FANTASTICS八木勇征、トラジャ中村海人と語り合った夜「グッと近くなった」ファンに愛される理由も分析【「矢野くんの普通の日々」インタビュー前編】
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【写真】FANTASTICS八木勇征、舞台上で思わず涙
◆八木勇征主演「矢野くんの普通の日々」
人気ラブコメ漫画「矢野くんの普通の日々」(田村結衣作/「コミック DAYS」連載)を実写化した同作。数々のヒット胸キュン作品を手掛けてきた新城毅彦氏が監督を務め、ピュアな高校生たちの青春を丁寧に描く。
八木は、なぜか毎日ケガまみれになってしまう超不運体質の主人公・矢野くん役。矢野くんをほっとけない超心配性なクラス委員長・吉田清子を池端杏慈、そんな吉田さんに想いを寄せる学校一のモテ男子・羽柴雄大をTravis Japanの中村海人が演じる。
◆八木勇征、矢野くんとリンクするところは?
― 演じていて感じた矢野くんの好きなところを教えてください。
八木:ピュアなところはもちろん、自分の気持ちを100%出すところが今の時代にはあまりないキャラクターを持っている子だなと思います。今の時代は全員が全員、自分の気持ちを全部出しきれる、伝えきれるわけではないのかなと個人的には感じていて、だからこそ矢野くんのピュアさや、吉田さんのことを恋愛感情で好きだと実感したときに、それを伝えたすぎて授業中でも告白してしまうくらい真っ直ぐな性格の持ち主なのはすごいなと思いました。
― 矢野くんと八木さんがリンクしているなと感じた部分はありましたか?
八木:センター分けです(即答)。
― (笑)。
八木:(笑)。でも何事にも100%というのは共通しているなと思いました。お芝居でもそのときの矢野くんの気持ちを100%で伝えることがメインだったので、それに徹していました。
◆「TGC」ランウェイで思わぬ恐怖体験
― 眼帯をつけながらの撮影は大変だったかと思います。
八木:最初は普通に歩くだけでも平衡感覚というかバランスが難しくて、まっすぐ歩いているつもりでも右に寄っちゃったりしたんですけど、やっているうちにだんだん慣れてきて、崖にも行けるようになりました(笑)。
でもクランクアップから時間が空いて、9月に「東京ガールズコレクション」に池端さんとうみちゃん(中村)と出演させていただいたときに、久しぶりの眼帯だったのでつけながら歩くのがめっちゃ怖かったです。両脇に2人がいなかったら多分落ちていましたね(笑)。やっぱりバランスとるのは難しいんだなと思いました。逆に撮影期間中はもう眼帯用の歩き方をしていました(笑)。
◆八木勇征、印象に残った“不運シーン”「身近にあるからこそ怖い」
― ザ・高校生活といった場面がたくさん登場しますが、演じていてご自身の高校時代を思い出すことはありましたか?
八木:僕は高校生のとき部活に熱中していて行事よりも部活のタイプだったので、修学旅行に行けなかったんです。矢野くんは行けたので「こういう感じなんだな」と思ったし、逆に知らなかったことを撮影を通して体験させてもらえました。
― 演じていて1番印象に残った不運シーンは?
八木:正直ちょっと恐ろしいな、割と身近にあるからこそ怖いなと思ったのは、映画館の階段で足をすべらせて落ちてポップコーンをぶちまけるシーン。あのシーンを演じてから僕、映画館に行く機会があったら絶対下の席を取ろうと思っています(笑)。撮影ではアクション部の方がいらっしゃって、落ちるシーンだけは代わりにやっていただいたんですけど、僕がもしあれをやっていたら多分大怪我をしているので、プロってすごいなと思いました。
◆中村海人との語り合いで共通点発覚
― 中村海人さんとは同い年でアーティスト活動をやっているなど共通点がたくさんありますが、現場ではどのように距離が縮まっていきましたか?
八木:同い年とわかってからは、時間はあまりかからず仲良くなれたと思います。でもグッと距離感が近くなったのは、ロケで泊まりながら撮影していたときです。夜に撮影が終わってご飯を食べて、うみちゃんと深く話せる時間がありました。仕事のこともパーソナルな部分のこともめちゃくちゃ熱い話をしていたら、僕が通っていた中学の隣の中学にうみちゃんが通っていたことが発覚したんです。「ええ!?」となって、そこからはもう共通点ばっかりです。「ボウリングする場所だったらここだよね」「そこそこ!」みたいな(笑)。共感することもたくさんあったので、グッと近くなった気がします。
― それはすごい共通点ですね…!その会は結構深い時間まで?
八木:そうですね。
― 八木さんは中村さんを「うみちゃん」と呼ばれていますが、逆に中村さんからはなんと呼ばれているんですか?
