読書習慣を育む新たな試み…未来屋書店とYondemy連携
子育て・教育
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Yondemyは、特に「読み聞かせ」以降の段階の読書支援に注力した、読書教育のオンライン習い事サービス。未来屋書店は、全国に展開するイオングループの書籍専門店として、地域社会に貢献することを理念としている。
現在、出版業界では絵本の売り上げが好調に推移している一方、児童書の売上は伸び悩んでいる。読み聞かせの普及により絵本の人気は高まっているが、その次のステップとなる児童書の利用が減少しており、子供たちが自分で本を読む習慣を身に付けられていないことが課題となっている。
また、店舗型の未来屋書店は、電子書籍の普及やオンラインでの書籍購入の増加により、実店舗への来店者数が減少し、売上の低下が顕著になっているという。
大型書店やチェーン書店の相次ぐ閉店が見られ、業界全体を取り巻く環境が厳しさを増す中、Yondemyと未来屋書店は、子供たちの読書文化を育む取組みを通じて、書店業界の新たな顧客層の獲得と収益化を目指すという。
具体的な連携内容として、書店を子供たちが集まる「地域のコミュニティ拠点」として活用することを目指す。書店が単なる本を販売する場所から、学びや交流の場として地域の人々に親しまれ、愛される存在となることを目指した取組みを進める。
また、書店に来店した顧客がヨンデミーに加入することで、レベニューシェアによる売り上げが期待できる。ヨンデミー会員として継続的に読書習慣を育むことで、将来的には書店を利用する子供たちが増え、新たな収益源として長期的な成長をサポートすることを目指す。
1月18日からは、未来屋書店川口店にて「ヨンデミーレベル(YL)」を活用した本棚コーナーを設置。児童書の文章の難しさを数値化した、Yondemy独自の指標「ヨンデミーレベル(YL)」を用いて、子供たちのレベルにあった選書をサポートする取組みを展開する。両社は、今後も本を通じて読書の楽しさを広げ、子供たちの成長を支える新しい読書体験を届けたいとしている。
《神林七巳》
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