【共通テスト2025】国語の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ
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国語
東進
第1問の評論は、従来のセンター試験のシンプルな形式に戻った。本文が1つ、生徒の会話なども無かった。第2問の小説は、文章量が増加した。小説の設問数は同じだが、答えるべき数(マーク数)は減った。語彙に関する設問は無かった。生徒同士の対話の文章は出題されなかった。第3問の実用的文章は、わかりやすい言葉遣いについて自分の考えを書くという課題で、外来語(インフォームドコンセント)の言い換えについて取り上げられた。資料はグラフと文章の2つが出題された。第4問の古文は『在明の別』と『源氏物語』。例年の部分訳の問題と敬意の方向の問題、および生徒の会話の空欄補充問題が出題された。第5問の漢文は『論語』と、『論語』の一節を引いた江戸の漢学者・皆川淇園の注釈とその弟子の田中履堂の読書論の組合せ問題であった。難易度は国語全体としては、易。
河合塾
第3問が現代文に追加されたことによる受験生の負担を軽減するためか、選択肢数を減らすなどによって国語全体としてバランスを取った形跡がみられる。第1問・第2問は、過去4年とは異なり、複数の文章を組み合わせた出題がなくなった。第1問は「観光のまなざし」について論じた評論からの出題であり、オーソドックスな問題。第2問は昨年に続き、近年に発表された小説を用いた出題。昨年復活した語句の意味を問う知識問題は、出題されなかった。第3問は試作問題B(2022年に大学入試センターより発表)に類似した問題で、外来語の使用について複数の資料(「Uさん」が書いたという体裁の文章や、グラフなど)をもとに考察させるもの。解答を選ぶのにやや迷う設問もある。第4問は、鎌倉時代の物語『在明(ありあけ)の別(わかれ)』の一節と、それに影響を与えた『源氏物語』の一場面からの出題。敬語の設問が課され、例年通り和歌の解釈も問われた。第5問は、江戸時代の二人の漢学者の評論が出題された。『論語』の一節についての注釈と、読書の要点を述べた文章が提示され、主題は「学問論」であった。内容理解を軸とする出題は従来のままである。
データネット
大問数・設問数は昨年より増加したが、解答数は変更なし。近代以降の文章の3大問では、第1・2問は単一テキスト型となり、複数テキストや言語活動の設問は第3問に集約した形。古典の2大問は複数テキスト型での出題。大問数は増えたが、大部分が4択の設問となったこともあり、難易は昨年並。
代々木ゼミナール
昨年までの「国語」と比べて、評論・小説は複数のテキストが用いられず、センター試験時代の形式に近かった。新しく追加された第3問は、文章や図表などの複数の資料を横断的に読み取ることを求める新傾向の問題が出題された。なお、大問全体を通じて選択肢の標準的な数が5つから4つに減少した。
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《工藤めぐみ》