なにわ男子・高橋恭平&宮世琉弥、似た者同士で初対面から意気投合「自分を見ている感じ」互いの存在と魅力語る<「映画 マイホームヒーロー」インタビュー>
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【写真】齋藤飛鳥&高橋恭平、意味深2ショット
◆「映画 マイホームヒーロー」
本作は累計発行部数370万部を突破し、「ヤングマガジン」(講談社)にて2017年より連載中のヒットコミック「マイホームヒーロー」を連続ドラマ化&映画化。
どこにでもいる普通の父親が娘のDV彼氏を殺してしまう衝撃の場面から始まり、殺した彼氏が所属する半グレ組織から狙われる【命がけの騙し合い】を描いた連続ドラマが2023年10~12月にMBS/TBSドラマイズム枠で放送され、毎週大ピンチが続くハラハラドキドキの展開に、視聴者からは次の放送を求める声が多数噴出。今回の映画ではその7年後を舞台に【完結編】が描かれる。
ドラマ版から引き続き、父親である主人公・鳥栖哲雄を佐々木蔵之介、刑事となり警視庁捜査一課に配属された娘の鳥栖零花を齋藤飛鳥、かつて哲雄の罠に落ち、すべての罪を着せられて逃亡生活をおくっていた間島恭一を高橋、哲雄の妻で零花の母・鳥栖歌仙を木村多江が演じ、映画版の新キャストとして物語のカギを握るミステリアスなキャラクター・大沢隼人を宮世が演じる。
◆宮世琉弥「心強かった」高橋恭平の存在が刺激に 映画で初共演
― お2人はもともと仲良しとのことですが、お仕事で初めて共演すると聞いた時のお気持ちを教えてください。
高橋:もともとこのドラマに出演することが決まった時、琉弥に「こういう作品に出るのが決まったんやけど…」と話していたのですが、まさかその後に映画で一緒になるとは思っていませんでした。ドラマを撮影している間に、映画のキャストが決まっていくなかで、「もしかしたら大沢役が宮世くんになるかも」という話を聞いてビックリして、速攻で琉弥に連絡しました。
宮世:僕もビックリしたのを憶えているのですが、その時にどんな話をしたのか、内容はまったく憶えていません(笑)。
高橋:僕たちの会話はいつも一言とかなので、内容が薄い(笑)。しかも琉弥は全然返事を返してきません。
宮世:いやいや、あなたもね(笑)。
高橋:(笑)。いつもは、“僕だけ返事が遅い”ということが多いのですが、琉弥に関しては稀に見る“お互い返事が遅い”なんです。本当に自分を見ている感じです(笑)。
宮世:この間は1週間くらいお互い返事をしていなかったよね(笑)。「あ、恭平か。返すの後でいっか」みたいな感じです(笑)。
高橋:僕も同じことをしているので、全然いいですけど(笑)。
― 宮世さんは映画版からの新キャストということで、高橋さんがいたことで心強い部分もありましたか?
宮世:すごく心強かったです。それと同時に、恭平は真剣にお芝居に取り組んでいたし、恭一というキャラクターでいい味を出していると感じていたので、僕も負けないように、今まで以上に頑張らないとなと思いました。映画からの参加ということで、自分にしかできない、映画の良いスパイスになれたらと思いながら演じていたので、恭平に直接話したわけではないですが、僕は恭平がいることで高め合えていたと思うし、自分にとってすごくプラスな存在で、良い刺激になりました。
― 今回の作品を観て感じたお互いの演技の印象はいかがでしたか?
宮世:素晴らしかったです!
高橋:よく言うわ(笑)。これはふざけています。馬鹿にしています。
宮世:ふざけてないし、馬鹿にしてないよ(笑)。恭平はあまりお芝居の経験がないと言っていたのに、こんなにハードルの高いサスペンスで、しっかりキャラクターを落とし込んでいて、観ていて本当に「恭一だ!」と思いました。
高橋:僕はこれまで琉弥が出ていた作品を観て、「ほんまに良いやん!」と思った作品があったらいつも連絡していました。お芝居に関しては琉弥のほうが一枚も二枚も上手だと思っているので、今回もすごく良い役だなと思いました。
― お2人は主演の佐々木蔵之介さんとのシーンが多かったと思いますが、撮影を振り返っていかがですか?
