夫婦関係が長く続くと、お互いの価値観の相違、すれ違いなどを理由に、溝ができてしまうこともあるようです。一度溝が深まると、関係修復は至難の業とも言えます。そうならないように、常日頃からコミュニケーションを欠かさないようにしていきたいものですよね。
ただ、パートナーが「話し合い」を面倒に感じるタイプだと、コミュニケーションを取るのがだんだん難しくなってしまうことも……。今回の記事では、夫婦同士のコミュニケーションがうまくいかなくなり、モヤモヤと悩む女性の赤裸々エピソードを紹介します。
なんでも「話しに応じてくれる」と思って結婚したのに
愛知県に住む奈々子さん(仮名・40歳/会社員)は、2歳年上の夫と、10歳の娘との3人家族。生活費は奈々子さんが食費を担当し、それ以外のお金は夫が支払っているそうです。
結婚前から、金についてもきっちりと話し合ったのだとか。その理由は、お金を理由にもめて離婚した友人が周囲にたくさんいたからだそうです。
おとなしくて真面目な夫は、結婚から奈々子さんの提案に「うん、それでいいんじゃない」と、いつも二つ返事で対応してくれたとのことでした。その時、奈々子さんは夫に対して「なんでも言うこと聞いてくれそうだし、一緒に暮らしやすいかも」と感じていたとか。まさか、結婚後にその夫が「悩みの種」になるとは……。
結婚してから、奈々子さんの「夫」に対する不満が、次第に募るようになりました。その理由は、夫がきちんと目を見てコミュニケーションを取ろうとしないからだと、奈々子さんは語ります。
話し合いに応じない夫に、不満が募るように
奈々子さんは、何か問題があればその場できちんと話し合って解決しようとするタイプ。昔から、友人同士で揉め事が起きると、問題を解決するために「どうしたらいいか、きちんと話し合おう」と提案してきました。そして、話し合うことで何度となくトラブルを解決してきたのだとか。そんな過去の経験もあり、「トラブルを解決する力」については自信を持っていました。
しかし夫は、面倒なことは適当に「はいはい」と返す始末。
どうやら夫は「話し合いを嫌がるタイプ」だったそうです。奈々子さんが懸命に話しても、目はいつも泳いでいて、しっかり話を聞いていない様子。その時はじめて、奈々子さんは「この人は話し合いのできない人だ。トラブルが起きても上手く対応できない」ということに気づいたそうです。
話し合いのできない人だと、トラブルが解決できない事実に気づく
たとえば、義実家から「一緒にいつ暮らしてくれるの?」という同居の誘いがあった時も、夫婦間であるトラブルが起こりました。その時、奈々子さんは「同居はしたくない。上手く断って欲しい」と夫に提案します。義実家と一緒に暮らすのは、誰だって嫌ですよね。
そもそも義実家は、かなりのご都合主義。義父の車検代が払えないなど、困った時は「助けて」と連絡を入れるのに、こちらが「子どもの面倒を、少しだけ見てもらえますか」とお願いしても、今忙しいからの一点張りで、助けようとはしてくれません。
都合のいい時だけ助けを借りようとする義実家と同居しようものなら、地獄なのは目に見えていますよね。だからこそ、奈々子さんは何が何でも「同居」だけは絶対に避けたかったと語ります。
ところが夫は、口をへの字に曲げて、明らかに不機嫌になったのだとか。それどころか「結婚したらみんな家族だし、困っている時は助け合いをしないと……」と、ブツブツ言い始めたのです。それも面と向かって話す訳ではなく、明後日の方向を向いて独り言のように話すので、奈々子さんのイライラは募りました。
▶つづきの【後編】を読む▶ はっきり意見を言ったり、話し合いができないタイプの夫。真逆のタイプの奈々子さんは、うまく夫婦関係をつづけていけるのでしょうか? __▶▶▶▶▶