菅田将暉、韓国人気監督から絶賛「Cloud クラウド」黒沢清監督が明かす「あまりにもいい表現」
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【写真】菅田将暉&小松菜奈のそっくり過ぎる直筆文
◆黒沢清監督、菅田将暉を絶賛
第81回ヴェネチア国際映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミアにつづき、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回米国アカデミー賞国際⻑編映画賞の日本代表作品にも決定。アジア最大級の映画祭の釜山国際映画祭では、同祭のメインプログラムでありその年の話題作や世界で影響力のある監督の新作を上映する「ガラ・プレゼンテーション部門」の上映に選出されるなど、ますます盛り上がりを見せる本作。
同イベントは、黒澤監督が、釜山国際映画祭が1年を通してアジア映画産業と文化の発展にもっとも重要な貢献を果たしたフィルムメーカーに与える賞『アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞』を受賞したことを記念して行われ、菅田は「公開してから少し期間が経って、また舞台挨拶ができるのは幸せなことで嬉しい限りです」と挨拶し、「そして黒沢監督おめでとうございます。世界中にファンの方がたくさんいて、今さらかもしれないですけど、嬉しい気持ちです」と祝福。これに黒沢監督は「頑張りました!」と笑顔を見せた。
また、黒沢監督は、釜山国際映画祭でレッドカーペットを歩いた感想を求められると「まっすぐがすごく長くて、有名な俳優とかも通るんですけど、僕が通っても拍手されたりして、どう歩けばいいかわからなくなるんですよ」と回顧し、「手を振ってみたりしても中途半端で、前の女優さんとかが優雅に歩いていて、追い抜くわけにもいかないじゃないですか。微妙な速度で“どうしよう…”って。なんとか辿り着いたんですけど、菅田さんはああいうときはどうされるんですか?」と質問。これに菅田は「僕もそんな経験ないんですけど、多分僕はそれとない笑顔でやり過ごすと思うんですけど」と想像して会場の笑いを誘った。
さらに、黒沢監督は、釜山で菅田も出演したドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』のメガホンをとったヨン・サンホ監督と会談して、サインも求められたという。そんなサンホ監督が本作での菅田の存在について「映画を俳優・菅田将暉が支配している」と表現し、黒沢監督が「その言い方を使わせていただきたい」とお願いしたことが話題に上ると、黒沢監督は「はい、そうです。彼が『菅田将暉は単にうまい俳優というのではなくて、映画を支配する力がある』って表現をされて、あまりにもいい表現だったので、それ以降、取材を受けると『菅田将暉って映画を支配する力がある』って言っています」と打ち明けて会場の笑いを誘った。
加えて、「取材を受けているときに、『最初から菅田将暉をイメージして書いたんですか?』って聞かれることがありまして、『最初は誰とも決めずに書いています』って言ったんですけど、菅田さんのために作ったように見えるって、映画のテイストを菅田さんが全部コントロールしている雰囲気を最初から持ってしまっていることなのかなと思って、そういうことにしました」と舌を巻いた。
◆菅田将暉主演「Cloud クラウド」
本作は、ネット社会に拡がる見えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描くサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト⻘年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社⻑・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。(modelpress編集部)
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