「虎に翼」韓国人留学生役話題のハ・ヨンス、日本語レッスンは出演オファー後に開始 韓国から拠点移した理由とは「不安もありました」【インタビュー】
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【写真】ハ・ヨンス、圧倒的小顔際立つ美スタイル
◆伊藤沙莉ヒロイン朝ドラ「虎に翼」
第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。主人公の猪爪寅子(いのつめ・ともこ)、通称・トラコを伊藤が演じる。
ヨンスは、寅子が通う日本初の女性専門の法律学校に朝鮮半島から渡ってきた留学生の崔香淑を好演。流暢な日本語に注目が集まっている。
◆「虎に翼」出演の美人韓国女優ハ・ヨンス
2013年、ネットショッピングのモデルを務めていた際の写真が注目を浴び、芸能界デビュー。同年、映画「恋愛の温度」で女優としてデビューを果たした直後、ドラマ「モンスター~私だけのラブスター」(tvN)で新人にしてヒロインに抜擢され、その活躍ぶりから「2013 第7回20代女性部門」新人賞を受賞。その後も、日本の人気ドラマ「リッチマン、プアウーマン」(2012年/フジテレビ系)の韓国版リメイク「リッチマン」にて、石原さとみが演じたヒロインを務めるなど、多数の作品に出演している。
2022年11月には日本での女優活動を行うことも明らかにし、女優業をはじめモデルとしても活動中。今回、連続テレビ小説「虎に翼」への初出演が決定した。
◆ハ・ヨンス「虎に翼」出演の心境
― 「虎に翼」への出演が決まった際の心境をお聞かせください。
ヨンス:最初は、韓国語以外での演技経験がなかったので、「本当に?私で大丈夫なの?!」と思いました。出演のお話をいただいたタイミングが、日本に活動拠点を移したばかりだったので、「本当に日本でやっていけるだろうか?」と1番不安を感じていた時期でした。そんな中で今回のお話をいただき、不安もありましたがとても嬉しかったのを覚えています。いただいた機会に感謝して、私にできる最善を尽くそうと思いました。
◆ハ・ヨンス「虎に翼」崔香淑を演じて
― 今回、崔香淑役を演じてみて難しかった点や工夫した点を教えてください。
ヨンス:香淑は言葉数が少なく、控えめな性格ですが、実はよく笑い、食いしん坊で、セリフ以上に存在感のある役柄です。セリフのあるシーンはもちろんですが、セリフがないシーンの演技にも心を込めました。また香淑は、主人公・寅子の学生時代の友人として寅子の人生に寄り添っていく役柄でもあります。寅子と共に香淑も歳をとっていきますし、年齢に合わせた演技をしなければなりません。少しずつ減量して体型を変えたり、年齢ごとに表情や動きを調整したり、演技に変化を与えることが難しくも工夫しがいのある点でした。
― 役とご自身の共通点があれば教えてください。
ヨンス:1番は、日本に渡り新しい道を歩んでいる点です。自分の道を自ら切り開いていくところは、似ている部分であり、香淑の姿勢を見習いたい部分でもあります。他には、場の雰囲気を汲み取るところや、相手の気持ちに寄り添うところ、そして食いしん坊なところも似ているかなと思っています。
◆ハ・ヨンス「虎に翼」撮影現場のエピソード
― 撮影現場で印象に残っていること、共演者の方々とのエピソードがあれば教えてください。
ヨンス:韓国ももちろんすごいのですが、NHKのセットの精緻さには本当にびっくりして印象に残っています。香淑の部屋のセットには、私自身も懐かしさを感じるような韓国の小物が置いてあったり、セット細部のこだわりに感動しました。
また、共演者の方々とのエピソードもたくさんあり、どれも私の大切な思い出になっています。例えば、ドラマの撮影時期に誕生日を迎えたのですが、シオリ(土居志央梨)さんやカミ(平岩紙)さん、ナギ(羽瀬川なぎ)さんから、サプライズで誕生日プレゼントをいただきとても嬉しかったです。他にも、喉の調子が良くなかった時に、ユキ(桜井ユキ)さんがお茶や薬を用意してくださって、ついユキさんの前で泣いてしまいました。また、引越しを検討していた際に、どの地域がいいか小林薫さんに尋ねてみたところ、良い日本語を教えてくださいました。「住めば都」です。日本での初めてのドラマ撮影で不安もありましたが、皆さんの優しさで緊張がほぐれました。
― 韓国のドラマ撮影現場との違いや、驚いたことがあれば教えてください。
ヨンス:専門用語の違いはやはり印象的でした。例えば、俳優の立ち位置を表す言葉を日本では「バミリ」といいますが、「バミリ」という言葉を最初に聞いたとき、一生懸命調べてみてもまったく韓国語に翻訳できず…。ちなみに韓国語で「バミリ」は「t-bar」と言いますが、これも日本語に翻訳しようとしても出てこないかもしれないですね(笑)。撮影現場の雰囲気や進め方も違っていて、どちらが良い悪いはないと思いますが、専門用語は早く覚えたいなと思いました。
