福本莉子「踊る」シリーズ最悪の犯人の娘役は過去作で研究 柳葉敏郎が絶賛「だって怖かったもん」
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モデルプレス/ent/movie
【写真】人気俳優「踊る大捜査線」本物の青島コート着用
◆柳葉敏郎主演「室井慎次 敗れざる者」
1997年の連続ドラマ開始以来、それまでの刑事ドラマとは一線を画し、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こした「踊る大捜査線」シリーズ。これまでに公開した映画シリーズ6本の累計興行収入は、487億円、累計動員数3598万人を超え、日本邦画界に伝説を残している。
柳葉演じる室井慎次を主人公に据えた本作は、“青島と室井の約束”から27年の時を経て、プロデュース・亀山千広氏、脚本・君塚良一氏、監督・本広克行氏が再集結。青島との約束を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて秋田に帰った室井の“今”を描く。
◆柳葉敏郎、室井慎次役オファーは「断ろうと思いました」
主演の柳葉が「室井慎次です」と挨拶すると、会場は拍手に包まれ、「踊る」シリーズの人気の高さをうかがわせた。12年ぶり「踊る」シリーズ再始動となるとなる本作だが、柳葉は「(オファーを)断ろうと思いました。もう室井が嫌だったからです」と明かし、驚かせた。断るつもりだった映画を引き受けたのは「監督とプロデューサーと何度かお話しているあいだに脚本の君塚さんと含め、みなさん室井に対する熱い思いが感じられて、覚悟を決めてやらしていただきました」といい、「いまは感謝という気持ちでいっぱいです」と話した。
ロケ地となったのは柳葉の地元でもある秋田。「まぁ家から目と口の先でロケをやって、お世話になった母校で撮影してうれしい反面、現場に足を向けるのが恥ずかしかった。でも、お世話になった地元の方に少しでも恩返しできていればいいなって思いながら4ヶ月過ごした」と振り返った。
◆福本莉子「踊る」シリーズ最悪の犯人の娘役を怪演
福本が演じた日向杏は、シリーズ最悪の犯人と言われた猟奇殺人犯・日向真奈美(演・小泉今日子)の娘という衝撃的な役柄。福本は「素直に驚きました。あの日向真奈美に娘がいたんだって、まずそこが驚きで。娘ってなるとどういう役なのかって思った」と当時の心境を吐露。「演じたことのないような2面性のある役で、ちょっと影のあるキャラクター。みんなに撮影中、怖くないのに『怖い、怖い』と言われながら撮影しました(笑)」と語った。
また、「室井さんと初めて会うシーンでは、監督は『動物を見るような目で』って言われて…。『動物を見るような目?』って思って。それを何テイクか撮って、いろんなバージョンをやった。映像を見たら『何を考えているんだ?この子』みたいな顔になっていた。一見普通なんだけど、やっぱり異質な感じを意識しました。それは(過去の)映画を見て研究しましたね。日向真奈美さんの映像を見て話し方や動きを研究してやりました」と過去作を念入りにチェックしたという。すると柳葉から「だって怖かったもん。本当怖かったもん」と太鼓判を押された。
◆柳葉敏郎、共演者に熱心な指導
室井は秋田に戻り、被害者家族・加害者家族を支援したい思いで、少年たちと一緒に暮らしている。一緒に住む少年を演じた齋藤潤は柳葉から熱心な指導を受けたといい、「支えてくださった。知らないことだらけだったので丁寧に教えてくださって伝えてくれた。僕が分かるまで何回も段取りに付き合ってくれた。クランクインの日、学校のシーンだったけど柳葉さんは来てくれた」と感謝し、「ずっと大きな存在ですし、隣にいまも立てていることはすごく幸せ」と大先輩との共演を噛み締めていた。
柳葉がずっと寄り添い続けていたからこそ「その分ずっと緊張もしていたんです」と明かす齋藤。「いまも顔あまり見られなくて…緊張しています」と打ち明けると、柳葉が背中をポンと叩く場面も。柳葉は「本当の親子を作りたかった。自分の息子を何かする親父の気持ちになったつもりでいた」と振り返った。
すると、本広監督が「前編のラスト、ギバさんの役者魂を齋藤潤くんにうつしていくっていうのを見て感動して泣いちゃって。あの時、ギバさんも泣いていましたもんね」と暴露。柳葉は照れ笑いを浮かべながら監督に詰め寄る一幕もあった。柳葉は「役者としては(泣くことが)いけないかもしれないけど、柳葉敏郎の父親の気持ちがちょっと出ちゃった時間だったかな」と語った。(modelpress編集部)
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