたね!あまり湿っぽくならないほうが、私らしいと思いますので。私は最後の最後まで塩対応の男だと(笑)。人生はまだまだ続きます。僕にとってもそうですし、皆さんにとってもそうだと思います。今後もまたよき人生になるよう、お互いに頑張っていきましょう。本当にありがとうございました。では最後にこの歌を皆さんにお届けしてお別れしたいと思います」と「君にこの歌を」を万感の想いを込めて歌い上げた。
こうして東山は、少年隊ナンバーを中心に、ソロ曲、カバー曲など計24曲(メドレー含む)を披露すると、「お元気で!さようなら!」と高々と掲げた手を大きく振り、はにかんだ笑顔を向けながらステージを後にした。
スクリーンにはディナーショーの稽古模様が、これまで東山の歩んだ公演記録とともにエンドロールのように流れ、その最後には「応援してくださった全ての皆様に心から感謝いたします 東山紀之」というメッセージが。これには場内からは鳴りやまない大きな拍手が長く長く送られていた。(modelpress編集部)
◆「東山紀之 DINNER SHOW 2023」セットリスト
M1.FUNKY FLUSHIN’
M2.ABC
M3.愛の手紙
M4.The longest night
M5.キッチン!
M6.HEARTS
M7.君だけに
M8.まいったネ 今夜
1.ふたり
2.What’s your name?
3.あなたに今Good-bye
4.トワイライト・フィーリング
5.STRIPE BLUE
6.ダイヤモンド・アイズ
7.仮面舞踏会
8.バラードのように眠れ
9.EXCUSE
10.Oh!!
11.湾岸スキーヤー
12.情熱の一夜
13.Baby Baby Baby
M10.星屑のスパンコール
Enc.アンダルシアに憧れて
W Enc.君にこの歌を
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