インフルエンザ、埼玉県で学校閉鎖…東京都が流行入り
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学校閉鎖の措置をとったのは、県内西部地区の市町村立小学校1校。発熱をともなう風邪症状など、インフルエンザ様疾患の欠席者が41人いたため、まん延防止を目的に11月14日から15日まで全12学級を臨時休業とした。
埼玉県内公立学校でのインフルエンザによる学校閉鎖は今季初。学級閉鎖については9月3日、西部地区の中学校1学級で措置している。
埼玉県内では、定点医療機関あたりのインフルエンザ患者が、第43週(10月21日~27日)0.56人、第44週(10月28日~11月3日)0.67人、第45週(11月4日~10日)0.93人と増加が続き、流行開始の目安となる1.0人が目前に近づいている。
一方、東京都では定点医療機関あたりのインフルエンザ患者が第44週の0.92人から、第45週は1.12人となり、流行シーズンに入った。2024年9月2日以降、都内の学校や社会福祉施設などでは11月10日までに124件のインフルエンザ様疾患の集団感染事例が報告されている。都内学校などでのインフルエンザ様疾患による臨時休業(学級閉鎖など)は、11月10日までに89件あった。
定点あたり患者報告数が1.0人を超えた保健所は、都内31か所中16か所。「池袋」2.00人、「荒川区」1.71人、「中野区」1.70人、「多摩立川」1.62人、「北区」1.55人、「江東区」1.50人、「島しょ」1.50人、「多摩小平」1.43人、「練馬区」1.35人、「八王子市」1.33人、「新宿区」1.25人、「世田谷」1.24人、「多摩府中」1.18人、「葛飾区」1.15人、「町田市」1.08人、「足立」1.05人の順に多くなっている。
都内の今シーズン(2024~2025年シーズン)の定点患者報告を年齢階層別にみると、5~9歳がもっとも多く、14歳以下の未就学児・小学生・中学生年代が6割近くにのぼる。インフルエンザウイルス検出状況によると、A型の「AH1pdm09」が85.7%を占めている。
インフルエンザは例年、12月から3月にかけて流行する。38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が比較的急速に現れることで知られており、一般の風邪のように喉の痛み、鼻水、咳などの症状もみられる。東京都では今後、本格的な流行が予想されるとして、こまめな手洗い、消毒、咳エチケットなどの基本的な感染防止対策を心がけるよう呼びかけている。
《奥山直美》
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