「虎に翼」のどか役・尾碕真花「もう辞めます」と事務所に連絡した過去 芸能界に居続けた裏にマネージャーからの“ある提案”【インタビュー後編】
芸能
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【写真】「虎に翼」で話題・尾碕真花、驚愕の抜群スタイル
◆尾碕真花、11歳で芸能界入り
― 「虎に翼」をきっかけに新たに尾碕さんを知る方もいらっしゃると思います。改めて芸能デビューのきっかけから教えてください。
尾碕:11歳の頃に「国民的美少女コンテスト」というオーディションに受かったのがきっかけです。
― 11歳からずっと芸能界の道しか考えていなかったのでしょうか?
尾碕:いえ、全然そんなことないです。オーディションを受けた小学6年生のときは、将来の夢を書く欄に「モデル・パン屋・歯医者」みたいに欲張っていっぱい書いていました(笑)。芸能界も小学生の妄想の一部みたいな感覚だったので、11歳のときから「よし!この道で行こう!」みたいなことはなくて、オーディションも受かるとは思わず思い出づくりぐらいの気持ちでした。田舎で育ったので「芸能界ってどんな感じなんだろうね」みたいなふわっとした感じでした(笑)。
◆「もう辞めます」と連絡――マネージャーからのある提案
― では「この道で行こう」と決めたタイミングは?
尾碕:高校受験のときです。中学3年生の時に「もう辞めよう」と思ったんです。お芝居もあんまり好きになれなかったし、人前に出るのもそんなに好きじゃないかもと思って、マネージャーさんに「もう辞めます」と電話をしました。「じゃあこれからどうするの?」と聞かれて、私は本当に勉強が苦手だったので「1番勉強しなくていい学校に入ります、勉強嫌いなので」と答えたんです(笑)。そうしたら「東京に来ない?」と言ってくださって。「東京で高校生活が始められて、しかも1人暮らしなんてすっごいワクワクするじゃん」と思って、「辞める」と言っていたのですが、一旦頑張ろうという気持ちになったんです(笑)。
でもそこで芸能界で生きていくと気持ちが切り替わったわけではなくて、ちょっとだけ前向きになったくらいでした。高校生になって「お芝居やこのお仕事を好きにならないと、本当に道がないぞ」と半ば無理矢理お芝居を頑張っていくうちに、年を重ねたこともあって、少しずつお芝居でなぜ注意を受けているのか、指摘されているのかが理解できるようになってきました。徐々に楽しくなってきて、そのタイミングで小劇場で初めてヒロインをさせていただきました。初めてお芝居でプロとして人前に立つ経験をして、そこからお仕事への自覚みたいなものが芽生えてきて、やっとこのお仕事にちゃんと向き合えたのかなと思っています。
◆「リュウソウジャー」がターニングポイントに
― 芸能の道を進むと決めてから、ターニングポイントとなった作品はありますか?
尾碕:やっぱり「騎士竜戦隊リュウソウジャー」だと思います。それも本当にタイミングが良くて。元々グループ(X21)でアイドル活動をしていたので、個々での活動は小劇場に出ることのみでした。知名度も低くて不安定な状況の中、グループが解散するってなって。「今後どうなるんだろう…」と思っていた時、オーディションに受かり、ヒロインを演じることができました。
― すごいですね…!
尾碕:「リュウソウジャー」はやっぱり支えになった一つの作品ですし、皆さんに注目してもらえる1番のきっかけになったと思うので、ターニングポイントだなと感じています。
◆尾碕真花の悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレス読者には今、壁にぶつかっている方もたくさんいます。そんな方々に向けて、尾碕さんの“悲しみを乗り越えた方法”を教えてください。
尾碕:私は基本的に落ち込むことが少ないんです。というのも、人に話したり、今やっていることが本当にやりたいことなのかを整理したりするようにしているんです。ちゃんと頭の中で整理して誰かに話すことで割と前を向けるというか。あとは好きなことをする!私はお酒を飲むのが好きなので、美味しいご飯屋さんでお酒を飲んだりして気持ちを切り替えています。
無理してやり続けることって、本当に何一ついいことないんじゃないかなと思うんです。自分がやりたいことなのであれば無理してでも頑張った方がいいことはあるんですけど、やりたくないことを無理して頑張るって本当に人生がもったいないと私は思っているので、それがやりたいことかどうかをまず考えてみてほしいなと思います。それでやりたくないならやめちゃえばいいし、自分が1番好きなことを見つけてそれをやれたらどんどん楽しくなる。だんだん平気になって、悲しいことも忘れていけるのかなと思っています。
◆尾碕真花の夢を叶える秘訣
― モデルプレス恒例の“夢を叶える秘訣”もお伺いしたいです。2020年には「自分のやりたいことをちゃんと目標にしつつ、そんなに頑張りすぎずストレスのない程度に、自分を1番大切にして、ゆる~く夢を追いかける」と話してくださったのですが、今日お話を聞いていると当時から変わっていない部分も感じました。この4年で、新たに大事だなと思ったことはありますか?
尾碕:そうですね。本当に4年前に言ったことからベースは全然変わらなくて、「自分を大切にする」「無理をしない」というのは今もです。あとは軸をしっかり立てる、筋を通すというのを今はすごく大切にしています。人との接し方とか、誠実に向き合って縁を大切にしていけばいい方向に向いていくんじゃないかなと思っていて。
やっぱり好きなことをするのって、すごくわがままに見られることもあるんですよね。なのでそこで負けないように、筋をきっちり立てて、「いや、でも私はこれぐらいちゃんと頑張っているので、ここは好きにさせてもらいます」と言えるようにしておけばいいのかなと。軸をしっかり持って嘘なく人と向き合っていければ、その先に自分のやりたいことがあって、夢が叶っていくんじゃないかなと思います。
― 貴重なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆尾碕真花(おさき・いちか)プロフィール
2000年12月2日生まれ、高知県出身。2012年「第13回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞を受賞。2019年、スーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系)のリュウソウピンク/アスナ役に抜擢。シリーズ初の2000年代生まれのヒロインとなった。主な出演作にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)、ドラマ「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」(テレビ朝日系/2022)、「早朝始発の殺風景」(WOWOW/2022)、「この素晴らしき世界」(フジテレビ系/2023)ほか。昨年、初主演映画「IF I STAY OUT OF LIFE…?」が公開。8月29日より世界独占配信のNetflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」にも出演している。
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