インフルエンザ再度増加…受験目前期に危機感続く
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厚生労働省が全国約5,000か所の定点医療機関で実施している感染症発生動向調査によると、2025年第2週の定点あたりのインフルエンザ患者報告数は全国平均35.02人。前週(2025年第1週33.82人)からまた増加に転じ、前年同時期の総数12.99人と比べると約2.7倍の高水準にある。
都道府県別にみると「徳島県」57.38人がもっとも多く、「宮崎県」57.24人、「高知県」56.36人、「愛媛県」50.69人、「佐賀県」50.67人、「熊本県」49.62人、「静岡県」47.73人、「長崎県」47.06人、「石川県」46.52人、「和歌山県」43.71人、「山口県」43.39人、「愛知県」42.94人、「宮城県」41.46人と続いた。徳島県では、全国的に患者数が急増した2024年第52週(2024年12月23日~12月29日)を超える患者数に。全国47都道府県中、31都道府県では前週の報告数よりも増加しており、秋田県を除く46都道府県で定点あたりのインフルエンザ患者報告数が20人を超える状況となっている。
国立感染症研究所感染症情報センターは、2025年第2週の全国医療機関(定点医療機関以外を含む)の受診者数を約145.1万人と推計。年齢別では、「0~4歳」約15.1万人、「5~9歳」約14.3万人、「10~14歳」約10.5万人、「15~19歳」約8.1万人、「20代」約14.4万人、「30代」約14.6万人、「40代」約18.9万人、「50代」約20.5万人、「60代」約12.6万人、「70歳以上」約16.1万人。2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約849.2万人にのぼる。
2025年第2週のインフルエンザ様疾患発生報告における学級閉鎖等は、全国で休校4施設、学年閉鎖26施設、学級閉鎖83施設とそれほど多くはないが、新学期が落ち着き始める今後はまた注意が必要だ。受験期を無事に乗り切るためにも、引き続き手洗いうがいやマスク着用といった基本的な感染対策を心がけたい。
《畑山望》
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