先輩が「怖い厳しい」は過去…部活の上下関係を調査
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この調査は、部活経験のある全国の高校生を対象に、2024年9月30日から10月3日にかけてインターネットリサーチで実施された。有効回答数は690件で、男子246件、女子432件、性別を選択しなかった人12件が含まれている。調査の目的は、現代の高校生が部活における先輩後輩の関係性をどのように捉えているかを明らかにすることだ。
アンケート結果によると、部活の先輩との関係性について「上下関係はちゃんとありつつ、フラットな会話もできる比較的対等な関係」と答えた高校生が半数を超えた。ついで「もはや先輩感を感じずに仲良くできる友達のような関係」との回答が続き、先輩が怖くて厳しい存在であるという従来のイメージを覆す結果となった。また、「理不尽だなと感じる部活のルールはあるか」という質問には、82.2%が「NO」と回答している。
先輩の呼び方についても調査が行われ、「●●先輩」がもっとも多く選ばれたが、約2割が「●●さん」と呼ぶことを選んでおり、上下関係を意識しつつも親しみを感じる呼び方が好まれていることがわかった。
編集長のコメントによれば、部活は「タテ社会」から「ヨコ社会」へと変化しており、先輩はピンチ時に頼れる年上としての特別な存在であることが示されている。高校生の87%が先輩を「好き」と答え、対立したことがないと答えた割合も同じく87%に達している。好きな先輩の特徴としては、「明るいムードメーカー」がもっとも多くあげられた。
この調査結果は、部活動がひとりひとりの主体性や個性を重視する方向へと進化していることを示している。先輩後輩の関係は、かつてのような厳しい上下関係ではなく、互いを尊重し合う対等な関係へと変わりつつあるようだ。
《佐藤愛》
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