八木:最初は「勇征くん」だったんですけど、最近は「ゆせ」と呼ばれています。僕は最初から、「海人」と普通に下の名前で呼ぶよりも愛称の方が親しみやすいかなと思って「うみちゃん」と呼んでいました。でも向こうも呼び捨てでいいのに“くん”付けだったんですよね。「勇征くん座長だからさ、やっぱり“勇征くん”でいく」って言われて(笑)。そこから「勇征くん」だったんですけど、クランクアップしてからは「ゆせ」になりました。
◆八木勇征、ファンに愛される理由を分析
― 今作の主題歌はFANTASTICSさんの「Yellow Yellow」ですが、主演映画で主題歌担当というのは、俳優とアーティストを両立されている方にとっては夢だと思います。それを叶えられた八木さんが、俳優としての経験がアーティスト活動に活きたと感じた瞬間を教えてください。
八木:レコーディングしているときに、歌詞の背景や前後に何があったのかなど色々考えるようになりました。例えばめちゃくちゃ明るいフレーズだったとしても、曲調が明るい感じではなかったとき、「明るい歌詞だけど、このときの表情はどういう感じなんだろう」とか「明るい言葉だけど、この感情を持っている人は泣いているんじゃないか、悲しんでいるんじゃないか」とか。シーンの前後やどういう感情でセリフを言っているのかを考えながら色々繋げていく作業を繰り返しているうちに歌詞を読むときにもそういう見方ができるようになりました。それは活きている部分ですし、変わったなと感じた部分です。
― 活躍とともにファンが増えているのも実感されているかと思いますが、ファンの皆さんは八木さんのどのような部分を愛してくれていると思いますか?
八木:性格や、メンバーと仲良くわちゃわちゃしているところという方もいるでしょうし、シンプルに僕の歌が好きと言ってくれる方もいますが、歌もお芝居も、僕がお仕事していることに対して何かを感じてくれて、好きになってくれて、応援してくれている。そういう方たちがいてくださる、増えているというのは、すごくやりがいを感じます。皆さんにもっともっと届けたいし、エンタメを楽しんでほしいと思うので、頑張る原動力になっています。
◆八木勇征の夢を叶える秘訣
― モデルプレスのインタビューでは恒例で“夢を叶える秘訣”をお伺いしています。八木さんは2022年に「夢に向かっていく道中には、やらなきゃいけないことや準備することがあると思いますが、チャンスが巡ってきたときにその夢を掴むために『今、自分が何をするべきか』を考えるといいのかなと思います」と回答されていました。そこからこの2年でさらに活躍されて、今新たに思う秘訣はありますか?
八木:継続することかなと思います。それからもちろん夢がどういうものかによって変わってくるとは思うのですが、その夢に付随するものにもチャレンジしてみるのも良いと思います。例えばプロサッカー選手という夢だったら、関連した仕事にはスポーツ用品店の店員さんや、サッカーコーチ、選手を育成する側の人もいる。もしプロサッカー選手になりたいという大きな夢があったとしたら、もちろんトライアルなどを受けまくるのも面白いとは思うんですけど、一旦自分が思っていたものと違う角度からの目線を入れるのはすごく大事なことだなと思います。選手側になりたいとしても、1回指導者の経験をしてみることなどは、自分の夢に向かっていく上ですごく良いことなのかなと思います。
― 違う角度から見てみるというのは、実際に八木さんも経験されたのでしょうか?
八木:僕は歌もお芝居もそうですけど、職業柄それが簡単にできちゃうんです。歌だったら技術をもっと向上させるためにリスナー側に回って他の方の曲をたくさん聴いて、「僕にないところがこんなにたくさんあるんだ、この人たちすごいな」と学んで、その後テイストが近い楽曲が来たときに「あの人たちのエッセンスを入れてみよう」とできる。お芝居だったら作品のテイストやキャラクターの性格、設定、シチュエーションなどが似ている・通ずる部分があるような作品を観て、「このセリフのこの表情だけを抜粋して、今やっている作品のこのシーンで当てはめてみようかな」と色々な角度から見て試すようにしています。
★インタビュー後編では、作品にちなんだ“7つの質問”で八木の素顔に迫った。
(modelpress編集部)
◆八木勇征(やぎ・ゆうせい)プロフィール
1997年5月6日生まれ、東京都出身。2017年に、約3万人が参加したオーディションの中から勝ち上がり、ボーカルとしてFANTASTICSに加入。個人では俳優としても活躍し、主な出演作にドラマ&映画「美しい彼」シリーズ(MBS)、ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(TBS系/2023)「ハイエナ」(テレビ東京系/2023)「婚活1000本ノック」(フジテレビ系/2024)「南くんが恋人!?」(テレビ朝日系/2024)など。主演ドラマ「最期の授業-生き残った者だけが卒業-」(UniReel)が11月中旬に配信予定。主演映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」の公開を2025年2月21日に控えている。
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《モデルプレス》