共通テスト「情報I」対策問題をAI作問…GMOが提供開始

　GMOメディアは2024年10月30日、生成AIによる小テスト作成ツール「コエテコStudy byGMO」にて、大学入学共通テストの新科目「情報I」に関する対策問題の提供を開始した。

　2025年度の大学入学共通テストから、受験生に情報技術の基礎知識やその活用能力を問う科目「情報I」が新たに追加される。一方、「情報I」は過去問がなく、受験生や教育現場にとっては対策が難しい。GMOが調査したところ、作問の対応には多くの時間と労力を要するうえに、課題に感じている教員が多数いることがわかったという。

　共通テスト形式の問題作成には、プログラミング教育の専門知識だけでなく、共通テスト特有の思考力を求める形式や多様な難易度の問題を、過去問を利用せずに作成する技術が求められている。そこで今回、AIに科目「情報I」を学習させて共通テスト対策問題を作成し提供を開始した。

　今回、追加された対策問題は、事前の高等学校教員へのヒアリングにおいて、高いニーズのあった「コンピュータとプログラミング」30問。共通テスト特有の会話文をベースとした問題形式を採用。教員は、生成AIで作問された問題をデータベースから選んで生徒へ対策問題を出題し、生徒はより実戦的な問題で受験対策ができるようになるという。

　今後も随時、共通テスト科目「情報I」の問題を追加していく計画で、年内には100問以上を収録予定。「コエテコStudy byGMO」では現在、無料実証実験校を募集中。2025年3月までは完全無料で利用できる。