中島健人、“アイドル”として考えるSNSとの向き合い方「考えすぎちゃう癖がある」メンタルに変化もたらした“転機”【「しょせん他人事ですから」インタビュー】
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【写真】中島健人、ベッドでキス
◆中島健人主演「しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜」
原作は累計210万部(電子+紙)を超えるヒット漫画「しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜」(原作:左藤真通/作画:富士屋カツヒト/監修:清水陽平/白泉社「黒蜜」連載)。中島演じる弁護士・保田理が、訪れる相談者をと突き放しながらも独特な信念のもと、ネット炎上や誹謗中傷などSNSトラブルの数々をスカッと爽快に、ときにダークにぶった切っていく新時代の<超リアル>リーガルドラマ。
◆中島健人、今リーガルドラマに出る意味・アイドルの経験通じて「メッセージを込めることができるんじゃないか」
― ソロとしての始動後初のドラマですが、心境はいかがですか?
中島:1発目にふさわしい題材のドラマだと思っています。僕自身、この1年でアイドルとしていろいろな言葉を全身で受け止めてきたうえで、今回の作品に出られることがすごく意味深いです。自分からのメッセージを込めることができるんじゃないかと思います。
アイドル中島健人、GEMN中島健人、俳優中島健人…といる中でアイドルという立ち位置は言葉の柔らかい部分も、尖った部分も…賛否を受け止めながら歩まないといけないと思っています。前のグループに12年間いて、この業界に16年間いる中で、賛否が起こらなかったときはほぼないんです。個人的にこの1年はそうした“賛否”を深く濃く経験したタイミングでした。このドラマでは、軽はずみに発信してしまった言葉はその人たちに対して意外にも悲しい終わり方を与えるという結末がたくさん描かれているので、ぜひ読者の方も視聴者の方もSNSと優しい関わり方をしていっていただけたらというふうに心から思います。
◆中島健人、弁護士役は「俳優としても転機」
― 保田のどのようなところに魅力を感じていますか?
中島:僕自身は物事に対してかなり考えすぎちゃう癖があるんですが、保田弁護士はどんなことに対しても「他人事じゃない?」「考えすぎずフラットに人生を生きていく方が楽しいでしょう?」と“自分は自分”という考えで、手のひらの中の社会に惑わされずに自分は自分の人生を生きることが大事だということを教えてくれたんです。僕にとってはこのタイミングで弁護士という役にたどり着けたことが俳優としても転機だと思いましたし、ドライでポップな性格を持つことはこの芸能界という場所を生き抜く上で必要なメンタルなのかもしれないですよね。
― そうしたドライな保田をどうポップに見せようとアプローチしましたか?
中島:口調をすごく優しくすることです。柔らかい口調できついことを言っています(笑)。弁護士としてはすごく不思議な存在に思えるかもしれませんが、個人的にはすごくお気に入りの役です。ただ、本当にセリフの量が半端ないです!
―セリフの覚え方や、セリフにまつわるエピソードなどありますか?
中島:毎回かなり膨大なセリフ量で、帰ったらぐったりして台本を読めないので(笑)、当日の朝に覚えることが多いです。ただ、この前は18ページぐらいのシーンがあったので、前日の夜に…恥ずかしがらずに言いますが、7時間ぐらいかけて覚えました!そういったことから自分のSNSに関する知識も深まって、友達との会話でも「それ開示請求の対象だね!」とすぐに言えるぐらいにはなりましたし、身近なところで必要な知識を勉強させていただいているので今の僕はSNSに強いです。すぐに開示請求しちゃいます(笑)。
◆中島健人、法廷闘争シーンは「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」から着想
― 撮影していて印象的だったシーンを教えてください。
中島:法廷闘争のシーンです。最近の実際の裁判はリモートで行われるぐらいで、ドラマで描かれるような派手なものではないのですが、法廷闘争の妄想シーンがあるんです。ビームを出すようなシーンもあるので、ドラゴンボールの悟空を意識しています!
あとは、僕が好きな「遊☆戯☆王」(同局系)のブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンの必殺技「滅びの爆裂疾風弾(ほろびのバーストストリーム)」というものがあるんですが、それと同じように僕の手からバーストするようなシーンもあるんです!僕にとってテレ東さんで1本目のドラマで「遊☆戯☆王」も感じることができるというのが楽しくて声枯れちゃって…(笑)。
◆中島健人、SNSとの向き合い方に考え「限界が来たら消して」
― SNSトラブルについても描かれる同作ですが、中島さんもSNSを活用していくうえで心を穏やかに保つために意識していることはありますか?
