千葉雄大、抱かれるイメージへの率直な心境と6年間の変化「楽になった部分はある」【「喋って食って零キロカロリー」インタビュー】
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【写真】千葉雄大&田中圭がキス
◆千葉雄大、連載約6年分の“ひとり語り”書籍化
30代目前から30代前半の“千葉思考”を発売当時の時間軸のまま再構成。YouTubeにて自身のラジオ番組「千葉雄大のラジオプレイ」を配信するほどのラジオ好きで知られるように、雑談のように見えて言葉選びを大切にする彼の会話や手書きのメッセージは、たまに心に響く気づきを与えてくれる。
◆千葉雄大、雑談+手書きコラムでの気付き
― 連載が書籍になりましたが、読み返して新たに気付いたことは?
千葉:締めの言葉が割と似ている月も多くて、違った悩みや出来事について話していても、「こうすればいいんじゃないか」と1個集約する場所が一緒だったので、自分はそういうところで変わっていないし、折り合いをつけて生きているのかなと感じました。「とりあえず頑張ろう」とか「そういう日もある」とか、ネガティブなことをネガティブとしてだけ捉えるというよりは面白がれたら良いみたいな締めが多かった気がします。
― 毎月喋った後に手書きのコラムで振り返る形式がこの連載ならではだと思うのですが、連載を続けてきて気付いたことや財産になっていると思うことはありますか?
千葉:客観的に自分の意見を見ることができますよね。インタビューで話したことを文字に起こしてもらっているんですけど、それを読んで「なんでこんなことを言ったのかな?」とか「こういう意味じゃなかったはずなんだけどな」とか、そのとき喋ったことではあるのに後から読むと違うなと思うこともあるんです。手書きの方が割と推敲して書いているところがあるので、そういうのは面白いなと思いました。普通に人と話していても帰り道に「なんであんなことを言っちゃったんだろう?」とか「もうちょっと上手い言い方あったんじゃないかな」と思うことが僕はあって、そう思ったときに帰り道にLINEで送るんですけど、手書きの部分はその感覚に近かったです。
― 少し時間を置いて書いているということでしたが、「今回の口が悪いこと」と振り返っている月もあって面白かったです。
千葉:ありました。「そのとき機嫌悪かったのかな」とかバロメーターになります(笑)。
― 手書きコラムの方は書くことは決めてから一発書きでしたか?
千葉:一応ある程度決めてから書いています。でも書き間違えちゃうんです(笑)。間違えたときはグチャグチャとして虫にしていました。2022年1月、虫めっちゃいますよ。
― (笑)。字の感じが結構違う月もあって面白いなと思いました。
千葉:確かに、なんか文字って書いているとノッてくるんですよね。だから書き直して綺麗に書くとなんかちょっと違った感じになっちゃうと思うので、ノリは大事にしていました。さすがに2行目くらいで間違えたら全部書き直していましたが。
◆千葉雄大、6年間の変化「楽になった部分はある」
― 連載は2018年からということで、6年間は長い期間だと思いますが、俳優業でもプライベートでもご自身で変わったと思うところは?
千葉:割と気にしなくなったこと。どう見られているかとかそういうものがなくなって楽になった部分はあるかもしれないです。
― 20代の頃、どう見られているか気にしていた時期もありましたか?
千葉:気にしてはいないんですけど、自分が飽きちゃうんですよ。だから「かわいいポーズを」と(リクエストされても)「違うのできるんだけどな~」と思っていたこともあったんですけど、今はそれを求められているから(素直に)「分かりました」とできるようになった楽さはあります。割と受け皿みたいなものは深くなったかなと思います。でも、逆に小さいところにこだわったり、めんどくさくなったりしたところもあって、今回の本も「こういう言い回しはちょっと違う」とこだわった部分もありました。
― 千葉さんは色々とキャラクターをラベリングされることに対して受け入れる姿勢があってサービス精神旺盛な方だなと思っていました。
千葉:ラベリングって、多分その人を知らないから紹介するときに一番楽な扱い方として使用するんですよね。もちろんバラエティ番組に出るときにそういう扱いをしてくださるのは、自分がどういう人か全然世間の人には知られていないからしょうがないと思うんですけど、「もうええやろ」と思っていた時期は確かにあるはありました。そこはどういう選択肢を取っても良かったんですけど、別に元々(自分が)かわいいと思ってやっていないから、あんまりよくわからなかったですね。「そういう役はやりません」というのもなかったし、自分がそういうつもりでやっていないからいつも自分の感覚とは乖離していて不思議でした。
― 以前、別のインタビューで「“あざとかわいい”と“あざとい”が付いたことによって、腹黒い一面も見せていけるようになった」とおっしゃっていたんですが、何かきっかけの役があったのでしょうか?
