SixTONES京本大我、幾度のキスシーンに熱いハグ…3時間熱演・圧巻歌唱力で帝劇圧倒【モーツァルト!】
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【写真】京本大我と濃厚キス交わした美女
◆京本大我、帝劇初主演で熱演
奇跡の子と呼ばれた頃のままの“才能の化身”・アマデと、自由を愛する青年・ヴォルフガング(京本)の2人の共存によって、“人間モーツァルト”の生涯を描いていく本作は、幼少期のヴォルフガングが天才ともてはやされ、人前でピアノを演奏するシーンからスタート。“奇跡の子”と呼ばれる彼の物語が幕を開けた。
大人になり、父・レオポルト・モーツァルト(市村正親)と対立しながらも音楽を心から愛するヴォルフガング。京本は、本作の代表曲「僕こそ音楽(ミュージック)」をはじめとする名曲たちを、その時々の場面に合わせ見事な表現力で歌い上げる。圧倒的な声量と美しい歌声が会場内に響き渡った。
さらに、本作ではラブシーンも。知人のウェーバー一家の娘で、後の妻となるコンスタンツェ(真彩希帆)とは急速に愛を深めていき、幾度と渡るキスや熱いハグシーンが繰り広げられた。普段のヴォルフガングのキャラクターとは異なる表情でロマンティックなシーンに仕上げた。
開幕前に「なるべく守りに入らずに、“攻める”気持ちで行きたいです。ヴォルフガングだけではなく、京本大我自身の心もあえて尖っていたい。腰が引けたくないし、心持ちだけは常に強く前を向いていたいです。勿論謙虚さは持ちつつも、舞台に挑む上での“尖り”が、ヴォルフガングの役柄にも良い影響を与えられたら良いなと思います」とコメントしていた京本。その言葉通り、コロコロと変わる多彩な表情と大きな身振りで“これでもか”というほど魂をぶつけた熱演で圧倒。音楽家としての成功裏にある“才能=自分の影”との戦いや家族との関係性など、ヴォルフガングの苦悩が描かれていく中で、彼が持つ天真爛漫でチャーミングな素顔と、人を惹きつける不思議な魅力を体現した。一方で、少しやんちゃなヴォルフガングからは京本独自の色もうかがえ、難役に挑む中でも自分らしさを忘れない彼の“尖り”を見せつけられた。約3時間に渡る公演を京本が掌握していた。
そして、市村らをはじめとする豪華なキャスト陣が織り成す鮮やかな演技と、華やかなセットや衣装は圧巻で見ているだけで心が弾む。生演奏も加わったステージを前にすれば、一瞬で「モーツァルト!」の世界に没入できるだろう。
◆古川雄大&京本大我「モーツァルト!」
「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた本作。ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによるミュージカルが、2021年以来、約3年ぶりに上演。本作は2025年に閉館を発表している帝国劇場のクロージングラインナップ作品でもある。
タイトルロールのヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、古川&京本。京本は、満を持しての帝劇初主演を飾る。(modelpress編集部)
◆ストーリー
ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルト(市村正親)とその娘ナンネール(大塚千弘)は、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才能が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、“奇跡の子”と呼ばれていた。
歳月は流れて、ヴォルフガング(古川雄大/京本大我 )は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの“才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教(山口祐一郎)に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。
ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少から彼の音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人(涼風真世/香寿たつき)の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェ(真彩希帆)との愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決し、2人の関係はついに決裂する。
大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。2人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。
そして、オペラ『魔笛』を成功させ音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ『レクイエム』の作曲を依頼するのだが…。
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