中島:穏やかに保つことは無理です。自分の中にも棘がありますし、バラにだって棘はありますよね(笑)?やっぱり対策としてはそういうものを目に入れないことが一番だと思います。
僕はいろいろな情報を見すぎてしまうことを“スクロール病”と勝手に言っているんです。いろいろな嘘もすべて指でスクロールしてしまっているので「焦げちゃうよ?その指先」と。僕もインスタが好きなので、リールだけは見ることを止められないんですけどね(笑)。少しでも変なものが見えそうになったらすぐにやめます。SNSは不健康になるために見るものじゃないと思っているので、そういった言葉がダメな人は見ない方がいいと思います。僕はそういう取捨選択をできるようになったので、自分にとって余計なものは見ていないです。拳に拳で返すような社会ではないので、僕はグローブすら付けていません。
― SNSの中毒になってしまっている方へ伝えたいことは?
中島:限界が来たらSNSは消してください。そういったものほど見たくなる気持ちはわかります。でも、限界点が来たらそっとSNSは閉じた方がいいと思いますし、中毒性があるんだったら消した方がいいかもしれない。時間が経ったらまた戻ってくればいいですからね。僕はこのドラマでそういうことも改めて学んだと考えています。自分の感情を迷惑のない範囲で叫ぶのはいいと思うので、「自分は自分、他人は他人」という理念みたいなものをちゃんと持っていてほしいです。
◆中島健人、新始動で「毎日すごく楽しい」
―中島さんご自身のモットーや座右の銘、大事にされている考え方があればお聞かせください。
中島:「思い立ったが吉日」です。後悔の1ヶ月、1年を過ごすよりも、今やって失敗して成功に繋げた方がいいと思いますし、人生一度しかないので後悔のない日常を日々過ごしていきたいと思っています。だから今毎日すごく楽しいです。ポジティブなストレスしかないですが、そうしたことも自分の力になって一回一回チャレンジすることが今の自分にとってすごく清々しい気持ちを与えてくれますし、日々充実しています。
―ファンの方に伝えたい思いやメッセージはありますか?
中島:みなさんのポジティブな言葉はすごく栄養になっているので、その恩返しができたらいいなと思います。この4月から新しい環境に身を置いて、正直…驚いている方もいらっしゃると思いますが、常に新しいことにチャレンジしたいですし、その先に切り拓かれる境地みたいなものへ一緒にU:nity(ファンネーム)のみなさんと飛び込んでいきたいです。
―最後に今作の見どころを教えてください。
中島:毎話メモリアルメンツが勢ぞろいなんですよ。もちろん加賀見灯役の(白石)聖ちゃんも7年ぶりですし、新たに聞いた次のエピソードのゲストも15年前に共演している方でした。野村周平くん(リオ役)や平祐奈ちゃん(リホ役)も久々ですし、志田未来ちゃん(桐原こずえ役)とは16年前の堀越高校の説明見学会で会っているんです!それだけの縁ですが、そうした方がゲストだということが本当に嬉しくて、メモリアルな夏を感じています。僕の青春を想起させてくれていますし、また新たな青春がこの年齢から始まると感じさせてくれるようなキャスティングなので、そこもちょっとした見所として僕の思い出のアルバムをめくっているような感覚になっていただけたらうれしいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆中島健人プロフィール
1994年3月13日生まれ、東京都出身。2011年にSexy Zoneとしてデビュー。代表作にドラマ「生まれる。」(TBS系/2011)「BAD BOYS J」(日本テレビ系/2013)「黒服物語」(テレビ朝日系/2014)「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系/2020)「彼女はキレイだった」(2021/カンテレ・フジテレビ系)、映画「銀の匙 Silver Spoon」(2014)「黒崎くんの言いなりになんてならない」(2016)「心が叫びたがってるんだ。」(2017)「桜のような僕の恋人」「ラーゲリより愛を込めて」(2022)「おまえの罪を自白しろ」(2023)「知らないカノジョ」(2025年2月公開予定)など。
◆「しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜」第3話あらすじ
保田(中島健人)が弁護を請け負うことになった兄妹アーティスト・ヌーヌーの炎上騒動。兄・リオ(野村周平)は誹謗中傷と戦うことにする。情報開示請求という反撃に、軽い気持ちで中傷していた人々の間に動揺が広がる。広告代理店勤務の中山(小手伸也)もそのひとり。職場では部長という立場だが、人知れずヌーヌーへの中傷を書き込み続けていた。ある日、会社に意見照会が届いたのを機に深刻な状況へと陥っていく。
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