鳴海唯、日本版「わかっていても」役作りに葛藤「毎日悩んでいました」現状打破すべく取った行動とは【インタビュー前編】
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【写真】横浜流星&鳴海唯、日本版「わかっていても」共演シーン
◆横浜流星主演「わかっていても the shapes of love」
本作は、中川龍太郎監督を中心とした国内外で活躍する珠玉のクリエイティブチームが集結し、同名のwebtoonをもとにした韓国ドラマ「わかっていても」(Netflixにて独占配信中)を日本・鎌倉を舞台に再構築。恋をしたことのある誰もが共感できる「傷つくとわかっていても、愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動」を、美しい世界観で繊細に描き出した大人の恋の物語となっている。
鳴海は、横浜流星演じる“沼男”香坂漣の幼馴染でありながら、キュレーターとして漣の活躍を支える今井千輝役を務める。
◆鳴海唯、日本版「わかっていても」出演へのプレッシャーと懸ける想い
― まずは、オファーを受けた時の心境を教えてください。
鳴海:元々原作のファンでドラマを観ていたので、率直にすごく嬉しかったです。ちょうどコロナ禍の時に韓国ドラマを沢山観ていたのですが、「わかっていても」がきっかけでユ・ナビを演じられたハン・ソヒさんのことも好きになったので、そんな大好きな作品の日本版に出演させてもらえるなんてとても感慨深かったです。でも同時に、自分が役をちゃんと演じられるかという不安もありました。リスペクトを持ちながらも新鮮な気持ちで作っていけるよう、どういう風に演じていくのか考えていました。
― ご自身もファンである人気作品の日本版ということでプレッシャーを感じることはありましたか?
鳴海:最初にお話をいただいた時は、すでに作品自体のファンの方がいらっしゃる中、原作をベースに日本で新しく再構築して作ることが受け入れてもらえるのかという不安もありました。でも中川監督がくださった脚本は、原作とはまた違う新しい恋愛群像劇になっていて、この作品だったらあまり気負いせず新鮮な気持ちで向き合っていけるかもしれないと思いました。特に、私は韓国ドラマ「わかっていても」の主演2人の恋愛模様はもちろん、2人を含めた周りのキャラクターの群像劇がすごく好きだったので、他のキャラクターの心情も丁寧に描かれた中川監督の脚本にすごく惹かれました。だからこそ、リスペクトを込めながらも日本でやる意味を考えて新たなことに挑戦していく気持ちで臨みました。
◆鳴海唯、役作りで1人鎌倉旅へ
― 先程「自分が役をちゃんと演じられるかという不安もあった」とお話されていましたが、千輝を演じるうえで難しかったところはありますか?
鳴海:日本版では千輝のパーソナルについて描かれているのですが、千輝が抱えている大きな秘密や漣との関係性は、自分がこれまで生きてきた人生の中では想像でしか考えられないし、たとえ私がどれだけ想像しても足りないぐらい、いろいろな想いを秘めているキャラクターだと感じていたので、撮影に入る前からどうやって役を作っていくべきか毎日悩んでいました。そこで、千輝にとって漣との幼少期の記憶がすごく大事になってくるだろうなと思い、「とりあえず2人が過ごした鎌倉に行ってみるか!」と作品に入る前の準備期間に1人で鎌倉に行ったんです。「もしかしたら小さい頃、2人で江ノ電に乗ったりしたのかな?」「この学校に通って2人で勉強していたのかな?」とプライベートで街をぶらり旅しながら鎌倉の空気を感じてきました。これが役作りの正解かどうかは分かりませんが、それでも自分の中で想像して紡いでいくしかないと考えました。
― 役に実直に向き合い続ける鳴海さんの覚悟を感じます。そんな鳴海さんが考える「わかっていても the shapes of love」の魅力とは?
鳴海:キャラクター一人ひとりの心情がすごく丁寧に描かれているところだと思います。漣と美羽の2人の物語がベースにありつつ、オムニバスのように他のキャラクターにも焦点が当てられたメイン回があるのですが、それぞれの抱えている心情と漣&美羽の恋愛がリンクしていく構成が見事で、より主軸2人の話の深みが増している気がします。例えば、ヒロインの美羽に対して朝倉あきさん演じる咲がアドバイスをするシーンでは、咲の抱えている不安や悩みがちゃんと見えるからこそ、咲の言葉に説得力が増していて「この人だから美羽にこういう言葉がかけられるんだな」と思わず私もいち視聴者として観ていました。きっと、この「わかっていても the shapes of love」を観た人は出てくる登場人物みんなのことを好きになるんじゃないかなと思います。
★主演・横浜との初対面の裏話から、鳴海の転機、夢を叶える秘訣について聞いたインタビュー後編も公開中。
(modelpress編集部)
◆鳴海唯(なるみ・ゆい)プロフィール
1998年生まれ、兵庫県西宮市出身。2019年、NHK連続テレビ小説「なつぞら」でドラマデビューし、2023年にはNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演。近年の主な出演作は、ドラマ「すべて忘れてしまうから」(テレビ東京/2023)、「Eye Love You」 (TBS/2023)、「君が獣になる前に」(テレビ東京/2024)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024)、 映画「熱のあとに」(2024)、「赤羽骨子のボディガード」(2024)など。
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