◆ハ・ヨンス、日本語習得方法
― 日本語が堪能な役どころですが、日本語はどのように習得しましたか?また、いつ頃から学ばれているか教えてください。
ヨンス:「虎に翼」の撮影前、約2年間は学校などには通わず、独学で日本語を勉強しました。日本での演技の仕事が夢だったので、初心者向けの本と日本の映画やアニメなどを通して、ひらがなやカタカナ、基本的な文法は一人で勉強していました。「虎に翼」の出演のお話をいただき台本を受け取った後は、何度か日本語の個人レッスンを受けました。また、撮影が始まってからは、安藤(大佑)監督やNHKのスタッフさんたちが根気よく日本語の意味や発音を教えてくださって、感謝しかありません。私が演じる香淑は設定上、7年ほど日本語を習っている人物なので、その7年という歳月の差を埋めることができるように最大限努力しています。
― 今回の役を演じるにあたり、ビジュアルのこだわりなどがあれば教えてください。
ヨンス:香淑は控えめで温かい雰囲気を持っています。しかし胸に秘めた思いは熱く強い人間です。セリフのない演技の中でも香淑の心境の変化を見せるために、ビジュアルはメイクさんや監督さんのご意見も伺うようにしています。
― いつ頃から女優の道を目指したのでしょうか?女優デビューのきっかけ、また日本で活動を始めたきっかけを教えてください。
ヨンス:子どもの頃の夢は、「絵を描くことを仕事にする」でした。漫画家になりたくて、高校はアニメーション学科に進学しました。絵を描く生活の中で、お金を稼ぐためにモデルの仕事をしていたのですが、21歳のときに韓国の事務所にスカウトされ、俳優業に足を踏み入れました。絵を描く生活から離れることを当時とても悩みましたが、演技の活動を始め、こうして今素敵な役をいただくことができたので、あのときの選択は間違っていなかったなと思っています。
韓国では様々な演技の機会をいただきましたが、俳優として演技を突き詰めていくにつれて、日本の作品にも興味が湧きました。日本独特の雰囲気や演出が大好きだったので、一度は日本で撮影してみたいと考えていました。ただ、当時の私はまだ韓国でのキャリアも浅く、日本語も話せなかったため、すぐに日本でチャレンジすることは難しかったです。韓国でのキャリアが10年を迎えた節目のタイミングで、思いきって日本に活動の場を移しました。
◆ハ・ヨンス、尊敬する人物
― 日本の俳優の方で尊敬している方・演技に刺激を受けた方を教えてください。また、これまでの作品を通じて仲を深めた方がいらっしゃいましたら教えてください。
ヨンス:女性では、蒼井優さんの演技が好きです。特に「オーバー・フェンス」は何度も繰り返して見るほど好きな作品です。演技を心から愛している蒼井優さんの姿が、とても輝いているなと感じます。私も蒼井優さんみたいな俳優になれるよう、頑張りたいと思っています。男性では、松山ケンイチさんの演技が好きです。中学生の頃からファンでした。私が好きな漫画のほとんどの実写化作品に出演されていて、漫画のキャラクターそのものとして溶け込んでいる姿が印象的です。また、松山さんの持つエネルギーと強さ、表現力に感嘆を受けています。「虎に翼」で共演することができ、顔合わせで初めてお会いした際、勇気を出して話しかけました。ご一緒できて本当に光栄です。
また、「虎に翼」の撮影を通じて仲良くしていただいているのは、見津賢さんです。演技の相談をしたり、フィルム写真が共通の趣味なので、時々お互いを撮影しています。
― 女優・モデルと幅広く活躍していますが、今後の夢や目標を教えてください。
ヨンス:日本でも韓国でも1年に1作品は必ず出演しているような、コンスタントに活躍できる俳優になりたいです。日本でしっかり結果を出したいと思っています。日本の作品は世界でも評価されているので、日本の作品を通じてグローバルに活躍したいです。使える言語が多いと役柄も広がると思うので、いつかは英語も勉強したいなと思います。そして、思わずハンカチが必要になるような演技をする、どこか懐かしくて温かい、みなさんの記憶に残る俳優になりたいと思っています。
(modelpress編集部)
◆ハ・ヨンス プロフィール
生年月日:1990年10月10日
出身地:韓国 釜山
身長:160
血液型:B型
趣味:油絵、歌、フィルム写真
公式Instagram:@hayeonsoo_
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