千葉:役以外のきっかけもあったと思うんですが、「家売るオンナ」(日本テレビ系)というドラマをやった辺りから、インタビューなどでもちょっと毒づくことが増えたかもしれません。一辺倒だと飽きちゃうから1個“あざとい”みたいなキャラクターがつくと楽になったという感じです。
― 6年間の間に30代前半も過ごされたと思うんですが、30代になってからオファーが来る役や、役の選び方など変わった部分はありますか?
千葉:変わりましたね。もちろん年齢が上がっていますから、上司役とかいただくようになりました。
― これからやりたい役や、なりたい俳優像などは?
千葉:これまでやったことのない人間以外の役はやってみたいです。俳優以外の仕事だったら「海外行きたい」とか「ディズニーの仕事したい」とか言えるんですけど、「こういう役がやりたい」はあまりないんです。
◆千葉雄大の怒り・悲しみを乗り越える方法
― 本の中でも「怒りの逃し方」(2019年2月)、「自分の気持ちが少しざわつくこと」(2022年5月)などのテーマがありましたが、千葉さんの「悲しみや怒りを乗り越える方法」を教えてください。
千葉:結構簡単です。友達とお寿司を食べてお酒を飲んでカラオケに行ったらほとんど解決します。
― 決まっているルーティンがあるんですね。
千葉:仕事の話だったら、全く違う業種の友達に話すことが多いです。ただ聞いて欲しいだけという感じでもアドバイスを積極的に求めている感じでもないんですけど、友達も思ったことがあったら普通に言ってくれる関係性ですね。
◆千葉雄大の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、千葉さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。
千葉:口に出した方が良いと思います。「世界・ふしぎ発見!」(TBS系)のミステリーハンターをずっとやりたかったので、「エジプトでミステリーハンターやりたい」とずっと言っていたらそれは叶ったし、結構そういうことが多いですね。
― それは意識的にやってきましたか?
千葉:いやいや、打算でやっちゃダメですよ(笑)!好きという気持ちを素直に外で口に出すのが良いと思うので、打算でやって上手く行くこともあると思うから良いんですけど、僕は本当に好きなことだけ言っています。
― ありがとうございました。
◆インタビューこぼれ話
インタビューでのSNS用動画撮影時にも、決め顔をリクエストするとすぐに企画内容を汲み取り、一発でOKとなった千葉。さすがの対応力にスタッフが感嘆していると、「造作もないことです」と応じ、何気ない場面でもクスッと笑わせるワードセンスが光っていた。(modelpress編集部)
◆千葉雄大(ちば・ゆうだい/35)プロフィール
1989年3月9日生まれ、宮城県出身。O型。2010年、ドラマ「天装戦隊ゴセイジャー」の主演に抜擢され俳優デビュー。主な出演作はドラマ「家売るオンナ」シリーズ、ドラマ「高嶺の花」、ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」、ドラマ「いいね!光源氏くん」シリーズ、映画「帝一の國」、映画「スマホを落としただけなのに」シリーズなど。2024年の出演作は、舞台PARCO PRODUCE 2024「ワタシタチはモノガタリ」、脚本・監督を担当したWOWOWアクターズ・ショート・フィルム4「ハルモニア」 、フジテレビ系月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」など。映画「スマホを落としただけなのに 〜最終章〜 ファイナル ハッキング ゲーム」が公開中。
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