志尊淳、杉咲花は“日本の宝” 自分をすり減らして作品と向き合う姿に心配「壊れないでほしい」<52ヘルツのクジラたち>
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【写真】志尊淳から絶賛された杉咲花
◆杉咲花主演「52ヘルツのクジラ」
原作は2021年の本屋大賞を受賞した、町田そのこ氏による同名小説。「52ヘルツのクジラ」とは、仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲)が、虐待され「ムシ」と呼ばれる少年と出会い、今はもう会えない安吾(志尊)との日々を思い出すというストーリー。
◆志尊淳、杉咲花の作品と向き合う姿に心配
寄り添い続けることに疲れてしまったときに自身ならどうするか尋ねられると、杉咲は「コップの中にわずかにしか水が溜まっていないものを注いでしまったら、自分の心がカラカラになっちゃうと思うんですね。そういうときはちょっと休んで、自分の心を守ってあげてもいいんじゃないかなと思います」と答え、「そういう風に寄り添いたいと思っていることは、きっと相手に届くはずなんじゃないかなと感じました」とコメント。
志尊は「僕はまだまだ人間的に余裕がないので、すべての人に寄り添い遂げるかといったら、正直難しいところがあるんですけど、その代わり、この人に寄り添い続けるんだと思ったら、見返りを求めずにその人に寄り添おうって思えるタイプです」といい、「でも、そんな僕がもし、寄り添うのに疲れたってなったとしても、僕は期待はしないと常に意識するようにしていて、寄り添うって一緒にいるってことだけじゃないと思うんですよ。ある程度、距離を取ることも、その人を思っての寄り添いだと思うので、すべてがすべて自分がやってあげなきゃということじゃなくて、誰かを思っている気持ちが寄り添うことだと思うので、自分がつらくなったら1回距離を置いて、自分を大切にしてほしいなという思いがありますね」としみじみと語った。
最後に、杉咲の素晴らしい点を聞かれた志尊は「2時間くらいかかるけど大丈夫ですか?」とコメントして会場の笑いを誘いつつ、「ただの僕の意見だと思って聞いてください。杉咲さんが出る作品を見て“なんて素晴らしいんだ”と、みなさんと同様に思っているんですが、それが天才だからとか、生まれ持ったものだと思われるのがすごく嫌なんですよ。それほど杉咲花という人間は、こんなにも作品に自分の気持ちだっり、時間だったり、いろんなものを捧げて、寄り添い遂げる人がいるんだと1番そばで感じていたし、彼女は自分で思い描いて余裕を持ってなんてやっていなくて、1シーン1シーン、このままなくなっちゃうんじゃないかっていう追い詰め方をしているように見えるくらいすり減らして、1つ1つと向き合ってるんです。そしてカメラが回っていないときの佇まいすべて(に向き合ってる)」と熱く語り、「僕が心配なのは、このまますり減って壊れないでほしいというのが1番怖いけど、花ちゃんはそれが仕事に向かうスタンスだから、うまく共存できて、自分をしっかり保てることができるんであれば、僕は(杉咲は)日本の宝だと思っているので、これからもっともっとたくさんの作品を届けてほしいなと。その思いでいっぱいですね」と言葉に力を込めた。
これに杉咲は「これ以上にないほどのお言葉をいただいてしまって、身に余るお言葉で恐縮です。嬉しいです」と照れ笑いを浮かべ、「志尊くんは自分にも想像しきれないくらいのとてつもない深い愛情を持って、毎日現場に立っていてくださったので、ご一緒できたことが自分にとってはかけがえのない時間でしたし、いち俳優としても心の底から尊敬しています」と志尊への思いを打ち明けた。(modelpress編集部)
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