斎藤工、浴衣リメイク衣装でイベント登場 野外上映の魅力語る
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◆斎藤工、野外上映に感動
この日、2020年に公開され、第30回日本映画批評家大賞・ドキュメンタリー賞を受賞したドキュメンタリー映画「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」をPARK CINEMA FESTIVAL in お台場海浜公園として特別上映。上映前のトークショーには、劇場体験の少ない子供たちや劇場のない地域の方々に「同じ空間で感動を共有する」劇場体験を届けることを目的に、2014年より始動した移動映画館「cinema bird(シネマバード)」の発案者で、俳優そして映画監督としても活躍する斎藤と、本作の企画・プロデュースを担当した濱潤氏、監督を務めた田部井一真氏が登壇し、作品への想いを語った。
浴衣をリメイクしたという夏らしい涼しげな衣装で登場した斎藤は、お台場海浜公園で初めての実施となる野外上映について「普段『cinema bird』というイベントを被災地や映画館のない地域で実施していて、1日限りのお祭りを全国へ届けています。野外映画はこの日だけの気候や天気によって、世界でこの瞬間だけの景色になる。また食べごろがやってくる、賞味期限がないものだなと、実施するたびに学んでいます。今日も素晴らしい映画を体感できることがとても嬉しい。もし嫌じゃなかったら裸足になって、砂を踏みしめ、風を感じて、陽の行方を追いながら、今日だけの景色を楽しんでもらいたいです」と野外で実施することの魅力を伝えた。
◆斎藤工「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」の魅力語る
プロデューサーの濱氏は、「当時、フジテレビの情報番組『Mr.サンデー』のディレクターだった田部井氏が、ムヒカ氏に心酔して作った映画。客観的に伝えるのではなく、1人の熱量を持った男の一人称のドキュメンタリーになっています」と伝えると、監督を務めた田部井氏は「様々な著名な監督がいろんなアプローチでムヒカ氏について描いてきた。その中で唯一、“ムヒカ”と“日本”というテーマは他になかったので、1つ1つのエピソードを掘り起こして作りました。そしてある日、熱量を高く作った故に、テレビという枠だけでムヒカ氏の言葉を消費させたくないと思い、映画という形に縋るしかないなと。なんとか映画にしたいという思いで作ったので、公開から4年という月日が経っているにも関わらず、このような形で皆様に届けることができて大変嬉しい」と、想いを伝えた。
同作品について斎藤は、まずムヒカ氏について、発言と行動がこんなにも伴ってる政治家はいないのではないか、と称えたのち「来日し、これからの日本を担う若者に向けた言葉がとても印象的。僕ら(日本人)が古来から持っている考え方をきちんと理解してくれて、分かりやすく伝えてくれているので、これは僕らが受け止めるべき、愛のフィルターがかかった作品だなと感じています」とコメント。濱氏も「この映画を見てほしいというよりも、映画を通して、ムヒカ氏が発する言葉を覚えてほしい。特に後半に、日本の若者に向けたスピーチがあり、当時テレビでも放送したんですが、これは1回で終わらせたくない、形に残したいと強く思い、そこから5年かけてこの映画を作りました。それぞれ印象に残る言葉は違うと思いますが、是非持ち帰ってほしいです」と改めて作品の魅力を語った。
田部井氏は「ムヒカ氏が来日した際に、どこに行きたいですかと聞いたら、真っ先に広島と沖縄に行きたいとおっしゃって。広島に行った時は、足が不自由だったにも関わらず、車は一切使わず、全て自分の足で各地を歩かれた。偶然にも今日は終戦の日なんですよね。そういう想いを直接込めたわけではないけれど、日本人が辿ってきた道と、これから行く道というものも感じられる内容になってるのかなと。そして、今日という日に見ることに、意味があるのかなと感じたので、是非最後まで見ていただければと思います」と感慨深い表情で伝えた。
最後に斎藤は「ムヒカ氏の『人間は同じ石につまずく唯一の動物だ』という言葉、本当にそれが全てだなと。人間というものは何なのか、ムヒカ氏に日本の文化を通して教えてもらった気がします。かといって、授業的な時間にしたいわけじゃない。4年後にこのような形で上映されることが、この映画が“賞味期限がない映画”という証拠。今日の風、砂、天気、夕暮れの時間をみんなで共有して、地球の裏側のおじいちゃんがくれた“タネ”を持って帰ってもらえれば幸せです」と締めくくった。(modelpress編集部)
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