世界17か国対象、Vectra AI奨学金プログラム…賞金1万ドル
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サイバーセキュリティ分野では、巧妙な脅威の台頭とハイブリッド攻撃の拡大が続いている。このため、熟練したサイバーセキュリティの専門家のニーズが高まり、次世代の人材育成が急務となっている。しかし、有能な人材への需要と供給のギャップは拡大し続けており、組織がシステムを保護する能力を妨げるだけでなく、重要なシステムやデータを脆弱なまま放置する危険な状況を生み出している。AIや機械学習の技術は、このギャップを埋めるために重要なツールであるが、これらの技術を開発・管理するための専門知識は依然として不十分である。
Vectra AI奨学金プログラムは、サイバーセキュリティのキャリアを目指す学生を奨励し、必要なスキルを身に付ける機会を提供することで、新たなセキュリティ人材を育成し、このギャップを埋めることを目的としている。Vectra AIは、この取組みを通じて、より強力で多様なセキュリティ人材拡充の仕組みを構築し、学術教育とデジタル化社会を保護し、人材面、テクノロジー面での需要と供給のギャップを埋めることを目指している。
Vectra AIの創業者兼CEOであるヒテッシュ・セスは、「次世代のイノベーターがサイバーセキュリティの未来を形作る上で極めて重要な役割を果たすと信じています。この奨学金プログラムは、AI技術によってサイバー攻撃者の行動パターンを解明するなど、デジタル・セキュリティにおける最も複雑な課題を解決する方法を探求する、世界中の学生を支援するために開設されました。彼らの若い頭脳に力を与え、創造性と創意工夫に投資することでサイバー脅威との戦いにおいてAIの可能性をさらに押し広げられると期待しています」と述べた。
Vectra AI奨学金プログラムは、全世界の高校生、大学生、大学院生を対象としている。応募者はAI、機械学習、サイバーセキュリティに関する英語のエッセイまたは研究企画書の提出が求められる。Vectra AIでは、応募者のアイデアがサイバーセキュリティ業界に与える潜在的な影響、アイデア/コンセプトの独自性、実世界での応用可能性を論じているかなど、さまざまな基準で審査する。
Vectra AI奨学金プログラムの概要は次の通りである。
奨学金および指導
最優秀賞の受賞者には、AIとサイバーセキュリティに関する教育や研究を支援するための賞金1万米ドルを授与。準優勝者2名には、それぞれ5,000ドルの賞金が授与される。計3人の受賞者全員は、受賞者の関心分野に沿ったVectra AIの専門家(メンター)の指導を受けることができる。受賞者をサポートするメンターたちは、将来のインターンシップ、ネットワーキング、キャリアプランニングに関するガイダンスを提供し、継続的な研究と、アイデアを実世界のシナリオで実現する方法についての洞察を提供する。
応募資格
2025年現在、高校、大学、大学院に在籍し、対象国(オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、インド、アイルランド、日本、オランダ、ニュージーランド、シンガポール、スペイン、スイス、タイ、英国、米国)に居住する学生を対象とする。AIとサイバーセキュリティに情熱を持ち、エッセイや企画提案書の提出を通じてこれらの分野への強い関心を示すこと。
応募要項や審査基準などの詳細
Vectra AI奨学金プログラム特設Webページにて確認できる。提出期限は2025年3月31日(米国時間)。
Vectra AIは、AIによる拡張検知とレスポンス (NDRおよびXDR) のリーダーであり、AIの特許取得済みのAttack Signal Intelligenceを活用して、世界中の組織がハイブリッド攻撃者のスピードと規模に合わせて動くために、Vectra AIプラットフォームとMDRサービスを提供している。
《神林七巳》