高橋:蔵之介さんとはドラマから引き続き共演させていただいて、ドラマの撮影が終わった2週間後くらいから映画の撮影が始まったので、どういう役柄だったかなと思い出すようなことはなかったのですが、2週間しか空かずに7年後を演じるということが難しく、自分の中ですごく考えました。蔵之介さんは僕がいろいろ考えているのを察して話しかけてくださったり、大先輩なのにそれを感じさせず気さくに接してくださったりして、とても優しく頼りになり、改めてすごい方だなと思いました。
宮世:僕は今回初共演だったのですが、座長として作品全体を見ていらっしゃって、とても視野が広い方だなと思いました。僕がとある武器を使うシーンがあるのですが、それより前のシーンでもそれに触れておいたほうがいいと的確なアドバイスをいただき、実際に出来上がった作品を観てみると、しっかり伏線になっていたのですごいなと感じました。そういった演出の部分に気づけるのは、経験を積まないとなかなかできないことだと思うので、本当に尊敬しますし、僕も現場でそんなふうに視野を広げられる人になりたいです。
― 「7年後を演じるのが難しかった」という高橋さんのお話もありましたが、今回演じたキャラクターで好きな部分や、演じるのに苦労した部分など、何か思い入れはありますか?
高橋:恭一はドラマからずっと演じてきましたが、僕はアクションや、こういったジャンルの作品自体が初めてだったので、本当に学ぶことが多かったです。ドラマでは冷酷さがありながら、弱音や家族への愛が垣間見える姿もありましたが、映画版では半グレではないまた違った恭一が見られます。7年経って、表情も変わっていると思うので、注目してほしいです。
宮世:僕は大沢を演じていて、“お父さん”に対しての思いにすごく共感できました。人にはそれぞれ家族がいて、家族に対する思いがあって、今回の動機となっているものが全て家族で、『マイホームヒーロー』というタイトルの通り、家族がポイントとなっている作品です。大沢もお父さんの存在が大きくて、手段を選ばず突き進む姿はサイコパスでありながらも、とてもかっこいいなと思いました。僕自身がどうというより、大沢というキャラクターが作品の中でしっかり生きてくれていたら嬉しいです。
― 今回それぞれキャラクターが立った役どころですが、お互いの役についてネタバレにならない程度に“他己紹介”をお願いします。
高橋:あの子(宮世演じる大沢)はすごいですよね。可愛らしい被り物を被って、水族館でいきなり登場したかと思いきや、家に行ったら怖いものがたくさん置いてあって、かっこいいシーンもあって。間野会を潰すという目的をしっかり持ちながら演じているのが、お芝居を見ていて伝わりました。琉弥は映画からの参加でしたが、それでもすごくインパクトのあるキャラクターだなと思いました。
宮世:ドラマから7年後を描くというのはとても難しかったと思うのですが、ビジュアルや表情の変化はもちろん、考え方が成長している部分も上手く演じていて、7年の差が感じられるお芝居をしていたのですごいなと思いました。恭一はすごく好きなキャラクターです。
― 撮影現場でのお2人のエピソードはありますか?
宮世:一緒にサウナに入りに行きました。
高橋:僕はその日は泊まらずに帰る予定だったのですが、せっかくだからサウナに入ってから帰ろうと思って行きました。琉弥と一緒に入りたかったというより、ただサウナに行きたかったです。
宮世:ツンデレだな~。別に帰ってもいいのにね(笑)。
高橋:(笑)。
◆高橋恭平&宮世琉弥、初対面の印象・仲良くなった今の印象語り合う
― お2人が初めて会った時の印象と、今の印象をお聞かせください。
高橋:初めて会ったのっていつだっけ?
宮世:1年半くらい前に一緒にご飯を食べた時だと思う。僕は仲良くなる前からもちろん恭平の存在を知っていたので、「あ、高橋恭平さんだ」と思いました。なにわ男子の中ではナルシストなキャラクターのイメージで、今でもその印象は変わらないですが(笑)、もっとクールな人だと思っていたので、まさかこんなに穏やかでハッピーなキャラクターだとは思っていませんでした。最初に会った時、良い意味で初めてとは思えないくらいすごくフランクに接してくれて、僕もそういうタイプなので気が合うなと感じました。
高橋:僕も前から琉弥のことを知っていて、共通の友達の(板垣)李光人からも琉弥の話をいろいろ聞いていたし、共通の趣味があったので、初対面の時は初めて会った感じがしなかったです。共通の趣味というのがポケモンカードゲームなのですが、それからビデオ通話で一緒にカードゲームをしたり、ご飯に行くことが増えたりして仲良くなりました。
僕は年下と仲良くなることがあまりないのですが、琉弥は当時まだ10代だったのに、23~24歳くらいの貫禄があったので仲良くなれたのかもしれません(笑)。テレビ越しで観ると、年下全開でキャピキャピしているイメージでしたが、実際に会うとその逆で、ちょっと大人しいというか、落ち着いている印象です。
宮世:僕は恭平のことは同い年くらいに見えました(笑)。年上には見えなかったです(笑)。もちろん年齢も芸歴も恭平のほうが先輩ですが、プライベートでの出会いだったので、先輩後輩というよりは、同世代の友達という感覚のほうが強いです。
― “こう見えているけど、実は◯◯です”というエピソードがあれば教えてください。
高橋:琉弥はプライベートでは人懐っこくて、ボケよりツッコミタイプです。琉弥はボケができなさそうなので、僕が頑張ってボケています。
宮世:上から目線(笑)。僕がいっぱいツッコんでいます。
高橋:僕は事務所の後輩で仲良くしている子もそんなにいないですし、“来てもらっていいですよ”というオーラも特に出さないので、琉弥は僕の中で本当に数少ない年下の友達です。僕自身、琉弥と話していて興味が湧いたのもありますが、僕の懐に入って来られるのは、やっぱり琉弥の人懐っこさのおかげだと思います。
宮世:確かに最初から波長が合うのを感じたので、すぐに仲良くなりました。恭平とはいつも「Tiar変わったな~」「レギュレーションめっちゃ変わるじゃん!」とか話しています(ポケモンカードゲームの話)。
高橋:いや、それを話しても誰もわからん(笑)。ビデオ通話でずっとゲームをしていたので、「やりづらいからそろそろ会ってゲームしよう」となり、琉弥の家にも行きました。ご飯もデリバリーして食べて楽しかったです。
― お2人とも自分に自信がある素敵な印象ですが、自信が持てる秘訣をぜひ教えてください。
宮世:いえ、自信はないです!
