A.B.C-Z戸塚祥太、高橋恵子とW主演でホロコーストの悲劇描く 舞台「真夜中に起こった出来事」上演決定【日程】
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【写真】戸塚祥太、共演女優と密着で涙
◆戸塚祥太&高橋恵子W主演「真夜中に起こった出来事」
イギリスの劇作家マーク・ヘイハーストによる本作は2014年にイギリス・ミネルヴァ劇場で初演。開幕と同時に絶賛と反響を呼び、のちにウエストエンド入りを果たした。同年のオリヴィエ賞では主演のペネロープ・ウィルトンが主演女優賞を受賞、ジョン・ライトが助演男優賞にノミネートされるなど、高い評価を得た。
実在したドイツの弁護士ハンス・リッテンが1931年にヒトラーを証言者として裁判台に立たせたことが原因で、ヒトラーの逆鱗に触れ、彼がホロコーストに収容されるところから始まる。ものがたりはハンスを救い出そうと単身で乗り込んでいく母親イルムガルトの視点で描かれている。本作は家族側とゲシュタポ側の異なる世界を二重構成にすることで、環境が異なっても我々はみな同じ人間であるという視点を描きつつ、ホロコーストで現実に起きた悲惨な出来事が現代を生きている我々が直面している問題であることに気づかせる。
◆戸塚祥太が意気込み「平和の意味を改めて考えることができたら」
この度の上演において、演出は気鋭の演出家・深作健太。数多くのドイツ関連の作品を手掛けており、並々ならぬ意欲で本作に挑む。W主演を務めるのは秀逸な演技力で数多のドラマ、映画、舞台において存在感を発揮している高橋と、A.B.C-Zのメンバーとして精力的に活動する一方、真摯な役作りで舞台、映画、ドラマなど幅広いフィールドで果敢に取り組む戸塚。共演にはモロ師岡、畠中洋、松井工、生津徹、小日向春平、そして西岡徳馬(※「徳」は正しくは旧字体)といった人気と実力を兼ね備えたキャストが集結した。
戸塚は「現代の日本の暮らしからはかけ離れていて目を背けたくなるような歴史の暗部ですが、物語として舞台で描くことにより僕自身も当時を知ることや平和の意味を改めて考えることができたらと思います」と意気込み。「母が子に抱く愛と行動力、人間が生きようとする光は信じることができる普遍である。台本を一読してそう思いました」と作品に込められたメッセージを伝えている。(modelpress編集部)
◆「真夜中に起こった出来事」公演日程
<東京公演>よみうり大手町ホール
3月7日(金)~3月17日(月)
<大阪公演>サンケイホールブリーゼ
3月22日(土)~3月23日(日)
◆高橋恵子コメント
1931年、今から90年以上も前に実際にあった出来事を元にした衝撃的な物語。ヒットラー、ナチス、ユダヤ、ゲシュタポ、その文字を見るだけでも私の心の奥で激しく揺さぶられるものがある。
もしかしたら過去世でユダヤ人として迫害に遭ったことがあるのかもしれない。この作品はそんな私に神様から与えられたプレゼントのような気がする。イルムガルド・リッテンに寄り添い演じ切ること、素晴らしいスタッフ、共演者の方々と共に、これからの新しい世界が互いに尊重し合い、愛に満たされることを願いながら。
これまでの憎しみや怒り,恐怖や痛み、が少しでも癒されると信じて!
◆戸塚祥太コメント
1931年の裁判でヒトラーを召喚し尋問を行ったことによって後の人生を強制収容所内で過ごすことになる弁護士のハンス・リッテンを演じます。
現代の日本の暮らしからはかけ離れていて目を背けたくなるような歴史の暗部ですが、物語として舞台で描くことにより僕自身も当時を知ることや平和の意味を改めて考えることができたらと思います。
凄惨な日々を過ごす彼らですが、心の中にはいつもユーモアと小さな希望があります。絶望の中にある一筋の光は例え大きな権力でも摘み取ることは出来ない。人間はどんな状況でも希望を探さずにはいられない生き物なのかもしれないですね。
母が子に抱く愛と行動力、人間が生きようとする光は信じることができる普遍である。台本を一読してそう思いました。この物語を皆さんに観て頂ける日を心待ちにしています。ぜひ劇場にいらして下さい。
◆西岡徳馬コメント
読み始めてすぐに台本から懐かしい匂いがした。1930年台のヨーロッパの話と言うだけではない。ケレン味が少しもない劇作法がである。私が演劇を志した頃によく観た演劇と言うか、今流行りの軽い浮かれたモノでない。
読み終わると、恐らく作者の意図するものは「女は弱し、されど母は強し」の格言通り、母親の子供に対する強い愛情の形では無いだろうかと想像した。
それはあの狂信的なヒトラー政権下のドイツでも、現代でも古今東西変わらぬ普遍的な強い意志だ!
コレを今の日本人にどう伝えるか、私にとっても久しぶりのセリフ劇を、演出の深作さんとも話し合い、真摯にそして熱く取り組みたいと思っております。
◆「真夜中に起こった出来事」ものがたり
1931年のベルリン。アドルフ・ヒトラー率いるナチ党は躍進中でした。そんな中、若きユダヤ人弁護士ハンス・リッテン(戸塚祥太)はある殺人事件の証人として、ヒトラーを約3時間の尋問で窮地に追い込み、反ファシズムの旗手としてその名を轟かせます。しかし2年後、ヒトラー内閣が成立。権力を握ったナチスはある夜、ハンスを「保護拘留」の名のもと、強制収容所に投獄します。ヒトラーは2年前の証言台での屈辱を忘れてはいませんでした。
そしてハンスの母親・イルムガルト(高橋恵子)は彼の逮捕を知った瞬間から、息子の釈放のため、すぐに行動に移します。ハンスは拷問され、侮辱されても決して屈しません。そしてイルムガルトもナチスの強大な力から息子を救うため、不屈の精神と情熱をもってヒトラーに立ち向かうのでした。
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《モデルプレス》