日本から2作品オスカー受賞の快挙 山崎貴監督「ハリウッドの外にもチャンスがあるという証明」<第96回アカデミー賞授賞式>
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【写真】「米アカデミー賞」レッドカーペットに登場した日本人
◆日本から2作品がオスカー受賞
「君たちはどう生きるか」は長編アニメ映画賞を受賞。宮崎監督の作品が同部門でノミネートされたのは4度目で、2003年の「千と千尋の神隠し」以来21年ぶり2度目のオスカーを獲得した。
同作は2013年公開の「風立ちぬ」以来約10年ぶりとなった宮崎監督による長編作品。タイトルは吉野源三郎著の同名児童文学から取られているが、映画の内容はオリジナルの物語が展開される。戦時中の日本、米軍機の空襲によって母親を亡くした少年眞人が、父親の再婚相手の女性が行方不明となって捜すうちに奇妙なアオサギに導かれて不思議な世界へ入り込むというストーリーが描かれた。
「ゴジラ-1.0」は、日本映画史上初めて視覚効果賞を受賞。これまで「スター・ウォーズ」や「アバター」などSF大作が受賞してきた同賞で、日本映画のノミネート自体が初の快挙だった。
同作はゴジラ生誕70周年となる2024年に先駆けて製作された、実写版「ゴジラ」の30作品目となる最新作。太平洋戦争で焦土と化した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、突然現れた謎の巨大怪獣が復興途中の街を容赦なく破壊していくというストーリーが描かれた。
壇上に上がった山崎監督は「ハリウッドからとても離れたところからこのステージに立つとは思いませんでした。強敵を戦わなければいけないという気持ちでした。ハリウッドの外で戦っているみなさん、ハリウッドが私たちの作品を見てくれている。この賞はすべての人にチャンスがあるという証明だと思う」と英語で喜びを伝えた。
◆「PERFECT DAYS」は受賞逃す
役所広司主演、独ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」は国際長編映画賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃した。
「PERFECT DAYS」は清掃員として働きながら静かな日々を送っていた男が、再会をきっかけに過去に目を向けていく様子をドキュメンタリータッチで描く人間ドラマ。「第76回カンヌ国際映画祭」で役所が最優秀男優賞を受賞するなど、世界的に注目されていた。
授賞式の様子はWOWOWで生放送・ライブ配信された。(modelpress編集部)
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