高橋:僕はお芝居への自信はありませんが、別の分野での自信はあります。
宮世:顔?
高橋:そりゃあ、あるよ!どこかしら、自分に自信があった方がいいですし、ネガティブでいるよりポジティブでいる方が断然いいと思います。僕はもともと特技もなければ習い事をしているわけでもなくて、最初に唯一自信が持てたきっかけが「顔がかっこいいやん!」でした。そんな自分を好きになったことがこの仕事を始める大前提で、そこからどんどん自信がついていきました。僕はそれがたまたま自分の顔でしたが、人によって魅力は違うと思うので、自分の魅力にいかに気づくことができるかだと思います。
あと僕は他人と比べたくなくて、自分は自分だと思っているし、自分のペースで成長することが一番だと思います。「自分にはこれができるけど、これはできない」があっても、それはそれで好きになるし、できていない自分も総じて大好きです。自分に自信があるから、今まで続けてこられています。
宮世:(高橋の話を聞き)自信かぁ。
高橋:琉弥も自信が目の大きさに出ているよ。
宮世:(笑)。僕は自分に自信があるかはわかりませんが、プライドはなくしました。お芝居をするうえでだんだん大人になってきて、プライドは邪魔だなと気づいて捨てました。ただお芝居がしたいだけなのにいろいろ気にしてしまう自分が嫌だったので、それを捨ててからは偏見で判断せずにまずトライしてみようと思えるようになり、新しくチャレンジできることも増えて、吸収力が全然違います。いろいろ経験できるようになり、楽しくなりました。
― 素敵なお話をありがとうございました。
◆インタビューこぼれ話
同世代で切磋琢磨し合うライバルでありながらも、互いを尊重する友人であり、仲間である素敵な関係性がうかがえた2ショットインタビュー。高橋がボケ、宮世がツッコミ、との話もあったが、合間には宮世が高橋に「そういえば、『マルス』観てるよ!」と声をかけると、高橋がすかさず「それは、みっちー(道枝駿佑)のドラマや(笑)」とツッコむ場面も。撮影時も、キラキラオーラをまといつつ、学校の休み時間のように終始仲良く談笑する姿が見られた。(modelpress編集部)
◆高橋恭平(たかはし・きょうへい)プロフィール
2000年2月28日生まれ、大阪府出身。2014年11月23日より関西ジュニアとして活動開始。2018年10月より結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たす。2019年8月放送の24時間テレビ42ドラマスペシャル『絆のペダル』(日本テレビ系)でドラマ初出演。2023年3月公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で映画単独初主演。同年10月期放送のドラマ『マイホームヒーロー』(MBS・TBS系)に引き続き、間島恭一役で2024年3月8日公開の『映画 マイホームヒーロー』に出演する。
◆宮世琉弥(みやせ・りゅうび)プロフィール
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年、ドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)で俳優デビュー。2020年10月期放送のドラマ『恋する母たち』(TBS系)で注目を集めた。近年の主な出演作は『ナイト・ドクター』(2021年、フジテレビ系)、『君の花になる』(2022年、TBS系)、『パリピ孔明』(2023年、フジテレビ系)など。2024年3月15日公開の映画『恋わずらいのエリー』で映画初主演(原菜乃華とW主演)を務める。4月10日にはアルバム『PLAYLIST』でメジャーデビューが控えている。
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